【ソウル聯合ニュース】韓国海軍の高官は22日、鶏竜台の海軍本部で開かれた国会国防委員会の国政監査で、北朝鮮が新たに開発したステルス型高速浸透船舶(VSV)を約10隻保有していると明らかにした。
同高官は「北のVSVは放射砲と魚雷発射管を搭載しており、ステルス機能も備えている」と説明した。
北朝鮮のVSVは搭乗した特殊部隊員が海岸から奇襲上陸できる新型高速艦で、昨年に東海で試験運航をしていることが確認された。北朝鮮は3種類のVSVを建造し、東海と黄海の艦隊に配備したとされる。
VSVは韓国軍のレーダー網を避けるため船首が細く、船体にはステルス塗料が塗られ、軍事的脅威のレベルが高い。北朝鮮は8月、地雷爆発や砲撃により南北間の軍事的緊張が高まった際にも黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近にVSVを配置していたことが分かった。
一方、海軍制服組トップの鄭鎬渉(チョン・ホソプ)参謀総長は野党議員からの「米軍が韓米合同軍事演習のキー・リゾルブに自衛隊を加えるとすればどのようにするか」との質問に対し、私見と断った上で、「対北戦争の抑止、挑発の抑止のレベルでは協力の必要性もある」と答え、北朝鮮軍の威嚇を抑えるためには日本との軍事的協力が必要という趣旨の発言をした。