渡辺洋介
2015年9月23日21時08分
秋の味覚として親しまれているサンマ。最近は台湾や中国でも人気だ。日本に近づく前に大量に取られてしまうため、資源量が減ったという指摘もある。大切なサンマを守ろうと、日本は他の国・地域とルールづくりに乗り出した。
今月上旬に東京都品川区であった恒例の「目黒のさんま祭り」。20回を迎えた今年は約7千匹のサンマが岩手県宮古市から直送され、旬の味を楽しもうと約3万人が訪れた。無料で振る舞われた塩焼きは3時間待ちの人気ぶりだった。
漁業情報サービスセンターによると、今年のサンマの水揚げ量は21日現在で約2万4千トン。昨年の同じ時期(約4万4千トン)に比べて半分ほどとふるわない。9月に台風の影響で漁に出られなかったことや、日本沿岸に寄ってくる群れが少なかったことが影響したとみられている。
札幌市中央卸売市場では、7月の初競りで1キロ7万円と同市場での最高値を記録。「ご祝儀相場」に水揚げ量の少なさが重なり、昨年の初競りの2・4倍に上った。9月も不漁のため高値が予想されたが、漁業情報サービスセンターの担当者は「平年並みか少し高い程度」と話す。小ぶりなサンマが多く、高値が付きにくいという。
築地の鮮魚店「斉藤水産」の斉藤又雄さん(59)は「昔はでかいのが普通だったがこのところは寂しいよ」と嘆く。ここ数年は1匹200グラムを超える大型サンマが品薄で、160~180グラムが中心だという。
さんま祭りで、サンマを焼く手伝いをしていた東京宮古同郷会理事の伊藤隆吉さん(65)も「この時期にしては体長が短く、太さももう一つ。大きいほうが脂がのるから小さくて物足りない」と話す。
実は小さいだけではなく、サンマは大幅に減っているという。
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朝日新聞社会部
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