アルスラーン戦記 #24 2015.09.20


(エトワール)なぜだ?なぜお前がここにいる?お…お前のような小僧の首はいらん。
アルスラーン王子はどこだ!?
(パルス兵たち)あっ!
(エトワール)はっ…。
(アルスラーン)私がアルスラーンだ。
はっ…。
た…謀ったな〜!!くっ…。
その首もらい受ける!
(エラム)うっ…。
ドカッ!はっ…エラム!
(エラム)殿下…お下がりください。

(ナルサス)はっ!エラム!くっ…。
うまくこの場所を見つけたものだ。
だが…。
ザシュザシュ
(アルフリード)ナルサス!ぐわっ!はっ!
(ファランギース)突撃は失敗じゃな。
降伏してはくれぬか?異教徒め!隊長もうもちません!お退きください。
(エトワール)ダメだ!あなた以外に誰がバルカシオン伯爵を守るのです!?
(ルシタニア兵)くっ!ガシャン!
(2人)はっ!
(アルフリード)お待ち!逃がさないよ!
(ナルサス)アルフリード!城が包囲されている以上あの者らが通ってきた隠し通路があるはずだ。
分かったよ。
エラム!誰か早くエラムを!
(ナルサス)いかんな。
(エラム)申し訳ありません肝心なときに…。
(ナルサス)しゃべらなくていい。
こんなむちゃをするようにしつけた覚えはないはずだが。
お役に立てましたか?ああ。
エラム…。
殿下そんな顔をしないでください…仮にも国王となろうとしている方が。
しっかりしていただかないと。
ああそうだな。

(エトワール・心の声)≪おのれ…おのれ…≫≪あの坊ちゃん今日まで私を謀っていたのか≫≪私は何度も機会がありながら…みすみす逃していたのか!≫
(アルフリード)こんな崖の中に抜け道があるなんて。
さあゾット族の女の怖さ教えてあげるよ。
・パカパカ…
(馬の足音)・
(ダリューン)殿下!殿下!襲撃されたとは誠ですか!?ダリューン。
私なら大丈夫だ。
だがエラムが私をかばい手傷を負ってしまった。
エラムが…。
(ナルサス)功を急いた無謀な突撃だった。
あの少年の気性なのだろうな。
あの少年?覚えているだろうか。
かつて私が人質にされたとき取り逃がしたルシタニアの少年だ。
はい。
あのときと同じく…いや今はそれ以上に険しい瞳をしていた。
殿下…。
ダリューンナルサス私も出るぞ。
(2人)あっ…。

(回想)殿下がご出陣を?戦況が五分だというのなら今こそ王が先頭に立ち皆を励まし奮い立たせるべきだ父上のようにはできないだろうが今日まで傷ついてきた皆のためにも私は出陣したい
(兵)ナルサス様!アルフリード様より報告です!来たか。
夜明けとともに城門を開けるとのことです!承知した。

(アルフリード)私らがこの戦の要。
ひるむんじゃないよ。
アトロパテネの初陣の日私は敗走した。
絶望の淵にあったが今日までダリューンやナルサスやそしてここにいる全ての者が私を支えてくれた。
皆と共にエクバターナを奪還する。
そして私は皆の王となろう!
(一同)おお〜〜!城の守りは強固だ。
だが今味方の決死隊が敵の隠し道から侵入し夜明けとともに門を破る!パルスの神々よあまたの英霊たちよ願わくば我らにお力を貸したまえ!突撃〜!
(一同)うお〜〜!来たぞ。
(ザラーヴァント)いけ〜!
(一同)うお〜〜!ドシュうわっ!いくよ!・ザシュ!・
(ルシタニア兵)うわ〜!
(アルフリード)うお〜〜!ぐわっ!ぐはっ!急げ!朝日が昇りきるまでに城門を開けるんだ!こ…こいつらどこから!慌てるな寡兵だ!下の兵を呼んで…。
(一同)うわっ!
(トゥース)突入部隊を援護しろ!
(2人)んん〜!
(サーム)城門上に奇襲だと!?早く兵を回し鎮圧しろ!はっ!
(サーム)≪門を開かれたら一刻ともたんぞ≫
(パルス兵)ザラーヴァント様!あっ!
(パルス兵)門が開きはじめましたぞ!な…なぜ城門が開いている?城の兵を集めよ!門の内側に壁を…。
うわ〜!
(イスファーン)すぐに本隊が来るぞ!
(一同)おお〜!あと少しだ!頑張れ!ふん!うお〜!お…押し返せ!これ以上中に入れては…。
(パルス兵たち)うお〜〜!なんだ?おい。
あぁ…。
うお〜〜!うわっ!ぐわっ!部隊を左右に展開!城門を駆け上がって敵兵を制圧せよ!主力部隊は足を止めるな!そのまま本城を落とせ!・
(アルフリード)ナルサス!
(アルフリード)はあっ!
(パルス兵たち)うお〜〜!
(バルカシオン)来ましたな。
来るぞ!これ以上進ませるな!
(ナルサス)ダリューンキシュワード遠慮はいらん!
(キシュワードダリューン)おう!
(2人)うお〜!
(キシュワード)せい!
(ルシタニア兵たち)あぁ…。
うわっ!ぐわっ!うわっ!
(ジャスワント)はっ…殿下!あっ!挟撃!?殿下を守れ!
(一同)うお〜〜!
(クバード)おりゃあ〜!!ああっ!
(クバード)ふん!ぐわ〜!あれは!クバード!
(クバード)アルスラーン王子随分とりりしくなられた。
駆けつけた甲斐もあったというもの。
さあ行かれよ!ご自身が真の王だと言われるならご自分自身で示さねばなりませぬぞ!はあっ!抜けたぞ!殿下進みましょう!ジャスワント頼む!はっ!生きていたら酒でもおごれよダリューン!あっ。
見えたぞ。
あっ。
サームか。

