助けて!きわめびと「ペーパードライバーを卒業したい」 2015.09.19


和歌山に暮らす…彼女のお悩みは…?実は坂さんは…長く運転していなかったんです。
しかし去年夫が東京から和歌山に転勤になって状況が一変。
買い物や保育園の送り迎えなどどうしても運転が必要になってしまいました。
車庫入れでは5分もかかってしまう時も。
(三宅)この大きさなら車庫入れ楽だけどな。
路上では壁にぶつけてこんなにへこませてしまいました。
夫と練習をしてはいるのですが…。
あっ何かいけたっぽい。
いけたっぽい。
(笑い声)
(笑い声)そのお悩み承ります。
こんがらがった毎日を解きほぐそう。
いや何かタイヤとハンドルの位置関係が分かんなくなっちゃうの分かるような気がするよね。
私は分からん分からん苦手苦手って思ってるから余計にパニくるんやろうね。
さあそのペーパードライバーを卒業したいというお悩みに答えて下さるきわめびとご紹介しましょう。
プロのドライバーに運転の指導をしています。
大谷真至さんです。
(一同)よろしくお願いします。
一分一秒を争い現場へと駆けつける救急車や消防車。
そして時間の正確さと交通マナーの徹底その両立が求められる宅配ドライバー。
36.7の35。
OK。
こうした日本中のプロのドライバーに高度な運転技術を教えるのが大谷さんの仕事。
まさに…過酷な気象条件や災害時でも安全に車を操るにはどうすればよいか。
インストラクター歴20年の経験で磨いた技術を延べ2万人以上に指導してきました。
そのモットーは…小手先のテクニックじゃないんだ。
すごい大きい話になってきましたよ。
そういうテクニックじゃなくて人間力を…ね…どういう事ですかね?人間力。
道路の環境って必ずそのつどそのつど変わってますよね。
その場に応じて適切に見て判断して操作する。
テクニックじゃないんですよね。
人としての力というところで人間力。
なるほど。
大谷さんペーパードライバーを卒業できないという坂さんを訪ねました。
あっこんにちは。
鈴鹿サーキットの大谷と申します。
坂と申します。
(2人)よろしくお願いします。
まずは坂さんが運転している車を見る事に。
気に入った車を選んでやる気は十分なようです。
坂さんの苦手っぷりはどの程度なのでしょうか。
ふだん通る慣れた道をドライブしてもらいました。
住宅街の狭い道。
坂さんはためらいもなくスイスイ進んでいきます。
町なかに入るとカメラの前で衝撃の光景が!3車線分を一気に進路変更。
こ…これは危ない!えぐいな。
更にこんなシーンも。
右の歩行者に気を取られ左から近づいていた自転車には気付いていなかったのです。
次々と訪れる危険に大谷さんはこの表情。
顔!大谷さん怖そうですね。
気を取り直して次は車庫入れに挑戦。
ですが…。
あっぶつかりそう!えっ?見えなかったらいいってものじゃないでしょ。
(笑い声)まなみちゃんが突っ込んでる。
どうも行き当たりばったりな坂さんの運転。
大谷さんの分析は?自分で運転しているはずなのに車の動きが分からないのはなぜなのか。
自宅の車庫に戻った時の事でした。
大谷さんここで何か気が付いたようです。
坂さんの車庫は2つの道路に面しています。
出る時も入る時も前進だけでOK。
(笑い声)考えて車庫入れをする必要はありません。
最高!そしてこちらは夫としているという特訓の様子。
う〜ん…。
リモコンで動く鉄人28号だなんて言われてしまった坂さん。
この先大丈夫なんでしょうか。
ちょっと大谷さん鉄人28号古くありません?何かねその時にパッと思いついた言葉がそうだったんですけど。
じゃあ操縦されるままに?そうですね。
やってるというね。
でも坂さんが運転してる時の助手席の大谷さんの表情がねこわばってたね?こわばってた。
あの車線変更えぐかったもんね。
やめてって言いたいんですけどもう固まってましたね正直。
やめてって言ったらあそこで止まりそうやもんな。
道で。
ねえ。
すごいとこで止まっちゃうよね。
鉄人28号とまで言われた坂さんの運転っていうのはあえて言うとですよあえて言うとこういうものだったんです。
(三宅)けん玉ですね?これは。
松嶋さんどうぞ。
ありがとう。
これを使ってけん玉やってみて下さい。
ここに?はい。
入った〜!そうですよね。
誰でも入るだろそれ!
(笑い声)入ったよ。
すごいね。
坂さんの練習のしかたはまさにこれだったんですよね?大谷さん。
そうですね。
本当にこういう広い簡単な器の中で練習してますのでまあ成長がほとんどない訳ですよね。
これはねうちの劇団でも同じです。
稽古場で無難な演技を…そこで恥かきたくないからみんな見てるから…駄目なんですよ。
やっぱり常に恥をかいて失敗してそれでどんどんこう演技が広がっていくというね。
同じですね?そうですね。
その失敗経験をどう生かしていくか。
反省を生かさないとやっぱり人間先には進んでいかないですよね。
大谷さん大きなマットを運び入れ何かの準備をしていました。
問題だらけの坂さんに一体何から教えるのでしょう。
まず初めは車庫入れ。
車庫入れは運転の基礎を学ぶのに最適だというのです。
坂さんとにもかくにもやってみる事にしました。
ぶつけた。
見づらい助手席側が壁にゴリゴリ。
