KuraDaヘッドホン TaylorMadeに関する評価 (10月に評価変更予定:不可~危険)

 KuraDaヘッドホンのTaylorMadeに関する評価です。

注意 (評価更新予告:不可~危険)

 現在、評価の文面を良~可程度に記載していますが、
10月に不可~危険に変更します。

 評価を更新する理由は以下の通りです。

  • 2015年8月より、KuraDaに対し現行品の改良依頼をした際、ずさんな対応をとったことから、
    (例:見積もり(再見積)を依頼したら、見積もりの合意なしに作業を進めていた)
    オーダーされた方々に大きな損害が出る可能性があると判断したため。
     
  • 2014年10月からのオーダーから、対応の不手際に対し幾度か注意していましたが、
    根本的な改善がされないことから危険性を訴えた方が良いと判断したため。

 10月に評価を変更する理由は以下の通りです。

  • 10月に納品予定のため (その間、さらに酷い対応が出てくる可能性があるため)
     
  • リスクがどの程度現れるのか分析を行っているため。

 以上、変更理由です。

 正直、例に挙げた対応をされた時、乾いた笑いしか出てきませんでした。

 家のリフォームに例えれば、業者に見積もりしたらいきなり業者が入ってきて
作業を始めて見積書を出すというあり得ない対応なためです。

 今までの不手際も今後改善されるであろうと期待を込めて良~可としていたのですが、
この対応をされては不可~危険に変更して皆様に伝えざるを得ません。

 不可~危険なメーカーに対して良~可として紹介してしまい、
大変申し訳ございませんでした。

 尚、以下の記事は10月の更新まで残します。使い勝手の悪さの参考までに留めて下さい。

KuraDaとは

 2014年に設立したヘッドホンメーカーです。

KuraDa

 2015年現在、既成品のKD-FP10、既成品のカスタマイズするArtCase、
自分のオリジナルヘッドホンを設計するCustomMadeを展開しています。

オーダー内容

 オーダー内容は以下の通りです。

  • ベースモデル:KD-FP10
  • ハウジング・天板:フェルナンブコ (持ち込み材)
  • ドライバフレーム:フェルナンブコ (持ち込み材)
  • オプション:クリア塗装

 私がフェルナンブコ材の可能性を検証していたため、
材料を持ち込んでのオーダーとなっています。

評価

 音質以外の評価をします。

 私のオーダー品はフェルナンブコ材が起因して
KD-FP10から音質がかけ離れたためです。

 後述する内容をまとめると、以下の通りです。

良い点

  • 材料持ち込みでオーダーが出来た柔軟な対応が出来る点
  • 高い音質調整技術を持つ点

改善点

  • 長時間装着していると重量で着け疲れする点
  • ケーブルのコネクタが貧弱な点

結論

 価格なりの完成度です。15万以上のヘッドホンでは良い方でしょう。
高価なヘッドホンでは価格不相応な質感と音質のヘッドホンがゴロゴロしているためです。

 一つのヘッドホンを長期間メンテナンスしながら使いたい方
検討しても良いでしょう。

 但し、装着感などで粗が目立つため、買う際は一度試聴し、
メーカーに音質や装着感に関して何ができるか問い合わせることをお薦めします。

対応

 以下の事から良好と言えます。

  • 材料の持ち込んでのオーダー可能な柔軟性
  • 暴れ馬な音響特性を持つフェルナンブコ材で
    ヘッドホンの音質を納得できる水準までに整えたこと

 特に後者から考えられる高い音質調整能力が魅力と言えます。

 買った後でも音質に不満があれば、
アフターサービスで自分が納得いく音質へ仕上げることが出来るためです。

 一つのヘッドホンを長く使いたいという方に良い選択肢では無いでしょうか。

 但し、開始したばかりであったせいか、連絡などで手慣れていない所がありました。

 この部分は私がオーダーする中で徐々に改善したので、
今後さらに良くなることを期待します。

【2015.9.21追記】
根本的に改善されていませんでした。やめておいた方が無難です。

装着感

 ぱっと着けた感じはイヤーパッドがふかふかで心地よいです。

 しかし、長時間(2時間以上)着けていると頭にズッシリときて疲れます。

 ヘッドホンの435g(私のオーダー品ではそれ以上)という重量が
ヘッドバンドに触れている部分だけにかかることと
ヘッドバンドのクッションが薄く固い部分が頭に触れることが原因です。

 ヘッドバンドのクッション厚やフィットする面積、頭を覆う形状等、
ヘッドホンの重量を頭に分散させる為の検討が抜けていると考えられます。

 ヘッドバンドの形状は変えられないので、
ヘッドバンドのクッションで着け疲れしない対策をとる必要があると思います。

パーツの質感など

 良い材や仕上げを使っていて、チープな感覚はありません。

KD-FP10 ハウジング

KD-FP10 ハウジング

KD-FP10 フレーム表

KD-FP10 フレーム表

KD-FP10 フレーム裏

KD-FP10 フレーム裏

 しかし、ヘッドホンのケーブル着脱用のジャックに難があります。

 オーダーメイドのベースであるKD-FP10はケーブル着脱式で
ロック機構がないモノラルミニプラグを使っています。

KD-FP10 ジャック部分

KD-FP10 ジャック部分

 そのため、いすや机などにケーブルがちょっと引っかかると、
「ジジジジ」と接触が悪くなった音がするためです。

 意外とストレスになります。

 それにフレームに使っている材と比べて安っぽいです。

 SwitchCraftかマル信無線のスクリューロック式のジャックにして
改善して欲しいなと思います。

最後に

 ある程度出来ているので、装着感や使用感で粗が出たことが悔やまれます。

 もう少し「自分たちのヘッドホンをどの様に使われるのか」という
考えが働いていれば、装着感等の粗が小さくなったような気がします。

 「使い手の事を考える」というモノ作りの原点と言える考え方ですが、実行するのは難しいです。
儲けようとする欲と慢心との戦いになるためです。

 厳しいことも書きましたが、初めて出した製品としては上出来です。

 それに、オーダーメイドで展開するという良い着眼点を持っているので、
これからの製品に期待したいところです。

更新履歴

日時 内容
2015/9/21 10月に評価を不可~危険に更新する予定を明記した。
総評で良~可としていた文面に取り消し線を付けた。
2015/7/25 新規作成

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