(場内拍手)
(信濃)いや〜。
(早苗)わあ〜。
(信濃)みんなここが花月村キャンプ場やで。
(松浦)へえ〜。
(早苗)空気もおいしいし気持ちいいわね!
(まりこ)あっここってね釣りざおも貸してくれるみたいよ。
(松浦)へえ〜。
あとでやろな!
(信濃・早苗・まりこ)うん。
(早苗)ねえ信濃君こんなすてきなキャンプ場予約してくれてありがとうね。
(信濃)いやいやかめへんよ。
(まりこ)それに車もずっと運転してくれてありがとうね。
(信濃)みんなのためやろ。
なっ?
(松浦)ほんまにありがとう。
(信濃)かめへんかめへん。
(松浦)そんな信濃のために俺たち歌のプレゼントしようと思ってちょっとないしょで練習してたんや。
(信濃)ああ〜そうなん!?
(松浦)聴いてくれるか?
(信濃)うんうん頼むわ。
(松浦)123。
・いつまでも絶えることなく
(早苗)・友達でいよう
(信濃)ええやんか。
(まりこ)・信濃君ありがとう
(3人)・またあう日まで
(信濃)いやおかしいやろそれ!いやおかしいおかしい。
なんで?
(松浦)やることやってくれたからもう帰っていいよ。
(信濃)変なとこで帰らさんといて。
今から4人でキャンプしよう言うてんねんから。
(松浦)ははっ冗談やがな!
(信濃)冗談?受け付けしよか。
(松浦)ああ。
(信濃)すみませんすみませ〜ん!・
(すっちー)は〜い!はいはいはい。
え〜っとキャンプ場ご利用のお客様でいらっしゃいますね?
(信濃)ええそうなんです。
4人で予約してた信濃です。
お待ちしておりました。
あら?信濃様はすぐに帰られると聞いてますけども?
(信濃)帰りませんから。
違いますよ。
ずっと居座る形ですか?いや「居座る」って嫌ですね。
いるんです。
我慢します。
(信濃)「我慢します」っておかしい。
じゃあまずねウエルカムキャンデーです。
(信濃)ウエルカムキャンデー?キャンデーをおねぶりください。
(早苗)ありがとうございます。
ねぶり倒してくださいおいしいですからね。
はい少々お待ちくださいね。
はいいきますよ〜。
そ〜れ〜。
はいサイドにそ〜れ〜。
(信濃)ちょ…ちょっと。
しゃっと!
(信濃)「しゃっ!」やなくて。
すみませんすみませんあの〜おばちゃんこれ誰にまいてるんですか?あのねこうやってまいとくと夜中熊が食べに来るんです。
(信濃)いや怖いわ!熊が来るんですか?大丈夫です。
比較的ね性格のおとなしい人食い熊でございます。
(信濃)人食い熊やったらあかん。
おとなしいですよ。
おとなしく人を食います。
(信濃)いやそういう問題ちゃう。
人を食べるのがよくないんです。
冗談でございますよ!ドン!
(信濃)痛い痛い!痛ぁ!あんたがいちばん危険やがな!申し訳ございません。
(信濃)ほんまやめてくださいよ。
でも皆さんも大変ですよねぇ野生動物を森へ帰す活動かなんかですか?
(信濃)はあ?それどういうことですか?これ森へ帰すメスゴリラですよね?
(まりこ)いや誰がですか?えっ何言ってるんですか?あの〜私メスゴリラじゃないんですよ。
あの〜ちょっと体形がゴリラっぽかったもんで。
失礼じゃないですか?客なんですよ!ゴリラってなんですか。
ちょっと冗談で言うたのに突くことないじゃないですか。
冗談でもひどすぎるでしょ!なんやのあんた!
(まりこ)なんなのよ!
(信濃)ちょっと…まりこちゃん!
(まりこ)ゴリラちゃうのよ!あっああ〜ああ〜…んん〜。
ゴリラになったよ!
(松浦)えっ?なんですの?これ。
(信濃)あのねまりこちゃんは興奮したらゴリラみたいになるんですよ。
そんなことある?うわっうわっ速い速い速い!ズボン裂けるよあれお尻。
何?これウンコして。
放るな!
(信濃)うわっ!なんやの?これ。
元戻してちょうだいよ。
(信濃)ちょっとまりこちゃんお尻かいてんとほら!ほら元に戻って!パン!パン!
(手をたたく音)人類の進化やないの!ええ〜?やだちょっともう!あなたが言うから乗っちゃったわよ。
言うただけですやん。
乗ったあなたが悪いんですよ。
(まりこ)言う方が悪いんです!
(信濃)そうですよ!ちょっとほか誰かいてないんですか?誰か!誰か〜!・
(清水)は〜い。
はいはいはい。
あっどうもお客様いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ〜。
(信濃)すみませんおたくは?
(清水)私オーナーの清水と申します。
(信濃)オーナーさん。
この従業員どうなってるんですか?
(清水)えっなんかしました?
(信濃)失礼なんです。
彼女のことゴリラって言うたんですよ!
(清水)いや申し訳ございません。
もうすち子さんお客さんを怒らすな言うてるやろほんまに…。
あとでちゃんと叱っときますんで。
とりあえず謝りなさいもう!さっす。
ふざけるなお前は!ほんまに…。
怒ってる言うてるやろ!ちゃんと謝りなさいちゃんと!謝ったらいいんでしょ。
・どうも〜申し訳ございませ〜〜〜ん
(清水)いやほんとに申し訳ございません。
(信濃)これはなんや!?おい!
(清水)ほんとに申し訳ありません。
(信濃)おいまだ踊り続けてるであいつ!
(清水)あの…何度叱っても聞かないんですよ。
(信濃)違う…今叱ってください。
(清水)彼女を叱ってもしかたないんです。
(信濃)おちょくってるやろこれ!
(清水)僕を叱ってください。
(信濃)あなたいいんですよ。
(清水)これを直せなかった私のせいでございます。
(信濃)あんたはどうでもいい!
(清水)いやお客様怒らないでください。
これに関しては時間が解決してくれますんで。
(信濃)聞いたことないそんなの。
(清水)もうしばらく…。
もうそろそろ終わりますんで。
(信濃)何を飛んでんねんあれ。
(清水)来ましたね来ましたねはい終わります終わります。
はい!
(清水)はい1番終わりましたね。
(信濃)2番あんのか!?
(清水)今から2番の始まりでございます。
新しい物語のスタートでございます。
(信濃)知りませんそんなもん。
(清水)もうしばらくだけ…。
(信濃)あなたも悪いですよ。
(清水)比較的短めでございます2番は。
はいはいはい…はい!はい終わりました!
(清水)ありがとうございました。
(信濃)なんのお礼や!
