(シロエ)…お迎えにあがりました姫。
(マルヴェス)どちら様かな?失礼いたしました。
僕は円卓会議11ギルドの1つログ・ホライズンを率いるシロエといいます。
(ミチタカ)…同じく。
海洋機構ミチタカ。
(クラスティ)D.D.D…クラスティ。
(レイネシア)…クラスティ様?
(オープニングテーマ)
(マルヴェス)…なんの用ですかな。
私は今レイネシア姫と大事な話を…。
僕たちもその件でここに。
姫様に不手際があったそうですねェ。
…えっ。
(マルヴェス)ほお。
倉庫の手配を頼まれてたのにその書状をなくしたとか忘れたとかまぁとにかくポカしてトラブル発生…と。
困りましたねぇ姫様。
ぐ。
積み荷には食料品や香辛料も多いとか。
放置しておいたらすぐにダメになってしまう…。
本当に困りましたねぇ…姫様。
(エリッサ)シロエ様何もそのような…。
(マルヴェス)ほっ!円卓会議とやらはこのアキバの街の代表とか?そして同盟を結んでいるイースタル筆頭領主の孫娘の不手際となるとその責任も当然取って頂けると?え円卓会議は関係ありません!この件はあくまで私の…!マルヴェス卿からの書状なら円卓会議に届いている。
そそんなバカな…?ここれは私のサイン…?どうしました?まるで本当は書状など出していなかったような驚きようですね。
…ではあの書状は?おそらくシロエ様が…。
しょ書状の事はともかく倉庫は?準備は出来ておるのか!?その…円卓会議の公営倉庫はもういっぱいというお話で。
我が船の積載量は500t!それだけの物資を搬入でき温度管理ができる倉庫がすぐに用意出来るとでも!?どうかなミチタカ君。
確かに倉庫はいっぱいだ。
…フン。
(ミチタカ)円卓会議の持つ倉庫はな。
だが俺たち海洋機構の所有する倉庫なら500tが5,000tでも大丈夫だ。
何なら台車も貸そうか?んな…。
では荷物をお運びしましょう。
ぐ…。
(クラスティ)どうしたのですか?まさか…積み荷はないと?全ては姫を陥れるための狂言だったと?
(マルヴェス)ぬ…うぅ…。
(クラスティ)失礼。
つまらぬ冗談です。
誇り高き神聖皇国ウェストランデの貴族ともあろうお方がそのような真似…。
ぬっ…くくっ…!帰る!気分が悪い!あの今回の事本当に。
礼ならシロエ君に。
え?こちらの件はもののついでです。
それじゃあ参りましょうか。
ついでとは…。
言いましたよね?お迎えにあがりましたって。
へ?
(マリエール)ほないくで!アキバ・オータムコレクションのぉ開催や〜!
(観客)おお〜っ!
(観客)待ってました〜!
(マリエール)うんうん展示会場のステージよりこっちの方が断然ハデやね!シロ坊ええ事考えつくわぁくればーやで〜。
(ヘンリエッタ)さあアカツキちゃん笑顔ですわ笑顔!
(アカツキ)うぅ…。
主君…。
(観客)おいあれって…。
(観客)レイネシア姫?
(観客)姫様じゃん!
(観客)姫様…。
(ユニコーンの鳴き声)
(クラスティ)畏まる必要は無い。
今宵レイネシア姫はこの広場でみなと祭りの喜びを分かち合いたいと仰せになられている。
(アイザック)警備の都合上この長イスから動く事は出来ねェ。
だがどこの誰だろ〜と挨拶をして下さるってぇこった。
せっかくの機会だじゃんじゃん参加してくれよ!
(観客)マジか!おおそれ多い…。
…仕方ねぇなァ。
一番乗りするぞ!
(部下たち)おい〜っス!
(プレーヤー)さっきのクラスティさんかっこよかったね!
