2015-09-23

私の父親は私の前で母の尻を叩いていた

20年くらい昔の話。

父親は、母親折檻と称して私の目の前で母の尻を露出させ、手の平で何度も叩いていた。

少なくとも、10回以上はしていたと思う。

「悪いことをした女子供はこうされるんだ」というようなことを言っていたと思う。

母が何したかほとんど覚えてないが、特別悪いことをした記憶はない。家事を失敗したとかそういうことだと思う。

もちろん、私も悪いことをすると父親に同じようにされていた。

当時は、母がされているのだから当たり前のことだと思っていたが、むしろそれが異常だったのだ。

小学校高学年か、中学にあがったぐらいから、私に対してのその折檻はなくなった。同じ頃から母に対する折檻も見ていない。

ただ、強圧的で怖い父親は健在だったし、事あるごとに母や私を泣かせていた。また父も涙脆かった。

母は私が高校生の時に病気で死んでしまった。そして、父親も精神的に弱ってしまい、以前のような怖い存在ではなくなった。

今の父は歳をとった普通の父親だ。再婚はしていない。私が帰省すると喜んでくれる。

ところで、私は異性とまともに付き合えない人間だ。

何故そうなったかは明確な理由があるわけではないだろうが、やはり父の影響は強いと思う。

普通に対等な恋愛をして、結婚してというビジョンが見えない。別の世界のように感じる。

初めて付き合った人は10歳以上年上の人で、バイト先の社員だったのだが、父に似て怒ると高圧的な人間だった。

首を絞められて恫喝されたこともある。何度もビンタされたこともある。

でも、当時は別れられなかった。自分では嫌なのに、強力な引力のようなもので、その人に引っ張られていた。

その後付き合った人たちも、多かれ少なかれそういうタイプ人間で、私もいわゆるメンヘラだったんだろう。

擬似的ではあるが、死と隣り合わせの恋愛だった。私は、そういうタイプ人間にいつも見つけられていたのだ。

今はもう3年以上恋人はいない。マトモな恋愛をしようと決意して、結局付き合う相手は出来ていない。

結婚出産はずっとずっと遠くの話だ。

この事で、父親を責める気にはなれない。

まず一つは、そんな話を今更したくないからだ。口に出したくもない。それはずっと変わっていない。

そしてなにより、父親が弱い存在になってしまたからだ。

私の中に渦巻いているものは、どこにも振り下ろせなくなってしまった。

それが、良いことなのか悪いことなのか、どうすべきなのか、私はいまだに分からない。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20150923204206

記事への反応(ブックマークコメント)