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ラグビーW杯 日本が南アフリカに歴史的勝利
9月20日 2時47分

ラグビーW杯 日本が南アフリカに歴史的勝利
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ラグビーのワールドカップイングランド大会は、19日、日本が1次リーグ初戦で、世界ランキング3位の南アフリカに34対32で勝ち、歴史的な勝利を挙げました。
1次リーグは5チームが総当たりで対戦し、上位2チームが準々決勝に進みます。
世界ランキング13位の日本は、19日、イギリス南部のブライトンで、過去2回の優勝経験があるランキング3位の南アフリカと対戦しました。
日本は前半、フォワードの平均身長が1メートル90センチを超える南アフリカの攻撃に対して、低いタックルと人数をかけた粘り強いディフェンスで、互角の展開に持ち込みました。
攻撃では、五郎丸歩選手がペナルティーゴールを決め、さらにラインアウトからのモールをバックスも一緒になって押し込んで、キャプテン、リーチ マイケル選手がトライを挙げるなど、前半は10対12と、2点を追う展開で折り返しました。
後半、日本は13分に19対19の同点に追いつき、その後は南アフリカが突き放しては日本が追いつく展開で、終盤を迎えました。
日本は33分、南アフリカにペナルティーゴールを決められ、29対32とリードされましたが、ここで諦めず、残り5分を切ってから、相手陣深くに入って攻撃を繰り返しました。そして、相手の足が止まった試合終了間際に、素早い展開から、途中出場のウイング、カーン・ヘスケス選手がトライを奪って、34対32と逆転し、日本が勝ちました。
日本がワールドカップで勝利するのは、1991年の第2回大会以来24年ぶりで、目標のベスト8進出に向けて絶好のスタートとなりました。
日本の次の試合は23日で、世界ランキング10位のスコットランドと対戦します。

ジョーンズ・ヘッドコーチ「信じられない」

日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチは「信じられない。いい勝負はできると考えていたが、日本はすばらしかった」とチームをたたえました。さらに、ジョーンズヘッドコーチは「日本のラグビーにとって、すばらしい日になった」と笑顔で話しました。
南アフリカ対策について尋ねられると、「日本は体格は小さいし、ボールを動かし続け、巧みなプレーをすることで南アフリカを慌てさせるしかなかった」と振り返りました。この勝利の持つ意味については「子どもたちがテレビで試合を見て、次のワールドカップでプレーしたいと思うだろう。日本のラグビーにとっては大きな勝利だ」と話しました。
次の試合は今月23日のスコットランド戦になりますが、「ベスト8が目標なので、4日後の試合に向けては休んではいられない」と気を引き締めていました。

リーチ主将「うれしいが次戦へ準備を」

日本代表のキャプテン、リーチ マイケル選手は「このために4年間練習をやってきた。コーチやスタッフ、サポートしてくれた人たちのおかげです。今週はずっとミスをしないことを意識した練習をしてきたので、その成果が出ました」と話しました。
そのうえで、「うれしいですが、ここで1回、気持ちを切り替えて、次のスコットランド戦に向け準備をしたい」と次を見据えていました。

五郎丸「4年間ハードワークした結果」

日本代表のフルバック、五郎丸歩選手は「みんなが4年間ハードワークした結果だと思います。仲間を信じてやってきてよかったです」と笑顔で話しました。
プレースキックを蹴る五郎丸選手は「キックするときは落ち着いて蹴れました」と振り返りました。
さらに、五郎丸選手は「まだワールドカップは始まったばかりなので、この先にもっと大きなものを変えて日本に持って帰りたい」と話していました。

堀江「チーム一丸となって勝った試合」

フォワードの堀江翔太選手は「この4年間、ワールドカップのためにすべてをかけてきたので、最高です。チーム一丸となって勝った試合です。歴史的な勝利の場に立てたことをうれしく思います。次のスコットランド戦に向けて、きょうは余韻にひたって、あしたから一歩一歩踏み出したい」と話していました。

海外メディア 速報で伝える

日本が南アフリカに勝利したことについて、ロイター通信やフランスのAFP通信は速報で伝えるとともに、このうち、ロイター通信は「大きな衝撃だ」としたうえで、「ラグビーワールドカップ史上、最も大きな番狂わせではないか」と伝えています。

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