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【プロ野球】

巨人・菅野10勝

2015年9月23日 紙面から

10勝目を挙げファンの声援に笑顔で右腕を上げる巨人・菅野智之=東京ドームで(棚橋慶太撮影)

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◇巨人3−0阪神

 巨人が阪神と入れ替わり2位浮上。菅野は7イニング無失点、10奪三振で1年目から3年連続の2桁勝利。6回に坂本の左越え二塁打で先制し、7回は小林、8回は長野に適時二塁打が出た。阪神は打線が好投の岩崎を援護できなかった。

     ◇

 満面の笑みでハイタッチに加わった。巨人の先発・菅野が絶対に負けられぬ一戦でエースの本領を発揮した。混セのライバル・阪神との直接対決で7イニングを3安打無失点の好投。8月20日の阪神戦(東京ドーム)以来となる白星を手にして、2位浮上の原動力となった。

 「最高の気分です。いつも以上に気合を入れて投げました」。右腕の頭上には、実数発表では史上2位となる4万6795人からの歓声が降り注ぐ。球団では、1966年から1968年の堀内恒夫以来、47年ぶりとなる入団から3年連続2桁勝利。それでも、菅野は「みんなで勝ち取った勝利」と、チーム一丸の白星を強調した。

 ここまでの苦難を糧にしている。昨年は10月2日のヤクルト戦(神宮)で右肘靱帯(じんたい)を部分断裂。約1年前のこの時期は不安と戦っていた。胸にあったのは「この先、どうなるか…」というネガティブな思い。しかし、スタッフによる必死のサポートのおかげで、G投の大黒柱として奮闘を続ける。

 「いろんな人に支えられて戦えています」。1カ月近く白星に見放されても、投げられる喜びをかみしめマウンドへ。恩返しは勝つことしかない。だからこそ、この日も何度となく訪れたピンチに耐えた。

 「1、2年目は10勝の達成感がなかった。今年は何としてでも思っていたので重さを感じる」。2桁勝利の味をじっくりとかみしめた。もちろん、最大の目標は別にある。リーグ4連覇だ。「今は、優勝しかないと思っています」。残す先発は2度。この言葉を現実とするためマウンドで完全燃焼する。

 (川越亮太)

 

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