一昨日保護したビーグル・ハッピーが・・・
ご覧下さりありがとうございます<(_ _)>。
動物保護団体ととのんが、おととい保護したビーグル・ハッピー・・・
ペットショップのバックヤードから保護した子です。

この子の保護を決めたのは・・・
「売れ残ったビーグルがお店のバックヤードに置かれていて放置されているので、何とかして欲しい・・・」
と、あるペットショップの従業員さんから相談依頼があったからです。
その場所に赴き、状況を確認し保護受諾をしました。
狭いケージに入れられていました。
お店側も「ここまで大きくなれば売れない」との事でバックヤードで放置されていた状態でした。
思うことは色々ありましたが、ワンコの置かれている状態を見て、
繁殖犬として犬屋に使われる可能性が否定出来ませんでしたので引き受けることにしました。
お店のスタッフ曰く「少し前から咳をしていた。でもそのうち咳をしなくなった」との事でした。
当団体が保護しトリミングサロンでシャンプーケアをして頂き、病院でメディカルチェックを受けました。
当団体が現在、獣医さんにお願いしているメディカルチェック内容は
【触診・聴診・検耳・検眼・検便・ワクチン接種・マイクロチップ装着・フィラリア検査・血液血球検査・血液生化学検査】が基本事項になっています。
基本事項での検査で異常があると、【X線検査・超音波検査・スクラッチ検査・染色検査・甲状腺機能検査】等の追加検査を行って頂いています。
ビーグル・ハッピーの場合・・・
受け入れ当日のメディカルチェックでは、「呼吸音が少しおかしいから、様子を見て」との指示が獣医さんから出ていました。
昨晩、ハッピーが他のワンコと遊んでいるときに、興奮し過ぎて急に舌が紫色に変わって来たので、落ち着かせました。
落ち着かせながら自宅にある聴診器で心音を聞くと少し雑音が聞こえました。
「心臓に問題なかったのに???」
落ち着くと血色も良くなったので、少し様子を見る事にしました。
その後は、特に変わった様子もなく過ごしていました。
・・・日が変わり・・・
血液検査の結果が出たという事で、今日(20日)病院に行ってきました。
血液検査の結果は、
【ヘモグロビン値が高い・血液の濃度も標準値を上回っている】との事でした。
昨晩のチアノーゼっぽくなった事が気になっていたので、獣医さんに昨夜の様子をお話しした結果、
【炎症反応の検査・胸部・腹部レントゲン検査・胸部エコー検査】を急遽行って下さいました。
「呼吸音が気になるが、エコーやレントゲンでは特に詳しくは分からないから専門医に診察をして貰ったほうが良いでしょう」と
アドバイスを頂き、検査したデータをCDに焼いてくださいましたので
その足で、専門医を受診しました。
酸素を吸いながら検査を受けるハッピー・・・
ハッピーは、頑張って検査を受けました。




専門医の先生の診察・検査の結果・・・
ハッピーに下された病名は、
【ファロー四徴症】。
愕然としました。
当団体は、心臓に疾患のあるワンコ達を今まで何匹も保護していますし、心臓の精密検査や手術の経験があるのですが・・・
ショックでした。
ファロー四徴症とは・・・
ファロー四徴症は、先天的な異常であり、病気の程度によりいくつかの症状がありますが
主な症状は・・・
疲れやすかったり、呼吸困難を起こしたり、チアノーゼ(舌や口腔の粘膜が紫色になる)を起こしやすくなる・・・等です。
ひどいときには、貧血の発作により急に意識混濁や意識消失を起こす事があります。
ファロー四徴症は、肺動脈狭窄・心室中隔欠損・右心室肥大・大動脈の右方転移(大動脈騎乗)の4つの先天的異常を同時に生じている心臓奇形の一つで、酸素を十分にふくまない血液が心臓より送り出され酸素が体の中に充分に行き渡らない心臓疾患です。
貧血の発作を繰り返す場合は、命にかかわることもある先天性の疾患です。
犬のファロー四徴症の治療方法には現在の獣医学では有効な治療が無いのが現状です・・・。
症状を緩和する内科療法での投薬は出来ますが、ハッピーの状態では内科療法も殆ど意味を成さない所か逆に苦痛を与えてしまう事にも成りかねないとの事でした。
画像をご覧ください。

