園子温監督、トロント国際映画祭でNETPAC審査員賞受賞「素直にうれしい」
カナダ・トロントで開催されている「第40回トロント国際映画祭」で、「Contemporary World Cinema」部門に正式出品された園子温監督(53)の映画「ひそひそ星」(来年公開)がNETPAC審査員賞を受賞したことが現地時間20日、発表された。
園監督は、12年の同映画祭に出品された「希望の国」に続き、2度目の同賞受賞。同映画祭では、13年に「MIDNIGHT MADNESS」部門で観客賞を獲得した「地獄でなぜ悪い」を含め3度目の受賞となった。
現地時間15日夜に行われたワールドプレミアで舞台あいさつに立ち、観客の熱気を肌で感じていた園監督は「トロントの観客の皆さんの反応はすごく良くて、作品がきちんと理解されたと思いました。自分の信じた映画が、カナダ最大の映画祭で評価されて素直にうれしいです」とコメント。
主演女優の神楽坂恵(33)も「観客の皆さんがとてもこの作品をよく理解していただいていることが、上映後の質疑応答で分かり、涙が出ました。女優としてだけではなく、スタッフとしても携わった作品なので、受賞の知らせを聞いて、とてもうれしいです」と喜んでいる。
「ひそひそ星」は、90年に書いた脚本と絵コンテをもとに制作され、構想25年を経て実現したモノクロのSF作品。事故や災害、戦争などによって人口が極端に減ってしまい、機械が支配する遠い未来を舞台に、人工知能ロボットが働く「記憶の宅配便」が、すでに絶滅種と認定されている人間たちに配達物を運び、届ける物語。
NETPAC(Network for the Promotion of Asian Cinema)とは、90年にアジア各国の良質な作品や優秀な若き映画製作者を世界に広めるために設立された国際団体で、NETPAC審査員賞は同団体の審査員により選ばれる賞。