(清水)ありがとうございます。
(信濃)お礼言われたない。
いや「ありがとうございます」じゃないんです。
ちょっとなんですか?あなたは。
はっ?
(信濃)なんですか!?今のは。
今のは謝罪の舞いでございます。
(信濃)ふざけてるだけやろ!
(清水)いやいや違う…ほんとに謝ってるらしいんです。
(信濃)おかしいんですとり方が。
(清水)すみません。
改善しときますんで。
(信濃)頼んますよほんまに!行こうもう。
(松浦)気分変えてキャンプ場行こうぜもう。
(早苗)行きましょう!
(まりこ)気持ち切り替えよう。
ねえねえほら〜ねっ田舎って最高よね!
(早苗)うん!
(松浦)そやな。
あっそや!田舎っていうたらやっぱりこの曲やな。
(信濃)ほう。
(3人)・ああ果てしない
(信濃)それ「大都会」ちゃう?ねえ〜けったいな客ですわ。
ちょっと言うてる場合かすち子さん。
ほんまにええかげんにしぃや。
この村に長いこと住んでてなガイドができるから言うから雇ったんやで。
ガイド以前に接客できてへんやないか!いやそら私かてねもうオーナーがもうちょっとイケメンやったらそら気合いも入りますけどこれじゃあどうもねぇ。
あんた何が言いたいねん?とんだシケメンや言うてます。
誰がシケメンやほんまに!シケってません別に。
シッケシケですやんか!腹立つオバハンやなほんまに!あぁ〜あ・シ〜ケメンメン
(「天才バカボン」の替え歌)なんやその歌!何しますの?なんやその「・バ〜カボンボン」みたいなやつ!よろしいやんか。
クビにしたろかほんまに!ちょっともうクビは勘弁してください。
嫌やったらちゃんと謝れ!・どうも〜いやそれを…。
許すと思ってんの?そんなんで。
・
(藍)皆さ〜ん!あら?藍ちゃんの声やねぇ。
(清水)ほんまやな。
(藍)ただいま〜!
(清水)何をしてんねんおい。
訳分からんがなほんまに。
ふもとのお店でなバター買ってきてん。
(清水)あっほんま。
へえ〜バターなんか何すんの?まるまるかじんねん!
(清水)いやあかんあかん!もうそんなんするからまるまる肥えんねやで。
なんや?この見た目。
これふなっしーやろ!そうそうそう。
ふなっしーなっしー!ふなっしーなっしー!梨汁ブシャ〜!
(場内笑い)私人間ですねん!下手くそなノリつっこみやったね今おい!もうやらさんとってよ〜!いやそこまでやれ言うてへんがな俺。
おもしろい子やなほんまなぁ。
(清水)まあなぁ…。
せやけどバターなんか丸かじりしたら体に悪いよ。
いやそれは冗談でお父ちゃんがな今日キノコいっぱい採ってきたからキノコ料理作るしバター買ってきてって言ってきてん。
(清水)ああそうなん。
そういうことね。
(藍)お父ちゃんバター買ってきたよ!
(清水)おいしそうやな。
楽しみやわ。
(池乃)ああ〜どうも。
(清水)ん?
(池乃)暑いですなぁ。
(清水)あら?今池やんの声したよな?声したねぇ。
(清水)池やん。
裏から回りはったんかしら?
(清水)あっそうなん?
(池乃)いやあの〜表から出てきましたけど。
(清水)あっ池やん!ほんまにもう〜!
(池乃)どうも。
どこや!すみませんけど完全に皆既日食になっとるんです。
皆既日食?何言ってんの?池やん。
池やん?
(清水)藍ちゃんがな…。
(藍)お父ちゃん?
(池乃)声聞こえるね?声。
(清水)声はずっとしてんねん。
ほな声のする方へ近づいてもらいましょ。
はいこっちこっち。
声の方へ声の方へ。
はいはい。
・見下げてごらん
(一同)うわっ!
(清水)びっくりした。
そろそろこの儀式やめません?
(清水)儀式ってほんでまた。
よろしいやんかもうこれはね。
(池乃)ありがたいですけどもね。
いやせやけどたくさんキノコ採ってきたんやね池やん。
でもねキノコはね体にいいんや背ぇ伸びるいうからね。
ほんまかおい!そうよ。
私こないだねテレビで見たんよひげ生やしたオーバーオールのおっさんがキノコ食べたら身長2倍ぐらいになったからね。
(清水)「SUPERMARIOBROS.」やろ!「グングングングン!」って。
(清水)「グングングングン!」なるよ。
なるけどそれゲーム。
ゲーム?
(清水)現実ではない。
(池乃)ああ〜ピョンピョン…。
(清水)ははっ…それそれそれ。
ゲーム?
(清水)そうや。
頭から本気にしてるかいなそんなん。
言うこと信用してへん。
(清水・池乃)ははははっ!
(清水)いや泣かんでもよろしいやん。
残念がってますやん。
ねえ〜。
ははっ。
真に受けんでも。
(池乃)まあまあ…。
いやせやけどな池やんたくさん採ってきたんはええけどほとんど食べられへんキノコやわ。
(清水)ああ〜そう。
毒キノコあるから気ぃつけなあかんのよ。
なっこんな黄色い鮮やかなキノコ。
これシビレタケいうてね食べたら体しびれんの。
危ないキノコよ。
(清水)怖いなぁ。
ほんでこれシャベリダケ。
なっ食べたらペラペラペラペラいらんことしゃべんのよ。
これも危ないわ。
でこれネムリダケや。
だからこれ食べて車運転したら危ないんよ。
なっもうほとんど食べられへん。
いやそんなこと言うて…中にもええのんもあんねんで。
これたぶん…。
これなんかいけると思うで。
いやちゃんと調べな怖いよそんなんも。
あっ香りもええもん。
こういう香りのええやつはいけんねんこれ。
(清水)ああ〜生で?大丈夫?
(池乃)うん。
いけるいける。
コリコリしてる。
新鮮な感じ…あはははっ。
あはははっ!えっ?
(池乃)あはははっ!地味な顔。
いやほっといてよ!ちょっと。
なんでそんなん言われなあかん?
(池乃)人が笑うてんのになんで笑えへんねん。
(清水)怒りだしたで今度おい。
それがつきあいいうもんちゃうんかいな!なんやねんな!人が…。
そんなお前…情けないお前…人情っていうのは…。
うぅ…。
(清水)ちょっと池やん?池やん。
(池乃)あっ誰や?
(清水)どないしたんや?これ。
(池乃)誰や?誰や?
(清水)ちょっと待って…大丈夫?大丈夫や。
(清水)いや大丈夫かいなもう。
びっくりするがなもう〜。
えっ今食べたん何ダケ?うんちょっとふざけただけ。
(清水)ダジャレやんもう!
