ニュースウオッチ9▽安保法案めぐる与野党の攻防最終局面▽日本各地で津波観測 2015.09.18


こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
戦後日本の安全保障政策の大きな転換となる、安全保障関連法案。
採決を巡る与野党の攻防は、最終局面を迎えています。
安倍内閣に対する不信任決議案は、先ほど否決されました。
安倍政権は、今夜中にも安全保障関連法案を参議院本会議で可決して、成立を図る方針です。
国会には政治部の田尻記者がいます。
最新の情報を伝えてください。
国会です。
今から1時間ほど前に、衆議院本会議で、安倍内閣に対する不信任決議案が否決され、与野党攻防の舞台は、私の後方にある参議院の本会議場に移りました。
参議院本会議は、先ほど午後8時半から始まりましたが、廊下を厳しい表情で本会議場に向かう議員もいました。
本会議場では、最初に、安全保障関連法案を審議してきた、参議院の特別委員会の鴻池委員長に対する問責決議案の採決が行われます。
その後、安全保障関連法案の採決が行われる運びとなっています。
与党側は、法案の成立に向けて、採決を急ぐ方針ですが、野党側は、成立を阻止したいとして、ぎりぎりまで抵抗を続ける構えです。
与党側は、採決があすの未明にずれ込んでも、成立を目指す方針で、日付が変わっても、参議院本会議を開けるよう、延会手続きを取ることも検討しています。
戦後日本の安全保障政策の大きな転換となる安全保障関連法案。
その採決を巡る与野党の攻防は、いよいよ最終局面を迎えました。
きのう、民主党などが抗議する中で行われた参議院特別委員会での採決から一夜。
きょうも問責決議案や不信任決議案が相次いで提出されるなど、攻防が続きました。
民主党、岡田代表です。
これから野党5党による党首会談が行われます。
安倍内閣に対する不信任決議案について話し合われます。
午前9時に始まった、野党5党の党首らによる会談。
法案成立を阻止するため、あらゆる努力を重ねる必要があるとして、衆議院に、安倍内閣に対する不信任決議案を共同で提出することで合意しました。
安倍総理大臣です。
今、国会に到着しました。
これに対し、きょうにも法案の可決・成立を図る方針の与党。
自民党は役員連絡会で、一致結束して対応することを確認しました。
午前10時前。
今、ベルが鳴りました。
扉が開きました。
このあと、参議院本会議が始まります。
民主党が提出した、山崎参議院議長に対する不信任決議案。
賛成討論を続ける民主党の議員に対し。
時間守れよ!
帰れ!帰れ!
激しいやじが飛ばされ、荒れもように。
決議案は、自民、公明両党と、次世代の党などの反対多数で否決されました。
そして午後の本会議。
民主党が提出した安倍総理大臣に対する問責決議案を巡って。
採決が行われ。
否決されました。
決議案は、自民、公明両党と、次世代の党などの反対多数で否決されました。
一方、衆議院には、野党5党が、安倍内閣に対する不信任決議案を共同で提出。
自民党は。
衆議院本会議は、午後4時半から始まりました。
登壇した民主党、枝野幹事長。
不信任決議案の趣旨の説明は、2時間近くに及びました。
続いて行われた討論。
午後7時半過ぎから始まった、記名投票による採決。
安倍内閣不信任決議案は否決されました。
不信任決議案は、自民、公明両党や次世代の党などの反対多数で否決されました。
賛否の声は、各地でも。
若者を戦場に送らないぞ!
広島市の原爆ドーム前では、市民グループなどが集会を開き、法案を廃案にするよう訴えました。
そして、連日、集会が開かれている国会前では、きょうも。
参加者は夜になってさらに増え、警備も厳重に。
ものものしい雰囲気となっています。
最終局面を迎えた安全保障関連法案を巡る攻防。
緊迫した状況が続いています。
ここからは、山下政治部長に聞きたいと思います。
山下さん、安倍総理は丁寧な説明を心がけるというふうに言ってきたんですが、結局、きのうの委員会の採決を見てますと、混乱の中で行われる形となりましたよね。
この山下部長、野党の動きを見てきて、なんでここまで対立が先鋭化するということになったと見てますか?
