コミケレポートを書こうと思っている間に気がつけばもう一ヶ月経ってしまいました。
今回はレポート書くの止めようかなと思っていると、会場でお隣だったサークルさんのレポートに、うちのサークルが出ていました。(一番最後のマンガ)
【C88】新米サークルが注目されるためにコミケでやった5つのこと - Smash Works
めちゃ売れているサークルとして出ています!
こんなに人垣はなかったので、さらに隣のサークルのフラガリアさんと印象が混ざっているようにも思いますが、せっかくなのでアンサー記事を書かせていただこうと思いました。
記事のスタイルはパクリで、ライフハック風に書きます。
●まずは自己紹介
当サークルはフワフワソといいます。
未来探偵ソラとピヨちゃんというノベルゲームを作っています。
”ゆるい探偵ものなのですが、ケータイのAIであるヒヨコが、女の子をだまくらかしたり振り回したりしながら事件を解決します。ヒヨコの性格が嘘つきでイカレてて面白いので、同人ゲームオブザイヤーで主演男優賞を頂戴いたしました。”
”連作短編なのでどこからプレイしても大丈夫です。シリーズは3作出ていまして、一話30分くらいで楽しめるお話が、一つのパッケージに数本ずつ入っています”
以上は、会場で実際に私がしている説明です。
フワフワソは積極的に説明をしていくスタイルです。
つまり、
●やってることその1、積極的に説明をする
(※ちなみにこの項、smash worksさんと正反対のこと言っていますが、反論とかではなく、うちはたまたまこうやっているというお話です。この件、詳しくは記事の一番最後に追記しました)
コミケでの声がけについては賛否両論あります。
声をかけられると買いたくなくなるという話もあります。
(ツイッターでたまに、同人誌方面からそういったツイートを拝見します。フワフワソも服を買うときなどは一人で選びたいタイプです)
しかし、ジャンルにもよるのではないかと思います。
マンガやイラストなどの同人誌なら、手にとってぱっと開けば、ある程度内容や好みなど把握出来ますので、声がけ不要とも思います。
しかし、フワフワソの頒布物はゲームです。
ジャケットなどで十分に内容を伝えられる自信はありませんし、PCやタブレットを持ち込んでデモをするのもなかなか大変です。
そこで口頭で説明をしています。
口頭で説明をするメリットは、フライヤーや印刷物と違い、内容を臨機応変に変えていけるところです。
「この説明はあんまり伝わらないっぽいな」とか、「この説明は受けるな」とか、気がついた点があれば、次の説明にどんどん反映させていきます。
それを続けることで、伝わりやすい説明が探せるのではないかと思います。
●やってることその2、ディスプレイをする
サークルスペースの写真がなかったので、代わりの写真ですが、こんな感じです。
つまり、サークルスペースを、ゲーム以外の小物で飾ります。
プラスティックのキラキラとか、造花とか、葉っぱでゲームのパッケージの周りを飾って雰囲気を出します。フワフワソのサークルデビュー時には、ガラスの花瓶を持ち込んで、ヒマワリの造花をおっ立ててました。
イラストにたとえると、キャラを引き立てるにはキャラ単品だけではなく、背景で飾るようなものでしょうか。
こういうのは女性のサークルさんが非常に上手く、サークルスペースが花壇みたいになってたり、シルバニアファミリーのおうちみたいになってたり、見た瞬間に引き寄せられてしまいます。
●やってることその3、お祭り感を出す
最初の頃は美しいディスプレイを心がけ、飾り物をがんばっていたフワフワソですが、しだいにその余裕がなくなってきました。
というのも、シリーズ展開で頒布するゲームが増え、委託のアイテムも置いたりすると、きれいに飾るためのスペースがなくなってしまうのです。
美しいディスプレイのコツは何も置かない空間を贅沢に使うことなのですが、それはとても無理です。
そこで、サークルスペースの方針を転換することにしました。
「提案型スペース」から「催事型スペース」へです。
百貨店などの小売りでは、スペースの種類がいくつか分かれています。
1)一般のスペース
棚に商品ががーっと並んでいて、機能的にできている。普通の売り場
2)提案型のスペース
売り場の目立つところとか、エスカレーター前にある、ディスプレイをがんばってるスペース。商品以外の飾りを使って、商品をよりすばらしく見せ、「こういういいものがありますよ!」と来場者に提案する。
3)催事スペース
バーゲンとか物産展の手法。在庫を山盛りに置き、にぎやかさとお祭り感で勝負する。
●やってることその2、ディスプレイをするで書いたのは、2)の手法です。
美しいスペースを作る多くのサークルさんも、これに当てはまると思います。
そして、転換することにした 3)催事スペースの手法ですが・・。
たとえて言うと、ヴィレッジヴァンガードの店内や楽天のサイト作りがそうでしょうか。
にぎやかさとお祭り感でアツい感じを出す。
なんとなく伝わりましたでしょうか?