(清水)もう〜いらん。
そんなんいりません。
「ちょっとふざけたダケ」みたいなキノコみたいに言わんでええねんほんまに。
(池乃)たまたまや。
けんじさん!
(清水)どないした?すち子さん。
呼んだだけ。
(清水)いやあんたも!
(池乃)は〜ははっ!
(清水)腹立つなぁほんま。
「笑点」やないねやからな!
(藍)ねえねえ。
ちょっとだけ。
(清水)しつこい!しつこいお前ら。
ほんまええかげんにせぇよ!かいただけ。
なんかちゃうわ。
(清水)おい無視すんな!ちょっと…池やん池やん。
(池乃)えっ?
(清水)なんで?俺もやってるやん。
ちょっと用事を思い出してん。
思い出さんやろこのタイミングで。
えっ?いやいやまあまあ…。
冷たいなぁ。
まっそやけどね何個かは食べれるキノコもあるから安心してちょうだい。
(清水)ああ〜そう。
ほんなら藍ちゃんなあとでキノコのレシピいろいろ教えたるわ。
(藍)ありがとうございます。
けんじさん料理得意やもんね。
(清水)うんまあね。
(池乃)けんじさん料理作ってんと料理食べさしてもらわなあかんでそろそろ。
いやいやどういうこと?結婚はどうや言うてんねや。
いや結婚ってそんな…彼女もいてないのに。
えっおらんの?
(藍)清水さんって恋愛興味ないんですか?いやそういうわけやないけどな今はちょっと彼女はええかなって思うてんねや。
(藍)なんでですか?なんで?なんで?
(清水)ああ…まあ実はな2年前おやじが死んだあと俺がここを継いだんやけどそれまで俺は村の役場で働いてたんや。
そこで彼女がおってな。
でもその彼女が都会への憧れが強い子で東京行ってしもたんや。
で残念ながら別れてしもたんやけどその彼女のことがまだ忘れられへんねん。
昔の彼女をずっと思い続けてるなんて気色悪いねぇ。
しばいたろか!なんやねんこいつ腹立つわ!いやだいぶ気色悪いでしょそれ。
なんにも気色悪くないよ。
いやストーカーなるタイプよ。
なりませんそんなん!
(藍)すち子さん言い過ぎですよ。
えっ?
(藍)純粋な人じゃないですか。
(清水)なあ?2年間ずっと思い続けてるんですよね?ねちっこい!
(清水)いやお前もかいおい。
ねちっこいって…ほんま。
ちょっと池やん。
あんた娘やろ?なんとか言うてやこれ。
ちっこい。
(清水)もうええわ!ほんま。
ほんであんたに「ちっこい」言われたないどうでもええけど。
(池乃)だから冗談やがな。
(清水)ほんまかいなもう。
(池乃)そんなことよりどうや?奥さんになってあげたら。
(藍)えっ私が?
(池乃)そうや。
そんなお父ちゃん清水さんやったら山の猿とつきあう方がましや。
(清水)どんだけ嫌やねんこら!
(池乃)おいおいもう。
すんまへんな。
山の猿も値打ち落ちたなぁ。
(清水)どんだけ下やねん俺。
ほんまにもう〜。
ああ〜ああ〜。
あっほんまや…キノコ!おいキノコ!まっそのうち取りに来はるわ。
そうかな。
(島田)ええとこやなほんまなぁ。
(あき恵)うん。
あっどうもおじゃましますぅ〜。
(あき恵)もうあなたおかしな挨拶やめてちょうだい。
こけてはるやないの。
(島田)悪い悪い…。
どうもすみませんねぇ。
あの〜2名で予約してます島田と申します。
(清水)島田様。
お待ちしてました。
ご夫婦でキャンプですか。
いいですね。
そうなんですよ。
まあ仕事がねひと段落しましたので念願の夫婦でキャンプにということで。
(清水)そうですか。
いいですね。
(島田)ここはなんか名所というのはあるんですかね?
(清水)ああございますよ。
あちら奥まっすぐ行かれましたら湖があるんですけどもその真ん中に涙岩という大きな岩があるんですよ。
一応そこがパワースポットとされてますね。
(あき恵)なんで涙岩って呼ばれるんですか?
(清水)昔ですねこの辺りに住んでたお姫様が政略結婚のせいでね彼氏と引き裂かれたんですよ。
まあそれがショックでお姫様岩から身投げをしましてねするとそのあとから不思議とその岩から湧き水が出てきだしたんですよ。
だからそれはお姫様の涙なんじゃないかなということで涙岩という名前が付いたんですね。
(あき恵)なるほどねぇ。
(清水)はい。
ちなみにこの湧き水を飲むと恋がかなうかもしれないと…。
あらすてきだわ。
悲しいお話だけどロマンチックよね。
涙岩っていうんですね。
(清水)そうなんですよ。
まあでも形が形だけに地元の人間みんなチンコ岩って言ってます。
(清水)やめなさい。
いやいやそんなことないですよ。
あの〜見たら分かりますわ。
おい。
はい。
もうほんまチンコ岩ですわ。
こら。
だからねそっから出る湧き水でしょ。
おしっこやいうて誰も飲みません。
しゃべるなもうお前は!事実ですやん。
みんな言うてますやんか!小学生しか言うてないやろそんなことは。
大人も言うてますチンコ岩やって。
大人いうてもお前だけやそんなもんほんまに。
(島田)すみませんあの〜地元の人の呼び名どうでもいいんで。
(清水)ああ〜申し訳ございませんほんとに。
私たちキャンプ初心者なんですよ。
何か注意事項とかあったら教えていただきたいんですけど。
あのねこの時期あんまり奥まで入られますとねスズメバチがいてますんで…。
(あき恵)まあ怖いわね。
奥さん病院行った方がよろしいわ。
もうすでに刺されてますわ!
(あき恵)刺されてませんよ。
刺されてますよ。
もう〜鼻が5倍に腫れてます。
ちょっと待ってちょうだい。
これはもともとです。
あっ…。
(あき恵)5倍ってなんですか?あっもともと?
