２１日午後２時半ごろ、岐阜市藪田南の自民党岐阜県連の駐車場で、政党掲示板に貼ってあった安倍晋三首相のポスター横に「こいつは平成のＡ級戦犯」とペンで書かれているのを、パトロール中の岐阜南署員が発見した。署は器物損壊容疑で調べている。

　署によると、ポスターは縦８４センチ、横６０センチで、安倍首相の横顔の写真入り。「地方こそ成長の主役」と書かれている。落書きは、ポスター右横の掲示板の余白部分に、縦１８センチ、横２５センチの範囲で書かれていた。１８日の夜以降、大型連休で県連関係者らが不在となった間の犯行とみられる。

　県連は岐阜県庁や県警本部庁舎の南約２００メートルにあり、掲示板は既に取り外されている。

　自民党岐阜県連の猫田孝幹事長は本紙の取材に「全く悪質ないたずらで遺憾。戦争は起こらないし、徴兵制ができるわけではない。ただ、安全保障関連法の成立について、国民への説明に不足感はあった」と話した。

（中日新聞）