(プレーヤー)でもさ…シロエって人感じ悪かったよねぇ。
姫様にイジワル言っちゃってさ〜。
(プレーヤー)だよね。
敵のかく乱攻撃は収まったみたいだな。
やっぱりマルヴェスが糸を引いていたってわけか。
まぁあの短絡さじゃ黒幕とは言い難いけど…。
(ミノリ)シロエさん。
ミノリ…。
今日はよくやってくれたね。
ご苦労さま。
(ミノリ)ははいっ。
ああの…。
ん?レイネシア姫のところには挨拶に行かないんですか?え?
(ミノリ)他の円卓会議のギルマスの方たちはみなさんもう…。
姫とはさっき顔を合わせたしね。
今回はもう十分役割も果たしたし。
役割…?いや〜んかわえぇ〜なァ!うりうり〜!
(人々)おお〜っ!何だろマリ姐が何かしたのかな。
…わざとなんですか?え。
…わざとレイネシア姫に嫌われるような態度をとっているんですか?…うんそうだよ。
嫌われる役と好かれる役。
両方いた方がうまく進む事もある。
姫の場合で言えば好かれるのはクラスティさん。
心の声やっぱり…。
全部わざと…。
強引な作戦を進めなきゃいけない場合なんかは特にね…。
…それでいいんですか?…え?ああ僕だけでなくログ・ホライズンまで嫌われないかって事?それなら折りを見て班長に…。
そうじゃなくて。
それじゃあシロエさんがつらいじゃないですか。
あ…そんな事考えた事もなかった。
でも…そうかそういうふうにも見えるよね。
今回手伝ってくれて本当に助かったよ。
現場での実務担当が10人増えたよりも価値がある事をミノリはしたんだ。
それと同じだよ。
するべき事があって自分にそれが出来望まれているならそれはいい事だと思う。
…僕はギルドをつくる事さえ怖がっていた。
でも分かったんだ。
たった1人で強くなっても意味はない。
その力を使うためには仲間が必要でその仲間を生かすための世界が必要なんだって。
その世界のために出来る事があるならミノリが頑張ってるくらい僕も頑張る。
ミノリを困らせないように僕も頑張るよ。
シロエさん…。
回想
(ミノリ)わざとレイネシア姫に嫌われるような態度をとっているんですか?心の声知らなかった…。
回想
(ミノリ)それじゃあ…シロエさんがつらいじゃないですか。
心の声気付かなかった…。
回想現場での実務担当が10人増えたよりも価値がある事をミノリはしたんだ。
心の声ずっと一緒に居たのに…私は…。
…大嶋さん?どこですか?
(ダリエラ)大嶋さんなら今日は参りません。
シロエ様ですよね?私はダリエラ。
大地人で旅の物書きをしております。
大嶋様は今どうしても身動きがとれない状況にありまして…そこで私が代わりにミナミの情報を。
…その術は聞いた事がありません。
どんな偽装ですか?…濡羽さん。
(濡羽)フフ…どうして分かったのですか?シロ様は情報偽装…オーバーレイについてはまだどなたにも知られてないはずなのに…。
…勘です。
カン…?フフまあそういう事にしておきましょう。
でも…私の名前を知っていてくれたのですね。
なんと言っても西の総領ですから。
私は総領なんかじゃありません。
リーダーである事に変わりはありませんよ。
いくら実務をインティクスやミスハゼルデュスに任せているとしても…西のプレーヤータウンミナミを統治しているギルドPlanthwyaden。
そのギルドマスター西の納言濡羽…。
あなたは大災害直後のミナミで大地人の貴族たちに取り入り衛兵すら手先とした。
そして貴族の財力を使い大神殿を購入した。
命を落とした冒険者が蘇る場所をです。
…強力な権力と冒険者の命2つを手に入れたあなたはこう宣言した。
ミナミに住む全ての冒険者はプラント・フロウデンに所属するようにと。
確か単一ギルドによるギルド間差別のない街…でしたね。
フフ…ステキでしょ?それで…アキバへはどういったご用件で?シロ様を誘いに来たのです。
プラント・フロウデンへ。
私の隣へ。
私と共に歩き私を守ってもらうために。
