シルバーウィークが始まりました。敬老の日、国民の休日、秋分の日が土日について、5連休となっています。連休といえば「世の中が休みだけど仕事だ」「やりたいことがない」という不満が聞こえてきそうですが、何か面白いマンガないかな?と思ったら、ぜひマンガHONZを覗いてください。それでは今週のランキングです。
ランキング10位~1位
10位:女子大生と童貞男子、二人っきりで「大人の」ビデオを見ることになったときの対処法『惰性67パーセント』
小禄さんのレビューは先週2位に引き続きランクイン!惰性67パーセントはKindle版1巻が今週出ました。
9位:「リア充」を殺せば幸せになれるのか? 愛と憎しみ渦巻く『おれ、被害者』
ひらりささんのレビューも先週に引き続きランクインしました。被害者思考に囚われている『おれ、被害者』というタイトルが良いですよね。
8位:Tシャツをパンツにインしたヒロインから読み解く『ちはやふる』の物語
コルクインターン、岡田さんのレビュー。ちはやふるに出てくるヘンテコTシャツに注目です。Tシャツをパンツにインしたヒロインが出てきますが、可愛いのでそんなに気になりませんでした。
6位:あなたの職場に最終学歴「中卒」の社員はいますか?真面目に3年働いても、大卒新入社員が上司になる現実『中卒労働者から始める高校生活』
先週1位を獲得した工藤さんのレビュー。今週もよく読んでいただけました。
5位:社会人応援企画!生きるための武器をもらえるマンガまとめ
新社会人向けの企画を社会人向けにまとめ直した記事です。例えばスーツの基本ならこの作品!
お酒を飲むのがもっと楽しくなる作品はこちら。
菊池さんのレビュー。1人の天才新人小説家の作品を読んだ小説家が断筆したり、引退をさせてしまう様子を描いています。高橋源一郎さんが2008年の芥川賞選考会で「今年はもう決まったな」という雰囲気があったことを自身の作品で書いていました。川上未映子さんが受賞した年です。小説家視点からでは、文藝春秋9月号「綿矢りささんに先を越されたと思った」で羽田圭介さんが
「インストール」の単行本出版という大きな広告を新聞で見つけた時、なぜか「先を越された、やられた!」と焦ったんです。
と語っておられました。強烈な才能と、その人がどんどん持ち上げられていく様を見せつけられると、自分という人間が停止しているように思います。「言葉にできない思い」を『響~小説家になる方法~』を通して読み解いていただければと思います。
3位:古いケータイ、流行していたSNS、オンラインゲームで出会った匿名の誰か。『バイナリ畑でつかまえて』
筧さんの高速レビュー!『バイナリ畑でつかまえて』はこんな懐かしさが止まらない短編エピソードが満載!売上ランキングは早くも上位に来ています。私も前略プロフィール(過去SNS)を消したいのにパスワードがわからなくて困っています。
2位:『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』を読む
でも諸事情で「読んだふり」をしなくてはならない者にとっては、福音だ。読書感想文をあらすじだけ読んで書いた経験のある人、その場で手を挙げなさい。この本も、もちろんその機能は十分果たしてくれる。そういう読み方をしてもいい。でも、それだけじゃない。この作品、全編、水木しげるタッチで描かれているのである。作者はドリヤス工場さん。同人誌時代は、このタッチで『ひぐらしのなく頃に』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『けいおん』などを描かれていた。
「うめ」 の小沢さんのレビュー。文学でも何でも、作品は楽しむためにあるのが前提だと思いますが、半ば教養のごとく浸透している今、読んでいないことが「恥ずかしいのではないか」という本末転倒現象はあちらこちらで起きています。「君は◯◯も知らないのかね?」なんて言ってくる教養ハラスメントこそ減ってきましたが、現代文のテスト勉強のために文学が押し付けで消費されている今、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』は待っていましたというべき作品ではないでしょうか。
時間があるうちに◯◯を読みなさいとはよく言われますが、今出ている面白いものというのは人生100回くらいないと知りきれないと思うので、こうやって酒飲みの席で恥をかかないくらいの触れ方で良いと思うのです。ちなみに私は昨日まで「カフカ」を誰かの作品名だと思っていました。お名前でした。
インターネットの電子図書館 青空文庫
1位:帝国軍人の最後の晩餐がどうだったか知っていますか?『戦争めし』
グルメ漫画レビュアー苅田さんが今週の1位を獲得しました!ダイエットをしながらグルメ漫画のレビューを書き続けるという苦行をこなす苅田さん、戦争めしのレビューを引用します。
番外編
今週の記事で惜しくもランクインには至らなかったレビューを紹介します。
・美しい少年が繕う心のほつれ『トゥインクル・キャンディ』
兎来さんのレビュー。美しい少年好きな方に。
洪水や鉄砲水に遭遇したらどうすれば…?『異常気象のサバイバル』で地球に起きている異常事態を勉強すべき時が来た!
防災マニア上原さんのレビュー。備えあれば憂いなしを地で行く上原さんのオススメマンガです。
いまフランスのマンガを読むべき5つの理由とオススメ5作品。
新たな本との出会いを促進するサービス「ホンシェルジュ」から転載いただいた永田さんのレビュー。原発事故の街の美しい森『チェルノブイリの春』 レビューも合わせてお楽しみください。
今週もここまでお読みいただきありがとうございました。シルバーウィーク、休みの方も、お仕事をされる方も、良いマンガライフをお楽しみください。
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