ノー・プー継続中
以前ちらっと記事にしたけど、飽きて辞めたわけではなく、今もノー・プーを続けている。湯シャンと呼ぶ人もいるけど、シャンプーや石鹸を使わずにお湯だけで洗う入浴方法だ。
シャンプーや石鹸の消耗品を使わないから、お財布にも優しいとも思っていたけど、考えが甘かったね。一昔前、セレブの間で話題になったわけだ。この入浴法は金と時間がかかるよ。もっと簡素な方法があるかもしれないけど。
僕のノー・プーの手順
- シャワーで体表面の汚れを落とす
- ぬるい湯を張った湯船に10分ほど浸かる
- その湯船の中に潜って頭皮を揉み洗いする
- 湯船の中でガーゼ地のタオルを使って体の表面を優しくこする
- 最期にまたシャワーで体表面の汚れを落とす
湯船のお湯は二度と使えないくらい白濁しているので、一回きりで捨てられる。
シャワーだけで済ませる人は20リットル程度のお湯で済んでいるらしいから、湯船一回分を一人で使ってしまうと、10倍の水を消費してしまうことになる。不経済だ。
少しでも環境への負担を減らすため、自分の罪悪感を軽減するため、家族が浸かったあとのお湯を最後に使いようにしている。
ボディソープを使ったら、消費する水も少なくって、すっきり汚れが落とせるのに、なぜわざわざそんな時代錯誤な入浴法を実践しているの。という声が聞こえてきそうだが、肌の状態がよくなる実感を得てきたから続けている。
実に贅沢な入浴法だ。贅沢すぎて、背中を洗ってくれる人を雇いたいくらいだ。
ボディタオルにたっぷり泡を立てて背中を擦れば、簡単に汚れを落とせるため、「お背中流しましょうか」という言葉の意味がよくわかっていなかった。「一緒にお風呂入ろうよ」は直接的過ぎるため、婉曲にそのことを伝える奥ゆかしい日本語として生まれたものだと思っていた。
「お背中流しましょうか?」
この入浴法に切り替えてから、お背中流してくれる幸せに気づいた。
泡を立てないため、ガーゼ地で洗っても、強くこするとちょっと痛い。肌の上を優しく撫でるように全身こすっていくのだが、背中がどうしてもやりにくい。幸い身体が柔らかいので、かろうじて手は届くのだが、やりにくいことには変わりない。
事情を話して妻に背中を洗ってもらったところ、「お背中流しましょうか」の本当の喜びを感じることができた。かゆいところに手が届くという文字通りの思いと、お風呂のさっぱり感と、それをもたらしてくれる大切な人という「快」の部分を存分に刺激してくれる、大変甘美な時間を味わえるのだ。
再構築を目指すみなさんもぜひ、お背中を流してもらって下さい。ただその前にノー・プーを一ヶ月くらい実践することをオススメします。(ノー・プーを極端に嫌っている人もいるので、全員には進められない方法かもだけど)