マッコリの場合、2011年以降、真露マッコリ、ソウルマッコリなどが缶入り製品を発売し、コンビニエンスストアなどで人気を集めた。しかし、2年たった現在、輸出量は12年の3分の1に減少した。マッコリは主に韓国料理店で売れるが、韓流の後退で韓国料理店の来客自体が減少した。また、日本の若者はアルコール度数が低く、果汁・炭酸入りの酒類を好み、マッコリの魅力は低下している。ゆず茶、参鶏湯(サムゲタン)、パプリカなどの主力輸出商品も輸出量こそ増えたが、円安や日本メーカーとの競争激化で輸出額は減少している。農林畜産食品部関係者は「韓国ドラマのヒット作が減り、日本食品業界と品質や価格による真剣勝負が始まった」と指摘した。
■多彩な商品開発で活路を
農林畜産食品部はaT(農水産食品流通公社)東京支社と共同で韓国食の復活に向けた大規模なイベントを開催することにした。李桐弼(イ・ドンピル)農林畜産食品部長官は今月14日、東京都内のホテルに主婦約300人を招き、「韓国食トークショー」を開いた。そこでは料理人サム・キムが「ヒュージョン参鶏湯」と韓国が第2のパプリカとして育成する「唐朝トウガラシ」を使ったサラダを紹介した。同日夕、新宿コリアタウンの路上イベント会場で開かれた「マッコリポップアップストア」には李長官の招きで日本の林芳正農林水産相が出席した。ゆずペースト、日本酒、レモン、炭酸水などを混ぜた「ゆずマッコリカクテル」は日本人客の反応が良かった。
日本の主婦は韓国の食文化が日本で成功を収めるには、食材の多様化に加え、積極的な現地化戦略でアレンジ料理を開発すべきだと助言する。アビコマユミさん(42)は「最近日本でもテレビ番組で料理人が作る料理を家庭で作るのが人気だ。韓国産魚介類がもっと出回れば、家庭料理に便利だ」と話した。娘のクルミさん(26)とマッコリを飲むというトスリカコさん(50)は「最近日本ではブルーベリーが人気だ。それを使ったマッコリを開発してみてはどうか」と提案した。