瀬川茂子
2015年9月19日09時34分
慶応大と静岡大のグループが16日、症状や検査データから病名を判定する人工知能プログラムを開発したと発表した。医師国家試験の合格ラインを目指すという。将来は医師の診療支援システム開発などにつなげたい考えだ。
患者の情報をもとに最新の情報にアクセスして診断を補助するシステムがあれば医師の見落としを防げる可能性がある。その第一歩として、医師国家試験問題を解く試作品を開発した。
挑戦するのは医師国家試験のうちの「臨床実地問題」。患者の病歴や症状などから病名を類推する5択式の問題で、正解が複数のこともある。患者の訴えを聞いて判断する現実の診断に近い。今のところ過去に出された27問に対する正答率が42・6%。医師国家試験に合格するには6割以上が必要だ。
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