ゲームばかりする子に親が見せるべき「本気」
東洋経済オンライン 9月24日(木)6時0分配信
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから 【質問】
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初めまして。小6と、中2の男の子を持つ母親です。子どもが熱中するゲームのことでご相談です。うちの子たちは、毎日、勉強をせずにゲームばかりしていて、毎日3時間はやっていると思います。休日には5時間近くやることもあります。ゲームばかりしていないで勉強しなさいと言っているのですが、一向に効き目がありません。
ゲームをそもそも与えてしまったのが間違いなのかもしれませんが、今さら取り上げることもできずにいます。どうすればゲームに向けるような関心を、少しだけでも勉強に振り向かせられるでしょうか。アドバイスがございましたらよろしくお願いします。(仮名:久保さん)
【石田先生の回答】
■ ゲームは”おいしい条件”がそろう一方
ゲームばかりするお子さんのことでお悩みとのこと。このようなご相談は非常にたくさんあり、久保さんのみらならず、多くのご家庭が抱える悩みのひとつになっています。
最近はスマートフォンにもゲームが入っているため、いつでもどこでも自由に自分の意思で(場合によっては無料で)ゲームができる環境にあります。さらに、ゲームは飽きると2度とやってもらえないので、飽きさせないようによく工夫されていますね。いったん味わったゲームの面白さを、子どもから完全に排除することは難しいでしょう。
では、これだけの“おいしい”条件がそろった環境の中で、できればやりたくない勉強に関心を向かせることはできるのでしょうか。もちろん、ただ「勉強しなさい!」と言ってもやらないことはわかりますが、どうすれば勉強をするようになっていくでしょうか。
その方法についてお話する前に、初めに認識しておかなくてはならないことがあります。それは「ゲーム自体が悪いというものではない」ということです。もちろん、長時間連続してモニター画面に向かって体を動かすことなくゲームをすることで、何かしら身体に(時に精神面で)影響が出るかもしれませんが、それはゲームそのものが悪いという意味ではありません。
ただ、これまで多くの子どもたちやそのご家庭をみてきた経験から、ゲームをやりながらも勉強ができる子ども像と、できない子ども像がわかっています。
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