外務省は19日、岸田文雄外相が20日からロシアを訪問すると正式に発表した。ラブロフ外相と会談するほか、岸田氏とシュワロフ第1副首相が共同議長を務める「貿易経済に関する政府間委員会」を開く。プーチン大統領の年内来日に向けた地ならしと位置づけ、北方領土問題を巡る対話を活発化させたい考え。ロシア外務省も発表した。
日本の外相の訪ロは約3年ぶり。当初は8月末で最終調整していたが、メドベージェフ首相が北方領土の択捉島を訪れたのを受けて延期を決めた経緯がある。
岸田氏には、ロシア側が強く求めてきた日本の民間企業の幹部が同行する。安倍晋三首相はロシアとの領土問題の解決と平和条約の締結に強い意欲を示しており、ロシア側が期待する日本企業の投資など経済関係の強化をテコに領土問題を進める狙いだ。
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