ネクセン・ヒーローズの朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)=写真=が韓国プロ野球リーグ本塁打の歴史に新たな1ページを記した。
21日のNCダイノス戦(馬山総合運動場球場)で4回、先頭打者として打席に入った朴炳鎬は、相手先発投手イ・テヤンが投げた時速134キロメートルの直球を攻略、左フェンスの向こうにたたき込んだ。飛距離130メートルという今季50号本塁打だった。昨年52本塁打を出している朴炳鎬は、韓国プロ野球リーグ公式戦史上初の2年連続50本塁打を記録した。朴炳鎬はこの50号で358塁打とし、1シーズン最多塁打記録(これまでの記録は1999年イ・スンヨプの356塁打)も同時に更新した。
2年連続50本塁打は「国民打者」イ・スンヨプ=サムスン・ライオンズ=も成し得なかった記録だ。イ・スンヨプは1999年に54本塁打をマークしたが、翌シーズンは36本塁打にとどまった。2003年に56本塁打を出したが、その翌年は日本プロ野球に進出した。03年にイ・スンヨプと共に50本塁打を上回った沈正洙(シム・ジョンス、53本)=当時は現代ユニコーンズ=は翌年、22本に急減した。韓国プロ野球で朴炳鎬より前に50本塁打以上をマークしたのはイ・スンヨプと沈正洙の2人だけだ。
2005年にプロ入りした朴炳鎬は大器晩成型だった。プロ8年目の12年、自身初のリーグ本塁打王(31本)に輝き、大砲と呼ばれるようになった。1シーズン本塁打数は13年に37本(1位)、昨年は52本(1位)と年々増えている。
今年は大砲が自分1人というプレッシャーの中で開幕を迎えた。共にチームの打線を率いてきた姜正浩(カン・ジョンホ)が昨年末、米大リーグのピッツバーグ・パイレーツに入団したためだ。しかし、相手投手の徹底的なマークにもかかわらず、朴炳鎬のバットは火を噴いた。個人通算最高3割4分9厘という打率を記録、さらに手ごわい打者になったのだ。
朴炳鎬は今年末、姜正浩の後を追って大リーグに挑む。姜正浩が今季大活躍していることから大リーグの各球団は熱い関心を示している。ある米国メディアは先日、「彼を獲得するには2000万ドル(約24億円)を投資しなければならない」と報じた。