与党としては、会期末の今月27日まで、平日は僅かで、あすからの大型連休前に、法案を成立させたいとしています。
政府・与党内には、国会周辺での反対集会などが活発化して、不測の事態を招きかねないという懸念もあります。
これに対し、民主党などは、法案は憲法違反だとしまして、成立阻止のため、あらゆる努力を重ねるとしてきたんです。
法案への国民の理解が広がっていないことや、国会外での法案反対の集会やデモなどが、民主党などの背中を押したともいえます。
与党側としては、地方公聴会を開いたり、採決を想定より1日遅らせることで、民主党などの一定の協力が得られるという期待があったんですが、読み間違えもありまして、委員会の開会や採決では、混乱が起こったということです。
ただ、次世代の党など野党3党は、与党との協議を経て、賛成に回り、参議院では10党のうち5党が賛成するという見通しです。
野党側の対応も分かれているといえます。
ただ、今回の法案について、NHKの世論調査、最新の世論調査があるんですけれども、今国会での成立ですね、これについて45%の人が、やっぱりまだ反対だと言っているわけですね。
これ見てると、総理は丁寧に説明すると言ってきたんですが、まだ国民の理解が十分に広がってないということを示していると思うんですが、これはなんでだと思いますか?
一つのきっかけとなったのは、衆議院の憲法審査会で、自民党の推薦も含む3人の学識経験者が、法案は憲法違反に当たると指摘したことなんです。
これによって、国会審議、違憲か合憲かというところに焦点が当たってきました。
政府は国会審議などを通じて、丁寧な説明を尽くすとしてきたんですけれども、憲法学者などの多くが、憲法違反と指摘する中で、なかなか理解は広がっていないという状況です。
また政府が集団的自衛権行使の事例として挙げた2つの例のうち、邦人を輸送中のアメリカ艦船の防護については、中谷大臣が邦人の輸送は絶対的なものではないと答弁しました。
また中東のホルムズ海峡での機雷掃海については、安倍総理が今週の答弁で、現実の問題として発生することを、具体的に想定していないと述べたんです。
こうした発言に対して、立法の必要性を裏付ける立法事実があるのかという指摘も出まして、理解が広がらない一因にもなっています。
集団的自衛権についての、合憲性と必要性の部分ですね、両方について、なかなか国民が納得できるような説明がされてないということのような気がするんですが、もう一つ、世論調査で、議論が尽くされたかどうかという質問に対しては、これ、58%の人が尽くされていないと答えてるわけですね。
衆参それぞれ100時間を超える審議が行われたんだけど、結局、議論は深まらなかったというふうなことなんでしょうか?
そうですね。
それだけの国会審議の時間を割いてきましたから、議論する時間は十分にあったとはいえると思います。
ただ、法案の衆議院通過のときと同様に、議論はやっぱりかみ合わなかったという印象が残ります。
法案が違憲だと考える人と、合憲だと考える人が、いくら議論をしても、なかなか一致点を見いだせないということかと思います。
日本を取り巻く安全保障環境が、厳しさを増しているということについては、おおまかなコンセンサスがあるといえますから、それにどうアプローチして、日本の平和を守っていくかという観点から議論を進めるという方法もあるかと思いますが、現実はそうはなっていないということです。
そして今回は、全国各地で法案に反対するデモが行われて、国民の関心の高さを示したと思うんですが、こうしたデモの動きというのは、与野党の動きに、なんらかの影響を与えたといえるんでしょうか。
そうですね、確かにそういう側面、あると思います。
8月の30日に国会周辺で行われた集会を、私も取材者として見に行ったんですけれども、高齢の方も多かったんですけれども、若者や女性の姿もありました。
野党の中から、徴兵制につながるといった批判が出たこともあって、若者や子どもを持つ母親などが、みずからの問題として捉えたという側面があると思います。
安全保障というと、とかく難しくて、敬遠されてきた印象ですけれども、これ、法案に賛成であれ、反対であれ、法案審議をきっかけに、安全保障に関心を持つ人が増えたということは、肯定的に評価してもいいんではないかと思います。
また、今回の特徴は、先ほどもありましたけれども、国会の外の動きが、民主党などの国会の中、国会内での対応に影響を与えたということもあると思います。
法案に反対する野党の中には、集会やデモに参加している人たちの期待に応えられなければ、批判の矛先が自分たちにも向きかねないという緊張感があったようです。
なるほど。
法案が成立した場合、最も影響を受けるのは、自衛隊の活動です。
自衛隊は、これまでも、活動範囲や役割を徐々に拡大してきました。
どのように変わってきたのか、見ていきます。
三條リポーターです。
その自衛隊の活動の変遷を、こちらの年表で見ていきます。