この画像の書類は、当団体がハッピーを保護した時に、ハッピーがそれまで居たショップから受け取った書類です。
この書類は、通常ショップがお客さんに渡す事になっている書類の一つですが、この書類には「心臓には異常がない」事が明記されています。
ハッピーがショップで誰かに迎え入れられていたら・・・と考えると。
実はビーグル・ハッピーには里親様が決まっていました。
ハッピーと同じ日に保護した、同じく心臓に奇形があるマルチーズとトイプードルのMIXワンコの里親として名乗りを上げて下さっていたご家族です。
お住いの確認も終わり、ハッピーの里親になって頂く事になっていた東京都にお住いのHさんとは、今日お電話で何回か状況をお話しさせて頂きました。
当団体は、保護ワンコの幸せだけではなく、里親になって下さる方や応援して下さっている皆さんが笑顔になって下さる活動を心掛けているので、
先天性の疾患を持ち何時虹の橋を渡る事になっても不思議ない子を里親様に託す事に躊躇いがありました。
しかし、H様から頂戴したお言葉・・・
「ととのんさんがこの子を救い出して下さったから私達はこの子に出会う事が出来たのだし、保護してからも出来る限りの事をして下さったのも分かっているし、この子の全てを知った上で納得しているので、この子の命ある限り幸せにしていきます」と、
ありがたくも申し訳ない・・・申し訳なくもありがたい・・・お言葉を賜りました<(_ _)>。
H様ご夫妻は、すぐにハッピーに会いに来て下さりました。

たくさんH様ご夫妻とはお話しさせて頂きました。素敵なご夫婦です(*^-^*)。
ハッピーもH様ご夫妻の温かいお気持ちがすぐに分かったようで、良い表情をしていました。
ハッピーがチアノーゼを起こした時の為に酸素ハウスを導入して下さるそうですので、当団体が責任を持って酸素ハウスの手配をさせて頂く事を申し出させて頂きました。
「1日も長くハッピーと一緒にいて出来る限りの事をして上げたい」とお申し出下さりましたので、当団体は里親様のお気持ちを第一に尊重・・・ハッピーを託させて頂きました。
里親様宅でのハッピー・・・
到着するなり、お家の中を尻尾フリフリで探検していました。

ご飯も完食・・・

お優しい旦那様にも甘えていました(*^-^*)。

ビーグル・ハッピー・・・
これからは温かいご家族の中で幸せな日々を過ごします。
動物保護団体ととのんの里親様に素敵なご家族が加わって下さいました(*^-^*)。
皆様、ハッピーが1日も長く里親のH様ご家族と過ごせる様、応援していて下さい<(_ _)>。
動物保護団体ととのん