(あき恵)そうよ。
もともとそれぐらいのおっきさの鼻なんですね。
(あき恵)そうですけど?なおさら病院行った方が…。
(あき恵)なんでやの!失礼じゃないの。
何なんですか!いやもう刺されてなかったらいいんですけどね。
(あき恵・島田)刺されてませんよ!ただね黒いものを身に付けてるときは特に注意してほしいんですわ。
スズメバチの天敵の熊とね間違えてスズメバチが襲ってくる可能性ありますねん。
(清水)ええ〜例えば髪の毛も黒いじゃないですか。
襲われるかもしれないんで帽子はかぶっといてください。
こういう黒々とした髪の毛はね襲われやすいんですわ。
(島田)帽子かぶらなあかんな。
(あき恵)そうね。
心配ご無用!おい!どういう意味ですか。
まだありますから。
いやスズメバチからしたらないも同然ですわ。
何!?何を言うてんねん。
0でございます。
0!?やつらは頭がいいですからちゃんと見分けます。
そんなん…そんなん見分けることなんかできるかいな。
できます。
そして少々小ばかにしてきます。
えっ?小ばかにする?はい周りを飛びます。
うんうんうんうん…。
触るなもう!何を触ってんですか!臭っ。
(島田)ああ?失礼やぞ。
(清水)あっ…臭っ。
(島田)おい!そんなん臭わへん臭わへん。
柴犬のケツの穴の臭い…。
やかましいわあほ!そんな臭いなんかするはずないわあほ!ほんまに。
まさかとは思いますけど柴犬頭の上にのせました?のせへん!そんなんのせる人いてるか!?のせて高速で回しました?回すかぁあほ!柴犬は頭にのせて高速で回しちゃだめです!回せへんっちゅうてんねやそんなこと!
(清水)も…申し訳ございません。
謝りなさいもう。
・どうも〜それはいい!それは…。
(島田)何なんだ!?あれ。
(あき恵)ちょっと失礼すぎますよ。
(島田)なんやほんまにもう!
(清水)すみません。
(島田)ええかげんにせぇよ!なんとか言うたれほんま。
いいかげんにしなさいよ!その頭。
俺かいおい!なんやねんもう。
ほんまにあんたええかげんにしてやもう〜。
ちょっといじりがいのあるお客さんやったからね。
いじらなくていいのお客様は。
(大島)失礼します。
(清水)あっはい。
清水さんやっとまともなお客さんですわ。
(清水)いらんこと言わんでええ。
どちらさんですか?突然すみません我々NGKホテルグループの者ですが。
(清水)NGKホテル?
(大島)はい。
申し遅れました私社長秘書をしております大島と申します。
大島さんいうんですか。
いや〜めちゃめちゃイケメンやないですか。
格好いい!
(吉田)同じく吉田と申します。
ありがとう。
(吉田)何しとんねん!「ありがとう」ちゃうやろほんまに。
踏むなおい!クリッとすな!蹴飛ばすな!なんや!?あの人はほんとに。
(清水)申し訳ないです。
すんません。
でなんの用ですか?
(大島)はい。
今からこのキャンプ場の周辺を下見させていただきたくひと言ご挨拶に参りました。
(清水)下見ってなんの?実はこの近くに大型レジャーホテルを建設する予定がありましてその下見に。
(清水)ええ〜ちょっと待ってレジャーホテルなんか建てたらこの自然どうなんねん?もちろんホテル建設のためには山を切り崩してさら地にさしていただきます。
ちょっと待ってください。
そんなんただの自然破壊やないですか!まっイケメンが言うならいいですけど。
(清水)いやええことないよ!
(吉田)それと森林の大部分も伐採さしてもらいます。
お前の歯ぁ全部抜いたろけ。
(吉田)おかしいやろ!扱いが違いすぎるでしょ!顔面が違いすぎるからや。
顔面関係ないやろ今!
(清水)ほんまに…。
とにかくホテル建てるの反対やからな!帰ってください。
(吉田)帰れませんよ。
帰ってください。
帰れません。
こんだけ言うても分からないんですか?どういうことですか?言うて分からへん人には痛い目に遭うてもらいますわ。
何を言うてるんですか。
痛い目ってなんですかほんとに。
何を…。
わあ〜おい!おいおいおいおいおばさん何しとんねんこらこらこらこら。
何をしとるんだあなたはちょっと。
やめなさいやめなさいこらこらこら。
何をしとんねん?最後自分から脱いだね?脱いだわけやないねん。
取ったという感覚ですけどこっちは。
帰りなさい。
帰りませんよ。
帰りなさい。
帰れ。
帰らへん言うてるやろ。
わあ〜おい!わあ〜おい!わあ〜おい!おい…来ぉへんのかい!来んのかな思うてこっち。
来ぉへんのかい。
来んのかな思うてこっち。
来ぉへんのかい!なんかしゃべれやお前も!おうっ!?いやぁ〜。
(吉田)あっ知り合いか?知らん。
(吉田)どないやおい!知らんかったんかい!やらんでええねん!なんで同じようにすんねやほんまに。
もうええからよ!どうやってやったとかどうでもええねんほんまに。
帰りなさい。
帰らへん言うてるやろ!つま先はやめろお前な。
つま先はまじでやめろお前。
顎やめろお前!顎やめろこらお前!脇やめろ!脇やめろ!脇やめろ!毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!毛…なんで聞こえへんねん?お前!この距離やど!「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!」という部分がちょっと聞き取りにくい。
そう言うたんや!お前最初から最後まで全部聞こえとるやないかいほんまに。
おかしいんちゃうか…乳首ドリルすな。
乳首ドリルすな。
ドリルすな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
(場内手拍子)すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
つま先やめろ!顎やめろ!脇やめろ!ドリルせんのか〜い!ドリルせんのかい。
すんのかな思うてこっち。
せんのかい。
すんのかな思うてこっち。
せんのかい。
すんのかな思うてこっち。
せんのかい。
すんのかい。
(吉田)すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
はっはっはっ…すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
つま先やめろ!顎やめろ!脇やめろ!ドリルドリルドリルせんのかい。
ドリルドリルドリルせんの…すんのかいおい!
(吉田)なんの拍手やこれ!何してんねんほんまに!
(大島)社長が来られました。
(忠志)ああどうも。
(忠志)なんだ?吉田この格好は。
(吉田)ああ…「ドリルすんのかいせんのかい」です。
(清水)分からん言うてんねん。
(忠志)早く服を着ろ!
(吉田)申し訳ございません。
(忠志)で我々の用件は伝えたのか?
(大島)はい。
(忠志)だったらすぐ下見に行く。
この辺りは虫が多くてかなわん。
(清水)ちょっと待ておい!何がホテル建設や。
認めるかぁそんなもん。
(忠志)ん?こちらのオーナーさんですか?
(清水)そうや。
ははっ申し訳ありませんがあなたの許可をもらいに来たわけではないんです。
この辺りの買収工作はほぼ終わりました。
あなたが反対しても孤立無援となるだけですよ。
(清水)くっそ!それより僕のいとしの彼女の愛菜は何をしてるんだ?ええっ?せっかくドライブがてら連れてきてやったのに。
何?この社長。
仕事場に女連れてきてんの?