戦後公布された日本国憲法。
第9条の中では、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めないと定めています。
この憲法の下、自衛隊が発足しました。
その位置づけは、専守防衛。
自衛のための必要最小限度の実力組織というものです。
その後、冷戦の終結後、国際情勢が変化する中で、政府は、従来の憲法解釈の枠内で、自衛隊の活動を海外に拡大させます。
湾岸戦争の後に行われたペルシャ湾での掃海活動。
これは自衛隊の初めての海外派遣となりました。
経済的支援だけでなく、自衛隊を派遣して貢献するよう、アメリカから求められたんです。
そしてPKO協力法が成立します。
自衛隊を海外に派遣する法的な根拠が、初めて整備されたんです。
このとき議論になったのが、こちら、武力行使との一体化です。
これは外国軍への支援は、武力行使との一体化と見なされ、憲法違反になるという考えです。
自衛隊の活動は、紛争が終わったあとの国連平和維持活動に限定されました。
そして朝鮮半島有事を主に想定した周辺事態法が成立。
このあと、自衛隊はアメリカ軍などの後方支援にも踏み出します。
インド洋での給油活動です。
2001年のアメリカ同時多発テロを受けて、インド洋で対テロの軍事作戦に当たるアメリカ軍の艦船などに、給油活動を行いました。
このとき、議論になったのはこちら、非戦闘地域という考え方です。
戦闘地域と非戦闘地域を区別して、非戦闘地域ならば、後方支援できるとしました。
その後のイラク派遣では、復興支援活動が行われました。
このときも活動範囲は非戦闘地域とされました。
このように、従来の憲法解釈の枠内で、自衛隊の活動範囲は拡大してきました。
そして去年、安倍政権は、憲法解釈の変更によって、集団的自衛権の行使容認を閣議決定しました。
引き続き山下政治部長に聞きます。
山下さん、今、日本の安全保障政策の変遷を見てきたわけですけれども、この流れの中で、今回の法案、これ、どんな意味を持つものだと、山下さん見てますか?
今もありました集団的自衛権の行使、これは歴代政権が認められないとしてきただけに、その容認というのは画期的で、まさに戦後日本の安全保障政策の大きな転換と言えるのではないかと思います。
日本が武力攻撃を受けていない場合でも、武力行使できるケースが出てくるということなんです。
また、今回の法案は、10本の法律の改正と、1本の新法からなっていまして、かつてPKO協力法の成立では、1本でも相当なエネルギーが費やされました。
そうした重みを持つ法案が、今回は束になっているというふうにもいえます。
そして、法案が成立しますと、自衛隊の海外での活動の内容や範囲が広がり、日米の防衛協力も拡充されます。
こうした重い意味を持つからこそ、国会で200時間を超える審議が行われてきたということもいえます。
なるほど。
そして、政府はこの自衛隊の活動の拡大には、歯止めがきくというふうに説明しているんですが、これは本当に歯止めになるんでしょうか。
集団的自衛権については、政府はあくまでも限定的な行使容認だとしています。
武力行使の新3要件では、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険があることとされています。
法文のうえでは、一定の歯止めがかかっています。
ただ国会答弁では、ではどんな場合に集団的自衛権が行使できるのかということについて、政府は総合的に判断するという答弁を、説明を繰り返してきました。
このため野党の中からは、政府の裁量が大きすぎて、歯止めが効かないという批判も出ています。
一方で、自衛隊の派遣にあたっての国会の関与については、法案にも書かれているんですが、与党は先ほども言いました、次世代の党など野党3党と、国会の関与を強めるための付帯決議と閣議決定を行うことで合意しました。
こうした国会の監視などが有効に機能すれば、歯止めになるというふうに見ることもできると思います。
この安全保障関連法案を巡って問われたのは、憲法に違反するかどうかと、憲法解釈の変更という手法に問題がなかったのかという点です。
合憲、違憲、それぞれの専門家に聞きました。
憲法学者などは、仮に安全保障関連法案が可決され、成立した場合は、憲法9条に違反するとして、国に対して集団で訴えを起こすことも検討しています。
このほかにも複数の個人やグループが、提訴を検討していて、この法案の合憲性は、司法で争われるものと見られます。
山下さん、今、合憲か違憲かの議論、見てきましたけれども、これ、新しい世論調査ですね。
結局、これ見ても、憲法違反だというふうに答えてる人が3分の2、国民の3分の1は、憲法違反だというふうに考えているわけですね。
こうした状況の中で、この法案が成立したとした場合、政府は今後、どういうことが求められていくと、どういうことを国民に対してしないといけないというふうに考えられますか?