…なぜです?言ったままですわ。
シロ様が欲しいのです。
シロ様の事はずっと以前から存じ上げておりました。
ええ何でも知っているのですよ。
ザントリーフで新しい魔法を完成させた事も。
それを言うなら濡羽さんもでしょう?不安定ながらも都市間トランスポート・ゲートを再起動させたとか。
シロ様も本当に何でもご存じなのですね。
西の情報遮断もあなたの指示ですか?あれはミスハが勝手に行った事。
では円卓会議に対するかく乱攻撃は?マルヴェスの独断による暴走です。
フフ見事な対応でしたわねシロ様。
気付いてて黙認していたのでは…!私の所に来て下さいませんか?ダメですか?本当の事が無いですからね。
真実を話せば来て下さいますか?聞かないと判断できません。
…ではお話ししましょう。
真実なんて良いものではありませんのに…でもシロ様は特別ですから…。
私は地味な女でした。
え?地味で目立たない空気のような存在。
名前すら覚えてもらえず居ても居なくても誰にも気付かれない。
そんな私がある時エルダー・テイルに出会ったのです。
この中なら…気付いてもらえると思いました。
誰かに必要としてもらえるようになれると…。
しかし。
結局現実の世界と同じ。
どこへ行っても空気は空気なのです。
でも…ある人が私に気付いてくれました。
私の事を良い腕をしていると…ソロでやっているのに敬意を持てると言って下さいました。
その人も私と同じエンチャンターでした。
え?そのエンチャンターってまさか…。
うそ。
作り話です。
まさか…でも…。
シロ様…シロ様はつかみかけているのではありませんか?フラクション。
現実世界への帰還方法を。
…あはっやっぱりシロ様は特別なのですね。
…現実世界への帰還方法は発見されました?それはまだ帰還方法だとは証明できません。
…ただの人体消去にすぎませんよ。
シロ様が私と協力すれば証明する事が出来るのでは?私の元に来て下さればアキバの街にいるよりもはるかに多くの情報が手に入り大地人たちの権力と財力も思いのままに利用できるのです。
現実世界への帰還を実現させるためにこの世界にいる全ての冒険者のためにもその方が良いと思いますが…。
…それに。
そもそもシロ様には理由がないではありませんか?…理由。
そうです。
アキバの街に肩入れする理由も大地人に肩入れする理由も持っていない。
あるのは漠然とした倫理観のみ。
それではあまりにもつらくありませんか?ですから私を濡羽をシロ様の理由にして下さい。
私を言い訳にありとあらゆるわがままをなさって下さい。
私はシロ様のためなら何でもいたしましょう。
シロ様が望む事必要とされる事全てを…私が与えてさしあげます。
…なぜ。
私がシロ様を欲しいからです。
ですから私をシロ様の理由に…シロ様の言い訳に…。
理由…。
(手をはたく音)…シロ様?今の僕には理由がある。
それを言い訳になんて出来ない。
もしそんな事をしたら全てがうそになってしまう。
今までみんなで積み上げてきたもの全て。
だから誰かを言い訳になんて…していいはずがない。
…あなたの作り話は全部真実だという事にしました。
でも申し訳ありませんが僕はあなたの事を覚えていない。
ですがかつて僕が一度でも認めたと言うのなら言い訳になんて出来ません。
…あなたと一緒に行く事も。
なぜですか!?シロ様。
味方になるより敵でいた方があなたの願いに添えるでしょうから。
あなたが理由を探す時のために敵でいる事にします。
ますます欲しくなりましたわ…。
シロ様。
いずれ必ず私の元へ…。
(プレーヤー)お〜しもっとこっちだ。
(プレーヤー)看板あと23枚のるぞ。
(ミチタカ)ハハこりゃ壮観だなァ。
これでいよいよフィナーレですにゃ。
(セララ)何だか寂しいですね。
はあ脱力や寂寥感や〜。
寂寥感って意味分かってます?。
(セララ)またお祭りしたいですね。
マリエールさん。
せせやな!冬もお祭りせなアカンやんね!
