パレスチナ人女子学生射殺 無抵抗の写真公開

9月24日 23時43分

エルサレムの聖地を巡ってイスラエルとパレスチナの間で緊張が続くなか、パレスチナ人の女子学生がイスラエル軍の兵士に射殺されました。その後、無抵抗の女子学生が兵士に銃口を向けられている写真が公開され、パレスチナ側の一層の反発が予想されます。

ヨルダン川西岸の都市ヘブロンにある検問所で２２日、パレスチナ人の１９歳の女子学生がイスラエル軍の兵士に銃で撃たれて死亡しました。
これについて、イスラエル軍は「女性がナイフを取り出し兵士を刺そうとしたため発砲した」と説明しています。
しかし、パレスチナ人の活動家がインターネット上に公開した写真には、無抵抗の女子学生が数メートル離れた兵士に銃口を向けられている様子が写っています。
現場に居合わせたパレスチナ人の男性は、女性がイスラエル軍兵士の話すヘブライ語を理解していなかったと説明していて、「兵士６人が女子学生に銃口を向けたまま取り囲んだ。通訳をさせてくれと兵士に頼んだが聞き入れられずに発砲した」と話しています。
イスラエルとパレスチナの間では、今月、エルサレムの聖地を巡る衝突で緊張が続いていて、イスラエル軍は当時、ユダヤ教とイスラム教の祝日が重なる時期に当たるため厳戒態勢を取っていました。
今回の発砲の判断や軍の姿勢が疑問視されていて、パレスチナ側の一層の反発が予想されます。