まだ法案は成立していませんから、仮にということですが、法案が成立したとしても、集団的自衛権を行使するような事態は、そう簡単には起こらないでしょうし、また起こってほしくもありません。
予想される、目に見える変化の一つは、自衛隊とアメリカ軍の共同訓練が拡充されるということです。
それからPKO活動で、駆けつけ警護などの新たな任務が加わりまして、それに備えた自衛隊の訓練が始まるであろうということです。
仮に法案が成立しますと、政府は日米安保体制の強化や、国際貢献の拡充などによって、抑止力を高めることができるかどうかということが問われると思います。
また、安倍総理は、法案は有事などに備えるものだとして、近隣諸国との外交努力を続けていく構えで、安全保障環境が改善され、平和が保たれていけば、理解が広がっていくということも考えられると思います。
山下さん、来年の夏には参議院選挙がありますけれども、今回の安倍政権の判断、これをどう国民が受け止めたかという部分が、結局、選挙で審判を受けるということになると思いますか?
そうですね。
民主党などは、仮に法案が成立しても、その問題点を指摘して、国会外で反対集会などを行っている勢力とも協力し、安倍政権への追及を続けていく構えです。
また、民主党や維新の党など、野党5党が内閣不信任決議案の対応で、足並みをそろえたことについて、民主党などは参議院選挙に向けた今後の野党連携や、さらには野党再編に向けた弾みになると受け止めています。
ただ、仮に安全保障関連法案が成立しますと、安倍政権は、政策の重点を経済や外交にシフトしていくと見られます。
来年の参議院選挙で、安全保障が主要な争点になるということは、見通せません。
必ずしも見通せません。
安倍政権が参議院選挙が近づかないうちに、世論の分かれる課題を成し遂げたいというねらいもそこにもあると言えます。
与野党が参議院選挙の争点設定を巡って、どのような駆け引き、攻防を繰り広げていくか、注目していきたいと思います。
ここまで政治部の山下部長に聞きました。
安全保障関連法案はこのあと、参議院本会議で採決にかけられる予定です。
この動きについては、新しい情報が入りしだいお伝えします。
次です。
地球の反対側、およそ1万7000キロ離れた南米のチリの沖合で発生した巨大地震。
その津波が、北海道から沖縄にかけての各地で観測されました。
岩手県久慈港では、高さ80センチの津波が観測されましたが、午後になって、各地の潮位の変化が収まってきたことから、津波注意報は夕方、すべて解除されました。
マグニチュード8.3の巨大地震。
4メートル80センチの津波を観測した、チリ中部の町では。
チリでは、これまでに12人の死亡が確認されました。
津波は日本にも。
海岸付近の方は注意してください。
気象庁は、午前3時に、太平洋沿岸を中心とする各地に、津波注意報を発表しました。
カメラは、津波と見られる様子を捉えていました。
午前8時半ごろの北海道根室市沖の映像です。
波が横1列になって、崩れないまま、岸に向かっています。
津波は北海道から沖縄の各地で観測されました。
このうち岩手県久慈港では、高さ80センチの津波が。
注意報の発表を受けて、避難する人の姿も見られました。
発表から14時間近くたった、午後4時40分。
潮位の変化が収まってきたことから、津波注意報はすべて解除されました。
津波注意報が発表される中、震災の被災地、宮城県では、前線と低気圧の影響で、朝にかけてまとまった雨が降りました。
女川町を見下ろす高台に来ています。
大雨により、港の近くの道路が冠水しています。
また、石巻市雄勝では、県道脇の土砂が崩れ、道路を塞ぐなどしたため、朝から300世帯余りが孤立しました。
孤立は夕方には解消されましたが、山側からは大量の水が道路に流れ出していました。
この宮城県で、記録的な大雨のため、大崎市の川の堤防が決壊してから、きょうで1週間です。
体育館に設けられた避難所は閉鎖され、暮らしていた人は、市から提供された住宅に移りました。
市の職員住宅に移った家族は。
