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 週明け21日の欧州株式市場では、米国で販売したディーゼルエンジン車に排ガス規制を逃れるソフトウェアを搭載していたことが発覚した独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の株価が大きく値下がりし、一時、前週末の終値と比べて20%を超える下げ幅を記録した。

 米環境保護局(EPA)は18日、VWグループに対し、米国で販売した「ゴルフ」など5車種、計約48万2千台の改修を求めるとともに、大気浄化法違反の疑いで調査を始めたと発表。米メディアによると、調査の結果次第では、米当局から最大で180億ドル(2兆1600億円)の制裁金が科される可能性があるという。

 ロイター通信によると、VWは米国の販売店に対し、ディーゼル車の一部の販売中止を伝えたという。このため、投資家の間で業績への影響を懸念する見方が出ている。(リスボン=寺西和男)

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