福家司
2015年9月22日03時00分
舞鶴引揚(ひきあげ)記念館(舞鶴市平)の改修工事が終わり、展示作業が本格化している。太平洋戦争後のシベリア抑留や、海外からの引き揚げの史実を次世代へ語り継ぐ場として、28日に再オープンする予定。10月上旬にも登録決定が期待される、ユネスコ世界記憶遺産の候補となっている資料も展示される。
代表的な登録候補資料である「白樺(しらかば)日誌」は、実物のほか、和歌4首を新たにパネルで紹介。さらに、72ページすべてを読めるデジタル展示も導入する。舞鶴市民による引き揚げ者に対するもてなしの様子の展示、全国各地の港での引き揚げの様子を紹介する展示も充実させた。
デジタル展示はほかのコーナーにも採用する。タッチパネルによるクイズや子ども向けの解説などを通して、戦争を知らない世代にもわかりやすい展示を目指した。展示ケースも、候補資料のメモなどの展示物を真上から見られるよう、ガラスが斜めに張られたタイプを採用した。
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