今月9日から11日にかけて、関東や東北で大きな被害が出た、記録的な豪雨。
総務省消防庁によりますと、8人が死亡し、浸水した住宅は、全国でおよそ1万9000棟に上るということです。
気象庁は、平成27年9月関東・東北豪雨と名付けました。
続いてトゥデーズウオッチです。
埼玉県熊谷市で、6人が殺害された事件。
身柄を確保されたペルー人の男が、一連の事件の前に警察署から逃げ出したあと、今回の事件の現場近くまで来ていたと見られることが、警察への取材で分かりました。
合わせて6人が殺害された熊谷市の現場では、きょうも捜査員の姿が。
警察が身柄を確保した、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者。
別の住居侵入の疑いで逮捕状が出ています。
警察は6人の殺害に関与した疑いがあると見て調べています。
ナカダ・ルデナ容疑者は今月13日に、事情を聴かれていた熊谷警察署から逃げ出したあと、住宅の物置に侵入した疑いがあることが分かり、通報を受けた警察は、警察犬を使って足取りを調べました。
その結果、物置に侵入したあと、今月16日に親子3人が殺害された住宅の、2軒隣の住宅前の路上付近まで来ていたと見られるということです。
警察は、容疑者が数日間にわたって、現場周辺に潜伏しながら、次々と住宅に侵入したと見て、一連の事件が起きるまでの足取りをさらに調べることにしています。
続いてはこちら。
小学校で突然の爆発です。
吹き飛んだ窓ガラス。
青森県黒石市の小学校です。
きょう午後、給食の調理室で爆発がありました。
当時、調理室の地下では、害虫の駆除作業が行われていたということです。
臨時調理員の木立清子さんが死亡したほか、別の女性2人と、害虫の駆除をしていた作業員の男性1人、それに給食室の近くにいた4年生と5年生の男子児童2人がけがをしました。
男子児童2人は軽傷だということです。
新国立競技場の整備計画の見直しに伴って、改めて施工業者を選ぶための公募が締め切られました。
関係者によりますと、建設大手からは、大成建設などで作るグループ、そして竹中工務店と清水建設、それに大林組の3社の共同企業体などで作るグループが、参加に向けて書面を提出したということです。
一方、当初のデザインを手がけたザハ・ハディド氏は、日本の設計事務所とともに公募に参加する考えを表明していましたが、施工業者が見つからなかったとして、参加を断念しました。
ユニークな研究に贈られるイグ・ノーベル賞。
ことしの医学賞は、日本人の医師らが受賞しましたが、その研究は、キスに関するものでした。
医学賞に選ばれたのは、大阪府の医師、木俣肇さんたち。
その研究は。
キスです。
アレルギー性の鼻炎や皮膚炎の患者60人に、恋人や配偶者と30分間キスをしてもらったところ、アレルギー反応が抑制されることを明らかにしたということです。
お伝えしていますように、安全保障関連法案の採決を巡る攻防は、最終局面を迎えています。
こちらは現在の参議院本会議の様子です。
本会議は今夜8時半から開かれ、安全保障関連法案を審議する特別委員会の鴻池委員長に対する問責決議案の趣旨説明が行われています。
与党側は、日付が変わっても本会議を開くことができる延会手続きを取ることも視野に入れて、野党側と調整を行い、速やかに法案の可決・成立を図りたい考えです。
一方、国会周辺では、現在も法案に反対する人たちの集会が続いています。
主催者によりますと、午後7時半現在、4万人以上が参加しているということです。
また警察関係者によりますと、午後8時の時点で、参加者はおよそ1万1000人だということです。
ニュースを続けます。
ゼロ金利政策を解除せずに利上げを見送った、アメリカのFRB・連邦準備制度理事会。
これについて、麻生副総理兼財務大臣は、急激に政策金利を上げると、資金がアメリカに戻り、自国の通貨が安くなる国があるので、歓迎しない国も多いと述べました。
その上で、今月開かれたG20・主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議で、アメリカの利上げについて新興国から懸念の声が出されたことが、今回の判断に影響を与えたのではないかという見方を示しました。
