兵士56万人に初の「特別休暇」 対北対応ねぎらう=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は20日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が秋夕(中秋節、今年は9月27日)に合わせ、将校を除く兵士全員に1泊2日の特別休暇を与えると発表した。将兵に激励のカードなども送るという。
対象は全軍の約67万人中、副士官と兵士の8階級の約56万人になる。軍の統帥権者である大統領が将校を除く兵士全員に特別休暇を与えるのは初めてという。
青瓦台は「北の地雷や砲撃事件に断固として対応するなど、軍事態勢の完備に専念している将兵らの苦労や国と国民に対する愛国心と忠誠心をねぎらうため」と説明した。北朝鮮による砲撃事件があった際、数十人の兵士が除隊を見送るなど、揺るぎない姿勢を見せたことも今回の異例措置の背景にあるという。
青瓦台関係者は「軍事態勢に入ると、GOP(最前線の見張り所などを担当する一般前哨)担当の兵士らは一日に3〜4時間しか眠れず、砲陣地の兵士らは24時間待機するなど厳しい状況に置かれる」と説明した。韓国軍は北朝鮮による地雷爆発事件と砲撃事件を受け、8月に最高レベルの警戒態勢を取った。
休暇の時期は兵士が自ら選ぶことができ、別の休暇に加えて使うことも可能という。
青瓦台は「今回の措置で軍の士気が高まるだけでなく、国民にあらためて安保の重要性を伝えることができる」と説明した。
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