(サーム)今だ!
(一同)うお〜〜!ザシュ!行きましょう。
ああ。
ガキン!ガキンガキンガキン!ナルサス!
(ナルサス)行け!立ち止まればこやつの隊に包囲されるぞ!ナルサス…死ぬなよ!それはお主らしだいだ。
・ああ〜!・きゃあ〜!きゃあ〜!きゃあ〜!イアルダボート神よ…。

(パルス兵たち)うお〜!・
(ルシタニア兵たち)うお〜!
(ヒルメス)≪所詮はギスカールの借り物どもよ。
いくら数を減らそうがかまわん。
むしろルシタニアにとっても程よい痛手となろう≫
(ヒルメス)来いアンドラゴラスの小せがれ。
貴様は忠臣たちの前に最大の屈辱をさらすことになるのだ。
うっ…。
くっ。
殿下あとは私が。
いや私が行かねばならない。
この先に従兄弟殿がいるのだろう?あっ…。
ファランギース!私にはミスラ神の加護があります。
汚れた邪教の矢が私に当たることなどありえませぬ。
がっ!
(ファランギース)そして殿下あなたにも神のご加護があります。
非道な輩に悔い改めさせることができるのは殿下において他にないと私は思っております。
ドシュぐわっ!
(ファランギース)お行きください。
殿下の行く先敵は全て私が射抜いてさしあげましょう。
殿下行きましょう。
ああ。
ドシュぐわっ!
(パルス兵たち)うお〜〜!
(ルシタニア兵たち)うお〜〜!はぁはぁはぁはぁ…。
(バルカシオン)アルスラーン王子か。
まだ子供ではないか。
(2人)うお〜!
(2人)うお〜!
(2人)うわっ!
(2人)ぐおっ!
(3人)ひぃ…。
やはり黒衣の騎士と一緒か。
ペシャワールの夜以来になるな従兄弟殿。
ちっ。
従兄弟などと呼ばれるのは汚らわしいがよく来た。
さぞや今日ここにたどりつくまでに苦しんだことであろうなアルスラーン。
耳を貸してはなりませぬぞ。
いや私は彼の話が聞きたい。
殿下…。
(ヒルメス)苦悩を乗り越え私に追いついたとでも思っているのか。
笑わせるな!お前はここで無残に討ち死にし醜態をさらすことになる。
それでも私が受けた屈辱に足りるものではない!私の怒りが収まりはしない!貴様はそんな逆恨みでずっと殿下を追い詰めていたというのか!
(ヒルメス)逆恨みだと!?この癒えぬ傷の痛み貴様に分かるものか!分かります。
(ヒルメス)くっ!だが傷ついているのはあなただけではない。
パルスの民皆だ。
あなたが国を思う正統な血縁だというのなら…どうだろう私に力を貸してはくれないだろうか。
王位を譲る…とは言わぬのだな。
今や私にも背負うものがある。
皆の望みと私の望みは同じだ。
(ルシタニア兵)サーム様もうダメです。
≪くっヒルメス殿下…≫
(サーム)退け!
(ルシタニア兵)退け〜!私がパルスの王を継ぐ!国と民を思う気持ちはあなたと違いない!貴様は〜!!ガキーン!殿下今の言葉しかと胸に刻みました。
ダリューン。
あなたの家臣でよかった。
でや〜!ガキン!
(ヒルメス)貴様らどこまで私をイラつかせる!不浄の血縁。
それに味方する貴様らはパルス騎士の恥さらしよ!殿下を愚弄することは許さん!てや〜!ガキン!ダリューン!でや〜!
(3人)ひぃ…。
バルカシオン伯爵ですね。
さよう。
此度多くの家臣を失った。
戦などつらいことだ。
だから早く終わらせなければならないのです。
あなたはお優しい王なのかもしれない。
イアルダボート教は他の信徒は認めない。
何百年も変わらなかった。
果たして方法がありますかなぁ。
それは…。
ガキンガキン!
(ヒルメス)惜しいな「戦士の中の戦士」!その力正統の王のために…使えばよかったものを!断じてありえん。
我が王はアルスラーン殿下のみ!
(ヒルメス)はあっ!はっ…。
うお〜!はあ〜!ガキーン!ドスッ!ドスッ!がはっ!がはっ!はぁはぁ…。
はぁはぁはぁ…。
うぅ…くっ…うぅ…。
信念に突き動かされた忌々しい目だ。
(ヒルメス)証明してみせようではないか誰が正しいのか。
まだ殺さぬ。
お前たちが心の底から負けたと思わないかぎりな。
そうでなければ意味がない。
そうでなくては私の怒りが収まることはないのだ。
待て…。
あっ…ああっ!
(エトワール)はぁはぁはぁはぁ…んっんっ…くそ。
(エトワール)バルカシオン伯爵様。
(バルカシオン)もはや落城は避けられぬようじゃ。
降伏してはくださいませんか?
(キシュワード)無駄に殺すな!我々は文明国であるパルスの民だ。
略奪もならん!固く命じる!はっ!やめろ!はっ!伯爵戦いは終わった!皆を止めてくれ!優しい異教の王子よだからといって止められるものではありませぬ。
信仰とはそういうものです。
はっ!よせ!
(バルカシオン)私にできることは皆とそして神と共にあることです。
なぜだ!?せっかく助かる命だというのにどうして死ななければならない!?うっ!ザシュ!はっ…。
貴様〜!!やめろ!うっ!はっ!伯爵様を殺したのはお前か?
(ナレーション)
エステルの目から涙がこぼれた
無数の悲惨な死が積み重ねられた末に一つの誕生が訪れた
少年はそして王となる
2015/09/20(日) 17:00〜17:30
MBS毎日放送
アルスラーン戦記 #24[字][デ]