巨額な和解金を支払うことになりました。
アメリカ最大手の自動車メーカー、GM・ゼネラル・モーターズが、死亡事故につながる重大な部品の欠陥を知りながら放置していた問題で、アメリカの司法省は、GM側が9億ドル、日本円にしておよそ1100億円を支払うことで和解したと発表しました。
この欠陥による事故で死亡した人は、およそ120人に上ると見られています。
日本サッカーの父と呼ばれた、ドイツ人のデットマール・クラマーさんが亡くなりました。
90歳でした。
クラマーさんは、1964年の東京オリンピックに向けた、日本代表の強化に当たるため来日。
基礎的な技術を徹底してたたき込み、釜本邦茂さんなどを育て上げ、日本は東京オリンピックでベスト8に入りました。
今度は合わせた。
さあ、釜本、シュートだ、ゴールイン、ゴールインです。
日本は次のメキシコオリンピックで、銅メダルを獲得。
クラマーさんが築き上げた強化が実を結びました。
法務大臣の諮問機関である法制審議会は、国際結婚をした夫婦が離婚訴訟を行う際、訴えられる側が日本国内に住んでいれば、日本の裁判所が管轄権を有し、日本の裁判所に提訴することができるなどとした、要綱案を取りまとめました。
法制審議会は、来月上旬にも開く総会で、この要綱案を上川法務大臣に答申することにしています。
気象情報は関口さんです。
こんばんは。
きょうは東日本から北日本にかけて、大気の状態が不安定となっています。
あすにかけては北日本で激しい雨の降る所があるでしょう。
では、レーダーで雨雲の様子、見ていきます。
この時間、関東や東北でもところどころ雨となっています。
そして、この時間は特に北海道で雨の降っている所が多く、あすにかけて北海道で大雨に注意が必要です。
では予想です。
あと数時間、関東地方では急な激しい雷雨にご注意ください。
その後、雨の中心は朝にかけては、東北の太平洋側へと移るでしょう。
活発な雨雲がかかって、激しい雨があす朝にかけて予想されています。
あすの朝以降は、北海道で雨が強まる予想です。
北海道の太平洋側では、激しい雨が夜にかけて断続的に降る予想です。
北海道ではあさってにかけて雨が続き、北海道で大雨に注意が必要です。
では天気図を見ていきましょう。
台風はあすにかけ、小笠原諸島に近づくでしょう。
また前線上には低気圧が発生し、北海道へと進む予想です。
北海道では、低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。
このために、きょう以上に大気の状態が不安定となって、あす、あさってにかけてと、激しい雨の降る所がありそうです。
では台風20号の情報を見ていきましょう。
台風20号、非常に強い勢力を保ったまま、あす未明から朝にかけて、小笠原諸島に最も近づく予想です。
小笠原諸島ではあすにかけて、瞬間的には50メートルと、木や電柱が倒れるおそれがあるほどの猛烈な風が吹く予想です。
さらに波の高さは10メートルと、猛烈にしけるでしょう。
台風本体の雨雲がかかってきますので、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降って、あすにかけて150ミリの大雨が予想されています。
厳重に警戒をしてください。
その後台風は北東方向へと進んでいきますので、本州付近に、台風の直接の影響はなさそうです。
ということで、連休中の天気を見ていきましょう。
本州付近は晴れる日が多くなりそうです。
札幌ではあさってにかけて、低気圧や前線の影響でぐずつきますが、月曜日以降は晴れそうです。
仙台も日曜日以降は晴れる予想です。
気温を見ていきましょう。
朝は20度以下に下がりますが、日中は25度以上に上がりそうです。
1日の気温差が10度くらいと、大きい日もあるでしょう。
東京ではあす、きょうより4度も上がって、28度と暑くなるでしょう。
では各地の天気と気温、詳しく見ていきましょう。
