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宇宙生活で骨の量減少 メダカの実験で解明
9月22日 6時01分

宇宙生活で骨の量減少 メダカの実験で解明
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宇宙で生き物が生活すると骨の量が減る仕組みを、東京工業大学のグループが、メダカを使った実験で明らかにしました。グループでは、人が宇宙で暮らしても骨の減少を抑える薬やトレーニング法の開発につなげたいとしています。
東京工業大学のグループは、3年前に宇宙飛行士の星出彰彦さんが国際宇宙ステーションに持ち込み、2か月間宇宙で暮らしたメダカについて、地上で2か月間暮らしたメダカと比較して、骨の量の違いを調べました。
その結果、宇宙で暮らしたメダカは、地上で暮らしたメダカに比べて、骨の量が平均で24%少なくなっていました。また、それぞれの細胞を詳しく観察したところ、宇宙で暮らしたメダカは、骨の分解を進める細胞が地上のメダカより大きく、この細胞の働きが活発になったことで、骨の減少が進んだことが分かりました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士は、トレーニングを行っても、体の部分によっては、半年間に10%近く骨の量が減少するということで、人が宇宙で長期間暮らせるようにするためには、骨の減少を抑える方法の開発が必要になっています。
グループの代表を務める工藤明教授は、「骨の減少が進む仕組みの一端を明らかにできた。今後は、人が宇宙で暮らしても骨の減少を抑える薬や、トレーニング法の開発につなげていきたい」と話しています。

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