(忠志)おお〜来た。
愛菜こっちだ!
(愛菜)ああ〜忠志さん。
忠志さんごめんなさい。
向こうの方でちょっと景色見てたんやけど…。
けんじさんお知り合い?
(清水)あっ…いや知らんよ。
ああそう。
ん?愛菜!遅いから心配したよ。
ごめんなさい。
そろそろホテル戻りましょっか。
(忠志)愛菜!の言うことなら聞いてやりたいが僕はまだ湖の向こうを見に行かないといけないんだ。
よかったら先に車に戻ってて。
あっ分かった。
ああ〜それと夕食は何がいい?ステーキかい?フレンチかイタリアンか…。
はははっもういっそのこと愛菜!の好きなものなら全部食べさせてやりたいよ。
ありがとう。
考えとくわね。
じゃあ先に車戻っとくから。
ふふっ。
はぁ…。
ちょっと社長さん私天ぷらでお願いいたします。
(清水)リクエストすなおい。
何を言うてんねんお前は。
お寿司で。
(清水)頼むなっちゅうてんねん!
(中尾彬のモノマネ)お子様ランチを。
(清水)お子様ランチかいほんで!
(清水)おいなんで中尾彬のモノマネしながら言うてんねん。
(中尾彬のモノマネ)お子様ランチ…。
(清水)あかんっちゅうてんねん。
しつこいなぁ。
下がっときなさい。
(忠志)とにかく挨拶は済ませました。
おい我々は湖の方を見に行くぞ。
(吉田)はい。
(藍)何なんですかあの連中!なあ!
(池乃)ほんまや。
こんなとこホテル建ってみぃなこの村の景観はむちゃくちゃになるがな。
ほんまですわ。
(池乃)なんとか対策立てんと。
とりあえずうちで考えましょう。
そうですね。
ちょっとけんじさん。
けんじさん!
(清水)えっ?聞いてますか?対策練らんと。
(清水)ああ〜そ…そやな。
(池乃)この村の存亡に関わるんや。
そ…そのとおりやすぐ行くわ。
はぁ…。
そんなまさかおい…。
久しぶりけんちゃん。
(清水)あっ…。
おっす。
いや…驚いたわまさか前につきあってた愛菜にまた会うなんてな。
俺驚いて心臓が口から飛び出るか思うた。
お父さんのキャンプ場継いだの?ああ〜うんそやねん。
ああ…そっか。
なんかすっかりオーナーさんって感じね。
そういう愛菜もすっかり都会の女性って感じやな。
だって頑張ったもん。
都会になじむためにはやりとか必死で覚えて。
(清水)そうか。
ほらこのサングラスいいでしょ?ああ…まあ俺にはちょっとファッションのことは分からんわ。
私この村を出てほんとよかった。
東京にはねこの村にないものがたくさんあるの。
おしゃれなカフェとかスイーツのお店とか。
それと…金持ちの彼氏もか?それはいいじゃない別に。
ええけどな。
悪いけどな俺に都会のよさアピールしても意味ないど。
俺はここでの暮らしが好きなんや!あっそう。
相変わらず考え方が古いのね。
悪かったな!何よ!ちょっと懐かしくなったから声掛けたのに感じ悪いわね!
(清水)おいちょっと待て愛菜。
おい!いやいやサングラス!おい!あいつはほんまに!何が東京や。
ここには東京にないええもんがたくさんあんねん!おいしい空気にきれいな水。
あと変なオバハンもね。
(清水)びっくりしたおい!びっくりしたもう〜。
怖っ!もう〜何してんねんそれ。
(清水)ちょっとおい…。
もうミサイルみたいになってるやん自分。
ミサイルではございません。
(清水)いや分かってるよ。
怖っ。
おいお前どこ行くねん?ちょ…ちょっと…。
ちょっと…怖いから。
スズメバチ対策です。
(清水)ちょ…ちょっとあの…。
はい。
な…何してたん?そこで。
あの〜裏口から回ってねちょっと作業してたんです。
あっあの〜今の話ひょっとして聞いてた?今の話ってなんですの?ああ〜聞いてなかったらええねん。
作業戻って。
何をけったいなこと言うてますのほんまに。
いやそやけどまさかあの子と昔つきあってたとはねぇ。
聞いてるやんけお前おい!いや聞いてるやん。
いや最後の方ちらっと聞こえたんですわ。
最後の方ってどのへんや?「久しぶりけんちゃん」。
「おっす」。
最初やんそれもう〜!ねえ。
もうめっちゃ聞いてるやん自分。
おっす。
やめろそれお前。
振りすんな。
合ってます?今ので。
はあ?発音合うてます?なんや?発音って。
「うっす」でもない「おっす」でもないうぉっす。
いじんな!腹立つのう!えっ?何いじってんねん。
てれ隠しで言うてもうただけやろ。
あってれ隠しの「て」が入っててっす。
(清水)「てっす」は言うてない!てっすてっす。
(清水)なんで2回言うてんねん。
てっすてっすてっす。
お前ええかげんにせぇ。
腹立つ。
なんやねんさっきから!驚いた〜。
もう驚いて心臓が口から飛び出るか思うたわ。
なんやねんもう!何なん!ええっ?めっちゃいじるなぁ俺のこと。
まあまあまあ。
いやでもびっくりしました私も。
ねっず〜っと思い続けてるあの元カノが今の女性やったんですか?もうええから。
とりあえずややこしなるからなみんなには言うなよ。
分かってますよ。
私そんなにしゃべりちゃいますやん。
な〜んかコソコソ言うとんな。
なんの話?いやいやなんでもないんです。
(池乃)教えてぇな。
(藍)教えてくださいよ。
もういいですいいですはははっ。
さっきの元カノやて。
シャベリダケ食うたやんもう〜!シャベリダケが悪いんです。
(清水)食べたお前が悪いねん!何言うてんねんほんまに。
(池乃)そうか元カレかいな。
あっ「元カレ」ちゃうわ。
(清水)「カノ」な。
いや俺そっちちゃうよ。
うんうん。
分かっとる分かっとる。
分かってる?うんうん。
いやまあまあ別に隠す必要もないねんけどな。
いやでもこんな形で再会するなんてびっくりですよね。
(清水)まあまあまあ。
もう驚いて心臓さ口から飛び出るか思うた。
(清水)聞いてたんかおい!いじるなっちゅうてんねん。
腹立つのう!そんなことよりもどうやねん?また一からやり直すとかそういう話になったんか?するわけないがなそんな話。
あいつはもう昔のあいつとは変わっとったんや。
昔はもっと純粋なとこあったけどなすっかり都会に染まっとった。
いてるんですよねぇ都会に行って心が汚れてしまうやつ。
ねえ。
もう金金金ってもう金しか興味ないんですわ。
最低な女です。
(忠志)湖を半分埋め立てて岩場には水上コテージを造るぞ。
(清水)はあ?