勝てるというふうに思ってます。
スポーツは、福岡から戻ってきた佐々木さんです。
戻りました。
東京からお伝えします。
さあ、大相撲秋場所は、きょうから中盤戦に入り、6日目。
関脇の栃煌山は、前に出る相撲が光り、6年ぶりに初日から5連勝。
きょうは体の大きな逸ノ城との対戦です。
栃煌山は先場所、関脇で10勝。
大関への足固めを狙います。
逸ノ城には、このところ3連勝中です。
組んだ。
右へ入る。
左からおっつける。
あっと、巻き替えにいった。
寄り切りました。
巻き替えにいってしまいました。
きょうも前に出ましたが、大きな逸ノ城を押し切れません。
巻き替えにいってしまい、一気に形勢が逆転しました。
初黒星の栃煌山。
我慢が足りなかったと悔やんでいました。
中入り後の勝敗です。
十両の豊響は6連勝。
勢と蒼国来が5勝1敗と好調です。
遠藤は終始、離れて相撲を取り、4勝目。
徳勝龍に初日が出ました。
大関・照ノ富士が6連勝で単独トップに立ちました。
絶好調の嘉風が豪栄道に勝ち、横綱、大関陣との対戦を、4勝2敗で終えました。
続いてプロ野球。
セ・リーグは混戦です。
首位ヤクルトと2ゲーム差で追う3位巨人との対戦。
ヤクルトはホームランのプロ野球記録を持つ、バレンティン選手が、5か月ぶりに帰ってきました。
左足を手術したバレンティン。
気持ちは高ぶっていると、4月24日以来の1軍復帰です。
そのバレンティンは1点を追う4回、ランナー1塁の場面。
巨人、マイコラスの初球でした。
今シーズン初ヒットで、チャンスを広げます。
続く雄平。
ヤクルト、同点に追いつきます。
その直後の5回、先発の小川は、味方のエラーもあり、2塁3塁のピンチ。
立岡への初球でした。
打球はバレンティンが守るレフトへ。
ふんばることができず、申し訳ないと小川。
ヤクルトは巨人に敗れ、連勝が2で止まりました。
2位の阪神は、きょうから勝負の12連戦。
打線が奮起します。
7回、満塁で代打は関本。
気持ちで打ったと、この当たり。
ベテランが意地の一打で追いつきます。
さらに代打攻勢、伊藤隼太。
坂。
あとが続かず、勝ち越せません。
同点の8回、3人目の福原がランナー2塁の場面。
ワイルドピッチで、2塁ランナーが一気にホームへ。
阪神、バッテリーミスで勝ち越されました。
中日のバルデスは、広島戦の防御率は1点台と安定しています。
きょうもコントロールよくコーナーを突き、6回までヒット3本、1失点に抑えます。
同点の6回、エルナンデス。
1塁2塁と、広島の黒田を攻めます。
打てる球を待っていたと、タイムリーヒットで勝ち越します。
続く藤井。
前が打ったので気楽だったと、こちらは初球。
連続タイムリーで黒田を攻略した中日。
上位進出を狙う広島の連勝を5で止めました。
セ・リーグの順位表です。
順位は変わっていませんが、首位ヤクルトから3位巨人までのゲーム差が1に縮まりました。
パ・リーグです。
きのうリーグ優勝を決めたソフトバンク。
きょうから4位ロッテとの3連戦です。
ソフトバンク、3回に追いつき、4番内川。
ノーアウト満塁から、この犠牲フライ。
4番がきっちりと仕事をして勝ち越します。
先発は6連勝中の攝津でした。
6回、3塁2塁で、9番田村。
打球が切れずにフェア。
同点に追いつかれます。
続く荻野。
ソフトバンク、ロッテのバント攻撃に遭い、逆転を許しました。
楽天は3点を追う6回、3番ペーニャ。
ランナー2人のチャンス。
待っていたスライダーをライナーで運びました。
17号3ランで同点に追いつきます。
7回、1塁3塁で2番藤田。
きっちり右方向へ。
これが勝ち越しのタイムリーとなります。
直後のマウンドは、5人目の青山。
1アウトとして、オリックスの小谷野。
高めのストレートを運ばれホームラン。
同点に追いつかれました。
さあそして、こちら、きのうパ・リーグ連覇を決めたソフトバンク。
9月17日での優勝決定は、パ・リーグ史上最速でした。
もう圧倒的な強さでしたよね。
でしたよね。
そのチームを率いたのが、就任1年目の工藤公康監督。
祝勝会の直後にお話を聞きました。