第二十四章「決戦」▽立ち向かえ。奪還の刃。ーー味方5人、敵30万人!敗戦から始まる英雄譚!
全国28局ネット突撃開始<ヤシャスィーン>!!

詳細情報
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番組HP→→→http://www.mbs.jp/arslan/
番組内容
アルスラーン軍の本陣を襲撃したルシタニアの将。それは、パルスの城内で幼いアルスラーンが出会い、その後、幾度も運命的な邂逅を果たした人物ーーエトワール(声・内山夕実)だった。敵味方の立場を超え、心を通わせたと思った相手が、憎むべきパルスの王太子であった…そんな意外な真実を受け止めきれず、とまどい、猛るエトワール。その荒ぶる刃が、アルスラーン(声・小林祐介)へと迫る。
 
声の出演
(アルスラーン)小林裕介
(ダリューン)細谷佳正
(ナルサス)浪川大輔
(エラム)花江夏樹
(ファランギース)坂本真綾
(アルフリード)沼倉愛美
(ジャスワント)羽多野渉
(ヒルメス)梶裕貴
(エトワール)内山夕実
(キシュワード)安元洋貴
(クバード)三宅健太
(サーム)家中宏
(イスファーン)小西克幸
ほか
 
原作・脚本
【漫画】
荒川弘(講談社「別冊少年マガジン」連載)
【原作】
田中芳樹(光文社カッパ・ノベルズ刊)
監督・演出
【監督】
阿部記之
【シリーズ構成】
上江洲 誠
音楽
【オープニングテーマ】
NICO Touches the Walls「渦と渦」
【エンディングテーマ】
Kalafina「One Light」

【音楽】
岩代太郎
制作
【アニメーション制作】ライデンフィルム×サンジゲン
【製作】「アルスラーン戦記」製作委員会
関連URL
【番組HP】
http://www.arslan.jp/index.html
【Twitter】@arslan_anime
https://twitter.com/arslan_anime
ハッシュタグ「#arslan」

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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