(忠志)ははっどうしました?皆さん怖い顔して。
あんたらに笑顔なんか見せられますかいな!
(清水)そうや!ほんで今聞こえたぞ。
涙岩の上に水上コテージ建てる!?ふざけるなおい!
(忠志)ははっしかしホテルが完成すれば皆さんにもメリットはありますよ。
どうです?皆さんうちのホテルで働くというのは。
(清水)あほかこいつ。
働くわけないやろ。
ふざけんな!
(忠志)洗練されたホテルで働きたいでしょ?ホテルなんか興味ありません!
(忠志)冷房が利いた環境はいいですよ。
クーラー病なりますわそんなん!自然の風がいちばんです!
(忠志)給料は今の倍出します。
よろしくお願いいたします。
(清水)おいすち子さん!もうあんたは〜!
(清水)ほんまにあんただけは油断も隙もならんな。
(池乃)なあ。
すち子さんあれはないわ。
(藍)裏切るなんて最低ですよ!
(清水)なんとか言うたらどうやねん。
ぐぅ〜。
ネムリダケを食べるなネムリダケを!ネムリダケが悪いんです。
食べたお前が悪い言うてるやろ。
いやもうホテル出来るいうからねちょっと気持ちが揺らいだだけですやん。
(池乃)なんか考えないかんな。
(清水)まあな。
でも打つ手がないねん打つ手がな。
誰か来たで。
(中川)あの〜私こういう者です。
(清水)長い長いおい!いやどういう者?
(中川)こういう者です。
(清水)どれですの?
(中川)6番目です。
(清水)これ!?なんでこんなぎょうさん付けてんの?
(中川)あとは仲間なんですけども。
(清水)知りませんけど。
(中川)いや〜私ね花月署の中川と申します。
(清水)ああ〜刑事さん?えっなんの用ですか?
(中川)詳しい話はねちょっと部下来てるんで部下に。
おいこっちやぞ。
(オクレ)こんにちは〜…。
(清水)なんじゃおい。
ええっ?声出てませんやんかもう。
何?これボウフラみたいなおっさん。
(清水)失礼や。
(オクレ)誰がボウフラだ。
(清水)ええ〜どちらさんっすか?あっ私花月署の刑事でええ〜あっ岡田と申します。
(清水)いや見な分かりません?自分の名前っすよね?
(オクレ)ええ。
(清水)岡田さんがなんの用です?
(オクレ)あの〜皆さんふもとの町にあるね吉本銀行いうの知ってます?
(清水)吉本銀行?ええもちろん知ってますよはい。
ああ〜そらよかったわははっ。
(清水)えっこれなんの確認ですか?これ。
すまんふふふっ。
(清水)なんで?なんで聞きましたん?
(オクレ)ちょっと笑わそう思うただけ。
(清水)そんなもんで誰が笑いますの?
(中川)ははははっ!
(清水)めっちゃ笑うてるやん。
いやおもろないで。
(中川)ねえ。
ひょうきんなやつやねんごめんね。
(清水)おたくだけですよそんなん喜ぶの。
(中川)そんなことよりもなちょっとこの女性見てほしいんやけど。
心当たりある?
(清水)えっこの女性はなんかの犯人ですか?いやこないだ逃げた岡田さんの嫁やねんけどな。
(清水)いや知らん!いや知りませんよ。
(中川)ほんま?どっかで見かけたら連絡欲しいんよ。
(清水)二人でわざわざそんなこと言いに来ましたん?
(中川)それだけやないんよ。
さっき言うとった吉本銀行にね強盗が入りましてね。
(清水)ええっ!
(中川)ほんでまあ強盗がまだ逃げとるんですわ。
なんかあったら困るんでもしなんかあったら連絡くださいね。
(清水)ああ〜分かりました。
じゃあ行こうか。
(清水)ええ〜怖いなぁ。
ふふふふっ。
(清水)ん?あほ〜。
(清水)誰があほやちょっとおい!なんやろなあれ〜。
(清水)ほんまにもう。
まあそやけどねぇ銀行強盗も怖いですけど今はホテル建設をどうやって阻止するか考えんとね。
(清水)池やんなんかないかな?これ。
(池乃)なあ〜。
あの社長にはもう無理や思うねん何を言うても。
(清水)そうかなやっぱ。
(池乃)だから彼女おったやろ?
(清水)愛菜?
(池乃)あの彼女をこっちの味方に取り入れて彼女を説き伏せて彼女から反対やいうことを社長に言うてもうたらひょっとしたら社長も「うん」と言うかも分からんで。
(藍)確かに彼女には甘そうやったもんね。
うんいいアイディアやわ。
(清水)ええっ?いやでもどうやって説得すんの?だからあの子はこの村出身なんでしょ?だからこの村の自然のすばらしさをもういっぺん思い出してもらうんよ。
あんた元カレやねんからつきあってた頃のな思い出話かなんかして打ち解けて心の扉が開いたら本題を切り出したらええんよ。
いやいや無理やって…。
あんたしかでけへんことやもん。
(藍)言うてたら来ましたよ。
来た?来た来た来た。
(清水)頼むわもう。
あっ…。
けんちゃん私ここにサングラス忘れちゃったと思うねんけど。
ああ…これやな。
これ!ありがとう。
じゃあね。
早く早く!
(清水)あっいや…愛菜!ちょっとええか?あの〜昔な二人で涙岩行ったん覚えてるか?涙岩?ああ。
ああ〜夏に行ったわね。
なあ。
二人で釣りに行ってな俺が釣りしてたら目の前でおっきな魚がザバ〜ンと跳ねて俺びっくりして尻もちついて横にあったクーラーボックスに頭ガ〜ンぶつけたやろ。
(愛菜)あははっそうそう。
あれめっちゃ笑ったわよね。
(清水)なあ。
ええ感じよ。
(清水)あんときは一緒にいるだけで楽しかったよな。
ふふっ。
湖に行って涙岩眺めてるだけで時間が過ぎていったわよね。
その涙岩をあいつはなくそうとしてんねん。
なあ愛菜お前の口からあいつに言うてくれへんかここの自然を壊さんといてくれって。
それは…。
無理か?そうか…。
やっぱり昔の二人には戻られへんみたいやな。
愛菜!ここにいたのか。
さあホテルへ帰ろう。
・
(中川)待て〜!
(太田)どけどけどけ!お前らどけ言うてんねんこらぁ!
(清水)えっ刑事さんなんすか?これ。
(中川)さっき言うとった強盗ですわ。
(清水)強盗!?
