[ 交通事故損害賠償 やってはいけない「非弁」行為 宮城ネット最新情報 ] 2015/01/05(月)
自動車保険会社が示談交渉できない非弁行為
自動車保険の解説員
信号待ちしていたら、後ろから車に衝突されたとか、対向車がセンターラーンをオーバーして、ぶつかったという事故は基本的に自分側の過失は「0」(無過失)ということになります。
こういった無過失の事故の場合、残念ながら保険会社は示談交渉を行なってくれないことを知っていますか。もっと正しく言えば、示談交渉をしたくてもできないのです。
どういうことかというと、弁護士会とそういう話がついてるからなんです。あまり詳しく書くと、かなり長くなりますので簡潔に書きますね。
昔、自動車保険には示談交渉サービスがない時代もあったんです。で、新たなサービスを始めようということで、対人賠償を使うようなケースでは示談交渉を保険会社がやりますよっていうのを始めることにしたんです。
すると、弁護士会が、「それは弁護士の仕事だ!非弁行為であるから弁護士法に違反してる!」ということで損保会社を訴えてきたんですね。
そして、裁判をやって最終的には、「損保会社は対人・対物賠償を使うような時だけは示談交渉してもいいが、それ以外はダメ!」ということで両者は和解したんです。
そういった歴史があって、無過失事故の示談交渉は保険会社はやってくれないんですね。
あと、自分は無過失だと主張しただけでも、保険会社は示談交渉してくれません。保険会社は上記の理由で過失「0」で示談交渉をまとめることができませんから、そういう主張をされてしまうと、上記の理由で動けなくなるわけです。
よくあるみたいです。あきらかに双方が悪い出会い頭の事故なのに、契約者が無過失主張するので、保険会社がかわりに示談交渉をできないケース。
しかもそういう人に限って、いくら丁寧に説明しても、「保険に入っているのに示談交渉ができないなんておかしい!」としつこく文句を言ってくるようで、事故の担当者も対応に苦労しているようです。
ということで、自分に過失がない事故のときは、示談交渉を保険会社がすることができないことは、しっかり覚えておきましょう。
そして、自分で示談交渉をするなんて不安だという場合は、弁護士費用特約をつけておくといいでしょう。
保険会社ができないのなら仕方がないと、自分で示談交渉を行なうのではなく、弁護士を雇って示談交渉をしてもらえば、その費用がこの特約から補償されるのです。
<参考>
もし弁護士会との争いに関して、
詳しく知りたい場合はこのサイトをチェックしてみてください。
http://members.jcom.home.ne.jp/0110maito/2-11.htm
< 引用元 事故時の関連知識 >
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