動物保護団体ととのんが、おととい保護したビーグル・ハッピー・・・
ペットショップのバックヤードから保護した子です。
この子の保護を決めたのは・・・
「売れ残ったビーグルがお店のバックヤードに置かれていて放置されているので、何とかして欲しい・・・」
と、あるペットショップの従業員さんから相談依頼があったからです。
その場所に赴き、状況を確認し保護受諾をしました。
狭いケージに入れられていました。
お店側も「ここまで大きくなれば売れない」との事でバックヤードで放置されていた状態でした。
思うことは色々ありましたが、ワンコの置かれている状態を見て、
繁殖犬として犬屋に使われる可能性が否定出来ませんでしたので引き受けることにしました。
お店のスタッフ曰く「少し前から咳をしていた。でもそのうち咳をしなくなった」との事でした。
当団体が保護しトリミングサロンでシャンプーケアをして頂き、病院でメディカルチェックを受けました。
当団体が現在、獣医さんにお願いしているメディカルチェック内容は
【触診・聴診・検耳・検眼・検便・ワクチン接種・マイクロチップ装着・フィラリア検査・血液血球検査・血液生化学検査】が基本事項になっています。
基本事項での検査で異常があると、【X線検査・超音波検査・スクラッチ検査・染色検査・甲状腺機能検査】等の追加検査を行って頂いています。
ビーグル・ハッピーの場合・・・
受け入れ当日のメディカルチェックでは、「呼吸音が少しおかしいから、様子を見て」との指示が獣医さんから出ていました。
昨晩、ハッピーが他のワンコと遊んでいるときに、興奮し過ぎて急に舌が紫色に変わって来たので、落ち着かせました。
落ち着かせながら自宅にある聴診器で心音を聞くと少し雑音が聞こえました。
「心臓に問題なかったのに???」
落ち着くと血色も良くなったので、少し様子を見る事にしました。
その後は、特に変わった様子もなく過ごしていました。
・・・日が変わり・・・
血液検査の結果が出たという事で、今日(20日)病院に行ってきました。
血液検査の結果は、
【ヘモグロビン値が高い・血液の濃度も標準値を上回っている】との事でした。
昨晩のチアノーゼっぽくなった事が気になっていたので、獣医さんに昨夜の様子をお話しした結果、
【炎症反応の検査・胸部・腹部レントゲン検査・胸部エコー検査】を急遽行って下さいました。
「呼吸音が気になるが、エコーやレントゲンでは特に詳しくは分からないから専門医に診察をして貰ったほうが良いでしょう」と
アドバイスを頂き、検査したデータをCDに焼いてくださいましたので
その足で、専門医を受診しました。
酸素を吸いながら検査を受けるハッピー・・・
ハッピーは、頑張って検査を受けました。
専門医の先生の診察・検査の結果・・・
ハッピーに下された病名は、
【ファロー四徴症】。
愕然としました。
当団体は、心臓に疾患のあるワンコ達を今まで何匹も保護していますし、心臓の精密検査や手術の経験があるのですが・・・
ショックでした。
ファロー四徴症とは・・・
ファロー四徴症は、先天的な異常であり、病気の程度によりいくつかの症状がありますが
主な症状は・・・
疲れやすかったり、呼吸困難を起こしたり、チアノーゼ(舌や口腔の粘膜が紫色になる)を起こしやすくなる・・・等です。
ひどいときには、貧血の発作により急に意識混濁や意識消失を起こす事があります。
ファロー四徴症は、肺動脈狭窄・心室中隔欠損・右心室肥大・大動脈の右方転移(大動脈騎乗)の4つの先天的異常を同時に生じている心臓奇形の一つで、酸素を十分にふくまない血液が心臓より送り出され酸素が体の中に充分に行き渡らない心臓疾患です。
貧血の発作を繰り返す場合は、命にかかわることもある先天性の疾患です。
犬のファロー四徴症の治療方法には現在の獣医学では有効な治療が無いのが現状です・・・。
症状を緩和する内科療法での投薬は出来ますが、ハッピーの状態では内科療法も殆ど意味を成さない所か逆に苦痛を与えてしまう事にも成りかねないとの事でした。
画像をご覧ください。
この画像の書類は、当団体がハッピーを保護した時に、ハッピーがそれまで居たショップから受け取った書類です。
この書類は、通常ショップがお客さんに渡す事になっている書類の一つですが、この書類には「心臓には異常がない」事が明記されています。
ハッピーがショップで誰かに迎え入れられていたら・・・と考えると。
実はビーグル・ハッピーには里親様が決まっていました。
ハッピーと同じ日に保護した、同じく心臓に奇形があるマルチーズとトイプードルのMIXワンコの里親として名乗りを上げて下さっていたご家族です。
お住いの確認も終わり、ハッピーの里親になって頂く事になっていた東京都にお住いのHさんとは、今日お電話で何回か状況をお話しさせて頂きました。
当団体は、保護ワンコの幸せだけではなく、里親になって下さる方や応援して下さっている皆さんが笑顔になって下さる活動を心掛けているので、
先天性の疾患を持ち何時虹の橋を渡る事になっても不思議ない子を里親様に託す事に躊躇いがありました。
しかし、H様から頂戴したお言葉・・・
「ととのんさんがこの子を救い出して下さったから私達はこの子に出会う事が出来たのだし、保護してからも出来る限りの事をして下さったのも分かっているし、この子の全てを知った上で納得しているので、この子の命ある限り幸せにしていきます」と、
ありがたくも申し訳ない・・・申し訳なくもありがたい・・・お言葉を賜りました<(_ _)>。
H様ご夫妻は、すぐにハッピーに会いに来て下さりました。
たくさんH様ご夫妻とはお話しさせて頂きました。素敵なご夫婦です(*^-^*)。
ハッピーもH様ご夫妻の温かいお気持ちがすぐに分かったようで、良い表情をしていました。
ハッピーがチアノーゼを起こした時の為に酸素ハウスを導入して下さるそうですので、当団体が責任を持って酸素ハウスの手配をさせて頂く事を申し出させて頂きました。
「1日も長くハッピーと一緒にいて出来る限りの事をして上げたい」とお申し出下さりましたので、当団体は里親様のお気持ちを第一に尊重・・・ハッピーを託させて頂きました。
里親様宅でのハッピー・・・
到着するなり、お家の中を尻尾フリフリで探検していました。
ご飯も完食・・・
お優しい旦那様にも甘えていました(*^-^*)。
ビーグル・ハッピー・・・
これからは温かいご家族の中で幸せな日々を過ごします。
動物保護団体ととのんの里親様に素敵なご家族が加わって下さいました(*^-^*)。
皆様、ハッピーが1日も長く里親のH様ご家族と過ごせる様、応援していて下さい<(_ _)>。
動物保護団体ととのん