(中川)おいはよそんなことやめて自首せぇ。
(太田)自首なんかするわけないやろあほ!
(新名)お前こっち来んかいこらぁ!
(愛菜)きゃあ〜!
(太田)おい近づくな!逃走用の車用意せぇ。
さもないとこの女殺すぞ!
(愛菜)きゃあ〜助けて!
(清水)ちょっと刑事さんなんとかしてくださいあれ。
(中川)ここはわしが説得します。
(清水)お願いします。
(中川)おいなっあほなことやめて自首せぇ。
(太田)うるさい!
(中川)お前にも家族おるやろ。
(太田)黙れこらぁ!
(中川)こんなとこ見たら家族泣くぞ!わしにもな今年8歳になる孫がおるんや。
そらかわいいてかわいいてしかたがないんや。
その孫がな最近「妖怪ウォッチ」「妖怪ウォッチ」言うてな。
今学校ではやっとるんやろう。
それ見る度になわし幸せな気分になるんよ。
こないだもなその孫が悪いことしてわしが怒ったんや。
「謝りなさい!」そう言うたらな孫わしにこう謝ったんや「ゴメンゴメンいったんゴメ〜ン」って。
(中川)どうやら「妖怪ウォッチ」の中に出てくるキャラクターらしいわ。
普通の人間にそんなことされたらわしも腹立つで。
でもなかわいい孫にそうされたらわし許してしまうんよ。
わしそのとき思うたんや「妖怪ウォッチ」見ようって。
なっ悪いこと言わん。
お前も「妖怪ウォッチ」見ぃ。
(太田)なんの話やねんおい!
(太田)はあ?
(中川)あかん?
(清水)お前何しに行ったんや?これ。
(中川)ゴメンゴメンいったんゴメ〜ン。
(清水)やめろその謝り方!ほんまにふざけやがって。
おいあんたも刑事さんやろ?
(オクレ)おう。
(清水)犯人に向かってガツンと言うてくださいよもう。
ガツン!
(清水)そのままやそれやったら。
ちょっとおい!違うってもう。
どうすんのよもう。
こうなったら私が説得します。
(清水)大丈夫?幼い頃の思い出を呼び起こすのよ。
(清水)頼むよ。
任してちょうだい。
やめなさい!
(太田)オバハン関係ないやろ引っ込んどけや!あんたたちはそんな悪人じゃないはずよ。
(太田)はあ?思い出してちょうだい。
小さい頃から二人はよく遊んだはず。
日が暮れるまで泥んこになって遊んだはず。
魚釣りにも行きましたよね?釣りをしてたらおっきな魚がザバ〜ンと跳ねて驚いて尻もちついてクーラーボックスに頭ガ〜ン…。
(清水)俺のエピソードやお前はこら!あぁ…。
(清水)お前何ばかにしてんねん。
あぁ〜!いやそんなには痛がってません。
そんなあほみたいな痛がり方してへん言うてんねんこらおい。
驚いて心臓が口から飛び出る…。
(清水)またそれ言うて…またそれ言うてる!めっちゃいじるやん!黙っとけほんまに。
(太田)お前らふざけてんのか?この女ほんまに殺すぞ!
(愛菜)いやぁ〜!
(忠志)お前たち何をぼう〜っとしてるんだ!早く助けてこい!
(吉田)そう言われましても…。
あんたが行きなさいよ。
何部下に指示してますの!
(忠志)私にもしものことがあったらどうするんだ!?何?この男。
(忠志)早く行け!
(清水)頼む。
愛菜放してくれ。
(太田)お前さっきからなんや?こいつの彼氏なんかい?
(清水)彼氏…彼氏ではない。
彼氏やった男や!
(太田)なんや元カレかい。
(清水)そうや。
でもな愛菜を思う気持ちは今も変わってないねん!けんちゃん!
(太田)格好つけやがって。
(清水)頼むから放してくれ。
(太田)お前みたいなやついちばん嫌いなんじゃおらぁ!
(新名)なめんなよこらぁ!
(清水)あぁ〜!バシ!
(清水)何してんねんおい!
(清水)何してんねんもう!目の前来るから。
(清水)おかしいやろどつくのは。
(太田)どないすんねんこらぁ!こうなったらしかたがありません。
(清水)えっ?藍ちゃんキノコ。
(清水)何すんの?なんや?こんなことしたくなかったけど…。
(清水)えっ?最終手段です!
(清水)えっ?うおぉ〜!ああぁ〜〜〜!こい!
(太田)お前ふざけんなよこらぁ!うわっ!
(新名)兄貴!くっそ〜なめやがっておらぁ!くっそ〜!おらぁ!あぁ〜!バキバキバキ!
(場内手拍子)
(清水)ちょっとめっちゃ笑うてるやん!エクササイズみたいになってるからちょっと!バキ!うわぁ〜!
(2人)あぁ〜!あぁ〜〜!!
(清水)いやめっちゃ強いやんすち子さん!えっ?今食べたん何ダケ?エリンギです。
(清水)エリンギかい!ええっ?いや知らんけど。
強なるキノコとかちゃうの?あっ違います。
私もともとめっちゃケンカ強いんです。
ほなすぐ助けに行けやお前は!ほんまに。
こらぁ〜!!
(清水)どないしたんや?急に。
いやまねせんでええねん!こらおい。
調子乗るからやほんま〜。
(オクレ)うわっ!
(清水)何につまずいたんや?今。
(オクレ)ふふふっ。
いや…。
(清水)ええっ?
(中川)立て!
(オクレ)行くぞ!
(中川)はぁ〜。
皆さんご協力ありがとうございました。
最近こういう悪いやつ多いから気ぃつけてくださいね。
では失礼します。
(清水)ご苦労さまです。
(中川)あっ隣町ではねいろんな事件がありましてねわしも困っとるんですわ。
(清水)ああ…。
(中川)まあでもね何かあったらほんま署の方へ連絡…。
(清水)分かりましたあったら連絡しますんで。
ほんとありがとうございました!ご苦労さまでした。
すんません。
わしも今年で70になる…。
(清水)帰れやしつこいのう!帰れ!
(愛菜)けんちゃんありがとう。
(清水)ああ〜大丈夫か?
(愛菜)大丈夫。
(忠志)へえ〜知らなかったよ君たちが知り合いだったとはね。
(愛菜)ごめんなさい黙ってて。
(忠志)ふっ。
まあいいよ。
さあホテルへ帰ろう。
(愛菜)ちょっと待って。
忠志さん…ホテルの建設中止にできない?
(清水)えっ?
