職場としてのネットフリックス。各ポジションの年収は
2015/09/23
人材確保に大金を投じているネットフリックス
Netflix(ネットフリックス)の人気がすごい。北米における回線容量の35%以上をネットフリックスが使っている。
ネットフリックスのような巨大企業の運営には、デザイナーやエンジニア、マネージャー、カスタマーサービス窓口などの大きなチームが必要だ。急速なビジネス展開に対応できる人材を確保するため、ネットフリックスは大金を投じている。同社の職場環境は、社員の自由度が大きく自力で物事を切りひらく人材が求められている。
Business Insiderでは、Glassdoorのデータを使い、ネットフリックスの各職場で稼げる最高額のリストをつくり、低い物から順に並べてみた(注:Glassdoorで共有されているサラリーのデータが、十分あるとはいえない一部の仕事は除外した。このまとめで取り上げた平均サラリーは、いずれも5件以上のレビューがあったものだ)。
14. カスタマーサービス管理者 III
年収:7万937ドル
ネットフリックスのカスタマーサービスでは、ただ映画が観たくて怒っている人たちを、少なからず相手にしているはずだ。カスタマーサービスの管理者は、こうしたカスタマーサービスの仕事を監督する。
Glassdoorのレビューによると、同社のカスタマーサービス部門は柔軟で、台本に縛られてはいないという。ただ、カスタマーサービス部門は、社内のさまざまな変化について一番最後に知る部門だというレビューもある。
13. オペレーション・マネージャー
年収:7万5072ドル
Payscaleによると、オペレーション・マネージャーは会社の日々のオペレーションを担当し、業務コストを監視・管理する。人々のDVD離れとストリーミング志向で、の業務は大きく変化した。
Glassdoorのあるレビュアーは、2009年時点で同社のDVD事業についてこう書いている。「リラックスしよう。5ー7年すれば、すべてがオンラインストリーミングになって、みんな仕事がなくなるんだ」。
12. ソフトウェアエンジニア
年収:14万3846ドル
ソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアを設計・開発する。ネットフリックスの場合、ソフトウェアエンジニアの仕事が、複雑な製品に必要なさまざまな部署におよぶこともある。Glassdoorのレビュアーは、こう書いている。「難しい問題の解決が好きな熱心なエンジニアなら、ネットフリックスを気に入るだろう」。
11. シニアQAエンジニア
年収:14万6030ドル
Workableによると、品質保証(QA)エンジニアは、ソフトウェアのあらゆる品質問題と欠陥を扱う。Glassdoorのレビュアーは、ネットフリックスのソフトウェアが急速に進化しており、その品質管理は一瞬も油断ができないと書いている。ほかに、「仕事は難しいが創造的だ」、「同僚が素晴らしい」といったレビューもある。
10. シニア・システム・アドミニストレーター
年収:15万1986ドル
Monsterによると、システムアドミニストレーターは、ネットワークやコンピュータのシステムを順調に稼働させる責任者だ。Glassdoorのいくつかのレビューからは、ネットフリックスでもストレスが多い部門のひとつであることがうかがえるが、現在、求人は出ていない。
9. マネージャー
年収:17万9639ドル
Glassdoorのさまざまなレビューによると、ネットフリックスのマネージャーは、大幅な自由を与えられているが、同時に大きな期待をかけられている。同僚や上司と直接、率直な対話ができたと書いている元マネージャーがいる一方で、長時間におよぶ仕事のため、ワーク・ライフ・バランスが難しいと振り返るレビューもある。
8. シニア・ユーザーインターフェイス・エンジニア
年収:18万2503ドル
ユーザーインターフェース・エンジニアは、製品レイアウトの担当だ。Webページやアプリが、想定どおりに操作できるようにする。ネットフリックスでは、ユーザー・エクスペリエンスのチームと協力し、アイデアとデザインを実際のコードにする。
7. シニア・ウェブ・UI・エンジニア
年収:19万485ドル
シニア・ウェブ・ユーザーインターフェース(UI)・エンジニアは、各Webページが想定どおりに操作できるようにする。ネットフリックスの場合、JavaScript、CSS、およびHTTPのエキスパートでなければならない。さらに、ソフトウェアエンジニアとしての5年間の経験と、フロントエンド開発の専門家としての3年間の経験が求められている。
6. シニア・ソフトウェアエンジニア
年収:20万9371ドル
Monsterによると、シニア・ソフトウェアエンジニアの仕事を簡単に説明すれば、ソフトウェアのシステムとソリューションを設計・開発・インストールすることだ。しかし、ネットフリックスの場合は、それが巨大プラットフォームのさまざまな部分におよぶ。しかも、Glassdoorのレビューによれば、ネットフリックスのソフトウェアは常に変化しており、急激な展開を覚悟しておかなければならない。
5. シニア・マネージャー
年収:22万1672ドル
マネージャーの仕事については誰もが知っている。しかし、ネットフリックスのマネージャーは革新的であり続けなければならない。マネージすべき相手は非常に賢く思慮深い人たちで、こちらのアイデアに挑戦してくる、とGlassdoorのコメントにある。シニアレベルでは、おそらく何らかのマネージャーの経験が約10年は必要だろう。
4. シニア・テストエンジニア
年収:22万2185ドル
シニア・テストエンジニアは、ネットフリックスのテストが徹底的に行われるようにする責任者だ。StackExchangeのコメント欄には、ソフトウェアをテストするソフトウェアを書く、とある。テストは、ネットフリックス内のさまざまな部門や製品におよぶ可能性がある。ネットフリックスのWebサイトで現在募集されている職であり、少なくとも5ー7年の経験が必要になるだろう。
3. コンテンツ・ディレクター
年収:22万6785ドル
ネットフリックスはコンテンツで成り立っている会社であり、コンテンツ・ディレクターは、間違いなく同社で最も重要な職のひとつだ。Glassdoorのあるレビュアーに言わせると、社内のどこかから、優れたソリューションと素晴らしいアイデアをいつでも見つけてくるのが仕事だ。コンテンツ・ディレクターは、社内で高いレベルの自由を与えられている。
2. ディレクター
年収:25万8992ドル
ディレクターは、ネットフリックス内のさまざまな部署の責任者だ。Glassdoorのレビューによると、ネットフリックスのディレクターは、新しいことに取り組み、未来を切り開くことが期待されている。ディレクターは、「MBAのケーススタディーを生きる」ようなものであり、変化が嫌いな人には向いていないらしい。もちろん、最低でも10年の経験は必要だろう。加えて、たとえば現在募集されているアルゴリズム・サイエンスのディレクターには、Ph.D.が必要だ。
1. エンジニアリング・ディレクター
年収:32万8767ドル
エンジニアリング・ディレクターは、会社のすべてのエンジニアリング計画が滞りなく遂行されるようにする。Monsterによると、専門分野に関する深い知識が必要であることから、少なくとも十数年の経験が求められる。それでも、あなたに才能があるのなら、社内政治的な部分はほとんどなく、経験した中では最高の職だ、とGlassdoorのレビュアーは書いている。ただし、物事のコントロールが好きな人は、この職には向かないだろう。
原文はこちら(英語)。
(原文筆者:Nathan McAlone、翻訳:緒方亮/ガリレオ、写真:@iStock/LPETTET)
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