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【プロ野球】

山田が決勝打 前日無安打2失策の汚名返上

2015年9月22日 紙面から

◇ヤクルト5−2阪神

 ヤクルトは同点の7回、山田の二塁打で勝ち越し、バレンティンの押し出し四球、雄平の犠飛でリードを広げた。4月以来の登板だった杉浦が流れを渡さず、救援陣も踏ん張った。阪神は6回の満塁機を逸し、自力優勝の可能性が消滅。

   ◇

 トリプルスリー男が汚名返上の大暴れだ。前日は4打数無安打に2失策も記録したヤクルトの山田が、先制打、決勝打を含む3安打2打点。苦手の藤浪を攻略し、2位阪神に再び2ゲーム差をつけた。

 0−0の3回1死。山田は左翼フェンス直撃の適時二塁打放ち、藤浪から貴重な先制点を奪った。4回には雄平が8号ソロ。真中監督が「早く彼を降ろすことがウチの狙い。みんなでしつこく攻められた」と話したように、藤浪に対し1球でも多く投げさせる作戦をとった。

 今季6完投とスタミナもある藤浪だが、1回だけで28球。その後も低めの変化球を見極めるヤクルト打線に、球数は増えていった。6回2死満塁の好機で阪神が藤浪に代打を送ったのは、6イニングで119球を投げていたことも関係していたはずだ。

 結局はこのピンチをしのいだことで勝機をつかんだ。直後の7回に、打線が2番手安藤に襲いかかった。1死一、二塁で、またしても山田が左中間を深々と破る決勝の適時二塁打。さらにバレンティンの押し出し四球、雄平の犠飛で一気に突き放した。

 20日までの10試合で2割5分の低打率にも、山田は「調子が悪いとは思っていなかった」。それでも「まさか長打を打てるとは。食らいついてつなごうと思って最高の結果になった。たまたまです」と振り返った。

 これで山田の打率は3割2分8厘。トップを走るチームメートの川端に4厘差と迫った。本塁打と盗塁は2位以下に大差をつけており、今季のさらなる飛躍を彩るタイトルラッシュとなりそうだ。

 「一つ一つ、一試合一試合打てるように頑張りたい」という山田。最も欲しい勲章は、14年ぶりの優勝だ。 (洪経人)

 

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