パルクールというスポーツをご存知でしょうか?パルクールとは街中をアスレチックの舞台にして、高い所に登ったり、すごい動きで飛び回るスポーツです。体操競技を街中でワイルドにやっているイメージがピンとくるかもしれません。動画もあります。
ずいぶん以前から私はパルクールの動きに夢中でした。発達障害について研究するようになってからはパルクールをやる人の「縦横無尽に走り回る」「高い所に上る」「危ない橋を渡る」ような傾向はADHD(注意欠陥多動性障害)と同じだと感じていました。こんなパフォーマンスを見せてくれます。↓
▼パルクールの動き(最初の20秒だけでもご覧あれ)
▼ADHDという障害とその能力
ここでADHDの特性について簡単に理解しましょう。ADHDの特性には以下のものがあります。
- 注意に関する障害(注意散漫、または過集中)
注意散漫であるため、勉強や仕事に取り組むことができづらいことがある。また過集中によって、誰かに話しかけられても気がつかないほど集中することがある。適度な集中が難しいと言える。→夢中でパルクールができます! - 多動性(落ち着きがない)
常に動き回っている、ウロウロする、よじのぼる。じっとしていることができない。この性質によって、座って勉強することができないなどの問題が生じる。→パワー全開でパルクールができます! - 衝動性の高さ(後先考えずに行動する、怒りっぽい)
後先考えずに行動する性質によって、事故や失敗を起こすことが他の人より多くなることがある。また怒りっぽい性質が強い場合、他者と対立することが多くなる。→後先考えないから、パルクールにチャレンジできます! - その他の性質
飽きっぽい。危ないことを平気でする(衝動性とも関連する)。→スリルを求めるからパルクールしちゃいます!
以上の「障害」がパルクールを行う「能力」となっていることがお分かり頂けますでしょうか。
▼自尊心を高めるために、楽しめ!
発達障害(※)のある人は、自尊心が低くなりやすいと言われています。自尊心が低い状態とは「自分には価値がない」と考えている状態です。
※発達障害とは、ADHD、自閉症スペクトラム障害、学習障害という障害をひとまとめにした表現です。
自尊心が低いことによって生じる問題は、その人が幸せな気持ちで生きられないだけではありません。自尊心が低いと、うつ病にかかりやすくなったり性格上の問題が生じる危険性が高まります。人間が生きていくために自尊心はとても重要です。
自尊心を高めるためには、自分が持っている性質や経験を有効活用することや、楽しむことがとても大切です。パルクールはADHDの有効活用の仕方を教えてくれる良い例です。
▼パルクールの作品
パルクールの映画で最後まで動きに目が離せない作品はこれ↓。アルティメット!
他にも、パルクール、ParkourでYoutubeで検索すると色々な動画が出てきてテンション上がります。
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