工藤監督、火曜日にお話伺いましたとき、胴上げについて聞いたんですが、変な形にならないように気をつけますとおっしゃっていて。
そうですね、途中でちょっと体勢崩しそうになったんですけど、下で支えてくれて上げてくれる選手がうまく調整してくれて。
工藤監督の手腕。
そこには29年の現役生活に裏づけされた経験が、随所に生かされていました。
チームの強さ、まず打線ですね。
ほかのチームも羨む打線なんじゃないかなと思うんですが。
そうですね。
はっきりおっしゃいましたね。
工藤監督は、3番柳田、4番内川など、柱となる選手の打順は固定。
その一方で、前を打つ1番と2番を、頻繁に組み替えました。
この結果、初回の得点が、去年のおよそ1.5倍に増加。
試合を有利に進めることができたのです。
…もあるんじゃないかなと思うんですが、そのあたり、いかがですか?
この表情ですよ。
なかなか自信がみなぎっているという感じですね。
そうですよね。
工藤監督、采配が当たったというよりも、勝負どころで大事な選手を起用できるように、コンディショニング、徹底してきたそうなんですね。
ここにも29年の現役生活、生きているんだなと感じました。
このあとは日本一に向けての戦いぶり、どうなるのか、こちらにも注目したいと思います。
それでは、現在の国会の状況について。
国会内で取材に当たっている政治部の田尻記者に伝えてもらいます。
田尻さん。
国会です。
午後8時半から始まった参議院本会議は、引き続き、参議院の特別委員会の鴻池委員長に対する問責決議案の審議が行われています。
本会議の冒頭、発言時間を制限する動議が可決されましたが、民主党の議員による趣旨説明の演説は1時間近く行われ、各党の討論に入りました。
問責決議案は討論に続いて採決が行われ、その後、安全保障関連法案の採決に入る運びとなっています。
与党側は、採決があすの未明にずれ込んでも、成立を目指す方針で、日付が変わっても、参議院本会議を開けるよう、延会手続きを取ることを検討しています。
これに対し野党側は、成立を阻止したいとして、ぎりぎりまで抵抗を続ける構えです。
一方、国会周辺では、現在も法案に反対する人たちの集会が続いています。
審議が続く国会議事堂に向け、戦争法案絶対廃案などと、声を上げています。
主催者によりますと、午後7時半現在、4万人以上が参加しているということです。
また警察関係者によりますと、午後8時の時点で、参加者はおよそ1万1000人だということです。
きょう国会では、民主党など野党5党が、憲法に違反している安全保障関連法案を強引に成立させようとしていることは、国民主権を否定する暴挙だとして、安倍内閣に対する不信任決議案を、共同で衆議院に提出しました。
不信任決議案は、午後4時半から開かれた衆議院本会議で、記名投票で採決が行われた結果、自民、公明両党と次世代の党などの反対多数で否決されました。
参議院本会議では、法案を審議する特別委員会の鴻池委員長に対する問責決議案の趣旨説明が行われ、現在は与野党による討論に入っています。
このあと採決され、自民、公明両党と次世代の党などの反対多数で、否決される見通しです。
これを経て参議院本会議では、安全保障関連法案の採決が行われる予定です。
2015/09/18(金) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽安保法案めぐる与野党の攻防最終局面▽日本各地で津波観測[二][字]

安保法制をめぐり緊迫与野党の攻防最終局面きょうにも成立はかる与党×阻止に向け抵抗続ける野党・最新情報▽日本各地で津波観測チリ沖巨大地震の影響▽秋の5連休の天気は

詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】関口奈美
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】関口奈美

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