(直継)クリスマスに大晦日にお正月っ!節分っひな祭りっ!端午の節句もありますにゃ。
ぼ盆踊りとか〜。
(ヘンリエッタ)一年中やるつもりですかっ!?…ったくノンキなもんだな。
まぁたまにはいいんじゃないですか。
こういう祭りも。
にしてもにぎやかになったもんだ。
味のするハンバーガーがここまで化けるとはなァ。
元気ねぇなどうしたちみっこ?…何でもない。
そっか?相談事ですかにゃシロエち。
え?どうして…。
何なら命令してくれて構わないにゃ。
命令って…。
シロエちはギルマスですにゃ。
この街をここまでにしたのはシロエちですにゃ。
たくさんの人がその事を知ってますにゃ。
シロエちを信じてますにゃ。
だから一緒に連れて行ってくれていいのですにゃ。
シロエちの進む道に。
班長…。
何の相談か分かんね〜が戦闘なら任せとけ祭り!
(ルディ)それなら僕が後衛を華麗に務めてみせる!皆は安心して自分の…。
(五十鈴)ほらソースついてるよルディ。
なんとっ!
(トウヤ)クエストでも何でもガッツリやるってシロエ兄!私も頑張ります!みんな…。
主君。
私も…ずっと一緒だ主君。
頼りにしてるよアカツキ。
クエストならハデなアイテムが手に入るのがいいよナ。
ど〜んとデカイ宝箱に山盛りのおぱ!
(打撃音)主君このヘンタイにひざ蹴りを入れても良いだろうか。
言わせろよあと一文字っ!
(トウヤ)…で?本当のとこ何すんのさ?シロエ兄。
(五十鈴)他の街も立て直すとか?
(ルディ)ヤマトを丸ごとゴージャスにするというのはどうかな?
(ミノリ)何をするにしても私たちはもっとレベルを上げておかないと…。
(にゃん太)いっその事元の世界に帰りますかにゃ?
(一同)…え?いや…それ以上の事をする。
おいシロそれ以上って…。
…みんな聞いてほしい。
僕たちログ・ホライズンの次の目標は…。
任せろ!っしゃっ!とどめですにゃ!
(斧が刺さる音)心の声…MMOーRPGエルダー・テイル。
そのゲームと良く似た世界にある日数十万人のプレーヤー…冒険者たちが閉じ込められた。
心の声今はここが僕たちの世界。
僕たちのリアル。
…ここから僕たちが世界を変える。
(エンディングテーマ)お待ちしておりましたシロエ様。
実はアキバの街を離れる事にしまして。
ほぉ…。
ご一緒してもよろしいですか?2015/09/19(土) 01:30〜01:55
NHKEテレ1大阪
アニメ ログ・ホライズン(25)「天秤祭(てんびんさい)」[字][デ]
ミナミからの陽動作戦に揺れるアキバの街の「天秤(てんびん)祭」。この夜、シロエの前に妖艶な「闇の女王」が姿をあらわす。はたして、陰謀の真意とは…?
詳細情報
番組内容
西の都市ミナミからの陽動作戦に揺れるアキバの街だったが、マリエールやヘンリエッタは、あえてにぎやかなファッションショーを開催する。カジュアルな衣装に身を包んだアカツキもランウェイを歩くが、そこにシロエの姿はない…。その夜、シロエを待ち受けていたのは、あまりにも妖艶な「闇の女王」だった。陰謀の真意にふれ、誘惑に揺れるシロエ…。ストーリーは急展開する!
出演者
【声】寺島拓篤,前野智昭,加藤英美里,中田譲治,山下大輝,田村奈央,松井恵理子,柿原徹也,原由実,高垣彩陽,久野美咲,櫻井孝宏,後藤ヒロキ,日野聡,伊瀬茉莉也,葉山いくみ,青山穣,藤原啓治,斎藤千和
原作・脚本
【原作】橙乃ままれ,【原案】ハラカズヒロ,【脚本】根元歳三
監督・演出
【監督】石平信司
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
アニメ/特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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