美しいスペース作りを断念したフワフワソは、催事型のスペース作りをしようと思いました。
これからお見せするのは、そのような理論武装をしないと見せられない写真です。
ネット上でこんなごちゃついたサークルスペースの写真は見たことがありません。
いきますよ?
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どうでしょうか?
もはや情報過多で何を売ろうとしてるのか分かりません。
しかし少なくとも、遠目に見るとなんかアツい感じは出てますし、クリスマスツリーのモールとか、いい感じに光ってますし、スペース自体に目を引くことはできます。
ここで活きてくるのが、●やってることその1、積極的に説明をするです。
ちょっとでも目をとめてくれる方がいましたら、すばやく説明に入り、何を売ってるのか、ウリはなんなのかをアピールします。
フワフワソの場合、スペースの陳列任せで後ろに座っていたら、頒布には結びつかないように思います。
しかしこれはあまりにもごちゃごちゃでした。
そう思ったら、次のイベントで改良すればいいのです。
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C88での写真です。
若干すっきりしました。
酷暑が予想されたので、「ゆるゆる探偵生活」のキャッチコピーは、涼しそうな色で印刷しました。クリスマスツリーのモールも、暑そうなのでなしです。
ちなみに夏は寒色、冬は暖色というのがディスプレイの基本です。
人はやはり、夏には涼しいものを求めたくなりますし、冬には暖かそうなものを求めたくなるものです。
そのため、夏にリリースした作品のジャケットは寒色、冬にリリースした作品のジャケットは暖色になっています。(3つ並んで立っているジャケットの真ん中だけが冬リリース)
適当なようですが、細部にも気が配られています。
いかがでしたでしょうか?
何らかのお役に立てれば幸いです。
以上で、【C88】立ち上げ4年目のサークルがコミケで注目されるためにやっている5つのことを終わります。
●やってることその4、やってることその5はありません。
「5つのこと」なのに3つしかないじゃないか!というツッコミ待ちのスタイルです。
書くのに疲れたというのが大きな理由でもありますが、またそのうち、続きを書くかもしれません。
※一つ思いつきましたので追記です。
スペース周りのサークルさんと交流するというのもいいかもしれません。
はじめのころは目の前のことで手一杯で何もできなかったのですが、最近ようやくご挨拶の余裕も出てきました。そうした中で、お隣のsmash worksさんとご挨拶させていただいて、今回この記事を書く切っ掛けになりました。何かいいことがあるような気がします。
※追記2
この記事書いてからsmash worksさんの記事読み返したら、呼び込みのこととか、正反対のこと書いてますね・・汗。下手をすると反論とかしたみたいで、正しいのはこうだ!とか言ってるみたいにも見えて、印象悪いですが、そのようなつもりはまったくなく、「うちはこのような売り方をしている」というのを解説した記事だったのですが、申し訳ありません><;
(単純にsmash worksさんの記事にうちが出てたので嬉しくなって記事書いたのですが、
スタイルをパクって「立ち上げ4年目」なんてタイトルにしたあげく、正反対のこと書いたので、偉そうな雰囲気になったかもしれず・・。ホントに申し訳ありません!売れているように見えたかもしれませんが、うちは普通の弱小サークルで、他意はありませんのでご容赦くださいませm(__)m)
けっきょくのところ、即売会での売り方に正しいやり方などなく、サークルの性格も、頒布物も千差万別なので、それぞれのサークルが、それぞれのサークルに合ったやり方でやるしかないと思っています。
うちはたまたま、サークル主が声がけが好きな性格なので、説明メインでやっています。
声がけが嫌いだったら印刷物メインでやると思います。
また声がけのデメリットとして、サークル主不在の時の説明をどうするかという問題もあったりします。
そのために、説明ボードをしっかりつくるというアプローチがあり、今回、4th clusterさんのところで美しい作り方を教えていただいたりもしました。
4th clusterさんは東京ゲームショウにも出展されていて、見せ方が非常に上手く、勉強になります。今後はうちも見習ってボードを作ろうなどと思ったりしています。
話が混乱してまいりましたが・・。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
そして遅くなりましたが、夏コミお疲れ様でした!当サークルに来てくださった皆様ありがとうございます!
より美しいサークルスペースを研究したい!という方には、こちらのリンクがおすすめです。