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 18歳の時、ジョン・ラスキンの言葉に出会わなかったら風子は存在しなかったでしょう。
高校を卒業する時に担任の先生が「あなたが何処に住もうとも、人々の喜びとなれ。」というジョン・ラスキンの
言葉を色紙に書いてくれました。心に深く刻まれたその言葉は、人生に大きな夢を与えて下さいました。
人々の喜びになるというのは私には出来そうもないけれど、人々が笑顔になれる場所を作ることならできるかも
知れない・・・。そう思いました。
「くつろぎの空間を作りたい。」その時以来心に抱き続けた思いが後に風子Barという形になったのです。
思考が現実化した瞬間でした。

チャンスは思わぬ時にやってきました。今から10年前、私は在宅介護ヘルパーをしていましたが、体力の限界で
仕事を5年で辞めることになりました。その時、予想もせぬ大金が口座に振り込まれたのです。まさに青天の霹靂です。
「このお金があれば夢が叶う!」迷わずそう思いました。何をしようかと考えた末、銀座でバーを開こうと
決めました。準備の為にバー巡りをしていた時のことです。あるバーで隣に座った一流企業の部長さんに一笑
されました。「あんたね。銀座でバーを開くというのはね、クラブのホステスさんが自分のお客さんを100人、
200人と連れて独立するということなんだよ。まあ、あんたみたいに能天気な人には案外できるかも知れない
けど。」確かにそうかも知れない。これと言った特技も人脈もない私が、ただ銀座が好きだと言うだけでお店を
開こうというのは無謀なことかも知れない。でも・・・やってみたい!
そして、2004年5月に風子が誕生しました。遥か遠く、手の届かない所に感じられた10周年を昨年迎える
ことができました。夢のようでした。失敗を重ねながら、手さぐりで一歩また一歩と牛歩のような歩みで長引く
不況の波をくぐり抜けてきました。今まで風子を支えて下さったお客さまには感謝の気持ちで一杯です。

どんなお客さまにもくつろいで頂ける、気持ちが安らいで自然に笑顔が出てくるような、そんなお店を作りたい。
開業以来持ち続けてきた目標を胸にこれからの1年、1年を初心に帰って邁進する所存です。
どうぞよろしくお願い致します。

皆さまがお顔を見せて下さる日を心よりお待ちしています。