(忠志)中止?何をばかなこと言ってるんだ。
計画は大詰めであとは着工を待つばかりじゃ…。
はっはぁ〜〜ん!お前昔の恋人に会って情にほだされたか?はっばかばかしい。
俺が都会の女にしてやったんだ!その恩も忘れたか。
お前がそういう行動に出るんなら俺も好きにさせてもらう。
山の森林は伐採し岩場は取り壊して水上コテージにする。
やめて!涙岩はこの村にとって大切な場所なの!知らん。
(清水)お願いします。
涙岩はこの村のシンボルなんです!チンコ潰さんとってください!
(清水)チンコ言うなお前は!
(忠志)俺には関係ない!ホテルは必ず建設する。
・待ちなさい!
(清水)誰や?
(清水)あっ。
話は全部聞かしてもらったぞ。
(忠志)パパ!ママ!
(清水・すっちー)ええっ!?親子やったんですか?
(島田)ええそうなんです。
私はNGKホテルグループ会長島田一の介と申します。
会長さん!?髪の毛フサフサですやんか!
(清水)遅いわお前。
もう無理。
うん。
すんませんなんか柴犬のケツの穴の臭いとか言っちゃいまして。
(島田)まあまあまあまあ。
訂正します。
トイプードルのケツの穴…。
何を言ってるんだ?ええかげんにしなさい。
(忠志)二人ともどうしてここに?
(島田)お前が社長になってどんなプロジェクトを進めているのかこっそり見に来たんだよ。
(あき恵)忠志人の不幸の上に幸せは築けないのよ。
(島田)あき恵の言うとおりだ。
会長としてお前に言明する。
ここにホテルを建てるのは白紙に戻しなさい。
返事は!?
(忠志)はいっ!白紙に戻しますぅ。
(あき恵)皆さん方うちの息子が大変ご迷惑をおかけしました申し訳ありません。
重々反省させますんでどうかお許しくださいね。
(清水)ああ…いえそんな…。
(島田)忠志お前の性根をたたき直す。
帰ったらお仕置きだ!まずはおつむてんてん!
(あき恵)お尻ぺんぺん!
(島田)覚悟しろ!
(忠志)怖い〜!やめてぇ〜〜。
(2人)ダメぇ〜!
(島田)ダメよ〜!
(あき恵)ダメなの〜!日本一おもんない家族やねぇ。
(清水)やめなさいもう。
息合うてへんし。
(清水)かまへんがなもう。
いやでもねホテル建設が白紙に戻ってよかったですわ。
(清水)ほんまやな。
(愛菜)けんちゃんよかったわね。
(清水)いや愛菜が協力してくれたおかげや。
そんな…。
それに私の方こそ大切なこと思い出さしてもらったから。
大切なこと?ブランド品で着飾ってはやりばっか追い求めてもむなしいだけやって。
愛菜さんよう気付いてくれました。
そうですよあなたにブランド品なんか必要ないんです。
だからそれ全部ちょうだい。
(清水)欲しいだけやろお前は!必要ないって気付いたよね?
(清水)がめついオバハンや。
近づくなこらほんま〜。
言うたやん。
(清水)やるかぁお前なんかにぼけ!まあでも愛菜お前が昔の純粋さ取り戻してくれてほんまよかった。
うん。
ははっ。
(愛菜)うふふっ。
ふふっ。
(清水)えっ?
(池乃)何をしとんねん。
(清水)何が?
(池乃)今や!告白!
(清水)ええっ!?ええっ!?愛菜さんあんたもけんじさんの気持ち気付いてるんでしょ?何をもじもじしてますの!ほらしっかりと受け止めんと!カチャ
(清水)お前時計盗んだな。
ちょっと…。
お前…。
(清水)お前ほんま…。
鮮やかに盗むなぁほんまに。
音せぇへんかったら分からんかったど今。
持っときもう。
ちょっと池やん言うてやあれ。
(池乃)そんなことよりもこっちが先や。
(清水)あっ…いやちょっと…。
(池乃)ほれ。
愛菜俺お前とまた会えてほんまにうれしかった。
よかったら俺と結婚してここで一緒に働いてください。
お願いします!こちらこそお願いします!フゥ〜〜〜!フゥ〜〜〜!フゥ〜〜!
(清水)お前ちょっと待てこらおい!お前中学生かほんまに!喜び方おかしいやろ?うまいことやっといったんやからこういうのはなんとなくよかったねみたいなしんみりした感じやろ。
よかったね。
(清水)無理せんでええわお前!いやまあまあでもねこれから三人でこうキャンプ場を盛り上げていきましょうよ!ねっ?まあでもねあんたいちばん後輩になるわけやから私ビシビシ指導しますよ。
(清水)あの〜すち子さんそのことやねんけど悪いんやけどさもう愛菜がこうやって手伝ってくれるからあんたもういらん。
クビや。
はあ!?私クビになったらどうやって生活しますの?
(清水)知るか!そんなんひとつも仕事せぇへんのに。
仕事しますやんか!
(清水)ほんまにすんのか?反省してるか?ほな謝れ!・どうも〜いやそれも…。
CMの後は新コーナーが始まるよ!
(一同)イエ〜イ!さあ吉本新喜劇にはおもしろい若手がたくさんおります。
今日はその一芸を披露していただこうと思いま〜す。
さあ誰にしようかな〜。
(一同)おおっ。
音羽君いこう!
(音羽)やった〜!いきます!
(清水)
(一同)ははははっ。
(音羽)それ勝ったよ。
(清水)すごいな!
(一同)ははははっ。
すごいですね。
すごいですよね。
一瞬にしてこう戦況を見極めるという。
すばらしい。
(ナレーション)
池乃めだかとすっちー二人の歴史を秘蔵映像と共に大公開!
更に新喜劇ご長寿クイズなどスペシャル企画も盛りだくさん!
お楽しみに!
2015/09/18(金) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[再][字]【「すち子のラブラブキャンプ」】
「すち子のラブラブキャンプ」▽キャンプ場で働くすち子。ある日キャンプ場が無くなる事実を知る。建設会社の社長と一緒に来たのはなんとオーナーの元彼女!どうなるのか!?
詳細情報
お知らせ
この番組は2014年9月13日に放送されたものです。
番組内容
キャンプ場で働くすち子
ある日キャンプ場が無くなる事実を知る
建設会社の社長と一緒に来たのはなんとオーナーの元彼女!!
彼女に協力してもらい何とか阻止しようとするすち子達
果たしてキャンプ場はどうなってしまうのか?
出演者
すっちー/清水けんじ/酒井藍/福本愛菜/西川忠志/大島和久/吉田裕/島田一の介/浅香あき恵/中川貴志/Mr.オクレ/太田芳伸/新名徹郎/信濃岳夫/金原早苗/松浦真也/森田まりこ/池乃めだか
ほか
ジャンル :
劇場/公演 – その他
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)
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