ここから抜け出そうと前進すると…。
焦れば焦るほど失敗続き。
どうにかこうにか車庫に入ったと思ったら…。
ぶつけてばかりの坂さん。
たまらず大谷さんに助けを求めます。
それ言いたいんですよ。
大谷さんが取り出したのは自分で考えて車庫入れするためのとっておきの道具。
これは車庫入れの時車の位置を見失わないためのシート。
駐車場の角にシートを置き後輪をはみ出させないように何度も切り返します。
はみ出さなければ助手席側をぶつける事はありません。
そのため車の向きを考える事に専念できるのです。
そうですね。
やってみると一番分かりやすいと思います。
ポイントは車を止めてからタイヤの向きを変える事。
1つずつ順番に操作するので冷静に考える事ができるのです。
坂さん徐々に自分で判断ができるようになってきました。
大谷さんが次に始めたのは…。
ん?それは何ですか?置いたのは犬の縫いぐるみ?車庫入れの次は運転。
練習のためのコースを作ったのです。
すると…。
大谷さんの作ったコースにはさまざまな危険が仕掛けられています。
狭い曲がり角では…犬の縫いぐるみを…。
あ〜踏んだで。
ひいてしまいました。
今の坂さんにはまだちょっと難しいんじゃないの?骨折や。
ここで大谷さん坂さんに意外な作戦を伝授します。
早速見たものを口に出して運転してみる事に。
ぶつぶつ言う坂さん。
これじゃあただの独り言にしか見えませんよね。
でも実はここに大谷さんの極意があるんです。
独り言を始めて10分。
坂さんの様子に変化が現れてきました。
お父さん…。
だんだんと運転に関係ある事を的確にしゃべる事ができるようになっていました。
口に出す事で次に何が起きるのか予測までできるようになったのです。
いい事言いますよね。
これはやっぱり口に出してしゃべったからそういうふうになったんですかね?だと思いたいですよね。
(三宅)ねえ。
という事でですねこんなゲームを用意しました。
いいよ!ゲームで使うのは8つの色が塗られたボードと色の名前が文字で書かれたカード。
書かれた文字と一致する色の所にカードを置いていくゲームです。
まずはカードを読み上げながらやってみます。
やってみる?いやいや全然俺は大丈夫だから。
やって!やってよやってよ!じゃあ計りましょうか。
やってよ。
計って。
ではよ〜いスタート。
ホワイト。
レッド。
むらさき。
イエロー。
ちゃ。
黒。
青。
緑。
はや!ほら見ろ!では次はじゃあ声に出さず静かに。
よ〜いスタート。
チキショー!クソッ!チクショー!ハハハ!遅えよ遅えよ〜遅えよ〜。
ああ確かに。
うん。
1個ずつ口に出せば。
目についたものを口に出す事によって耳に入りますよね。
耳に入ると頭の中まで行きますよね。
より具体的に物事を捉える事ができるのかな。
なるほどね。
思考もどんどん膨らんでいきますよね。
思考が膨らんでくるとやっぱり見ていく物事もどんどん増えてきて物陰に誰か隠れてるかもしれないなとか。
通学路っていうのがあったら子どもの性格とか急に飛び出してくる可能性が高いとかそういうのは人間としてそういうのを分からなきゃいけないと?そうですね。
テクニックじゃないんですよね。
テクニックじゃないですよね。
人としての考え方でありものの見方であり。
いわゆる人間力という言葉で言うとどれぐらいこの町の事がふかんして見れるかとかね。
そやね。
今いいせりふですよね。
本当にふかんして見れるといいですよね。
全体をね。
もう一回言おうかな私が。
(笑い声)後日坂さんのもとを訪ねると…。
何やら工作を始めていました。
ボンネットのこの先っていうんですかねそこが見えないんで何かこういう感じで立てればどうかなと思ったんですけどね。
(笑い声)面白すぎんねんけどこの人。
もう鉄人28号と言われたかつての坂さんではありません。
そして路上でも…。
ちゃんと口に出してしっかり自分で判断できるようになっていました。
坂さん安全運転で頑張って下さいね。
長い人生を終えようとしている…2015/09/19(土) 09:30〜09:55
NHK総合1・神戸
助けて!きわめびと「ペーパードライバーを卒業したい」[字]

ペーパードライバー歴18年の30代女性。転勤で運転が必要になり、再開したものの、路上はもちろん車庫入れも上達しない。「きわめびと」は運転を上達させられるのか?

詳細情報
番組内容
お悩みを寄せてくれたのは、ペーパードライバー歴18年の30代女性。対する「きわめびと」は、緊急車両の運転手などプロのドライバーに運転を教えるプロ中のプロ。きわめびとは、彼女が上達しない原因は、彼女でも難なく駐車できる便利な自宅の車庫と、事細かに指示してくれる夫との練習にあることを見抜きます。そこできわめびとが指示したのは、誰でもマネができそうな簡単なことでした。果たして運転は上達するのでしょうか。
出演者
【司会】三宅裕司,松嶋尚美,一柳亜矢子,【出演】運転インストラクター…大谷真至,【語り】本上まなみ

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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