埼玉・熊谷市の住宅で、84歳の女性が死亡しているのが見つかり、別の住宅でも、母親と2人の娘とみられる、あわせて3人が死亡しているのが見つかった。警察は、事件に関与しているとみられる、30代のペルー人の男の身柄を確保した。
異様な緊迫感に包まれた住宅街。
パトカーと救急車、規制線の先では、現場検証を行う大勢の捜査員の姿があった。
16日午後5時ごろ、埼玉・熊谷市の住宅で、1人暮らしの白石和代さん(84)とみられる女性が、血を流して倒れ、死亡しているのが見つかった。
警察は、殺人事件とみて捜査を開始した。
まもなく、現場からおよそ200メートル離れた路上で、30代のペルー人の男の身柄を確保した。
男はけがをしていて、病院に搬送された。
事件は、これだけではなかった。
さらに、現場付近の別の住宅で、母親と子ども2人が、血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
死亡したのは、加藤 美和子さん(41)と、娘の小学生・美咲さん(10)、春花さん(7)とみられている。
加藤さん親子を知る人は「子どもの集まりでは、会っていたんですけど、学校でも会うので。本当に、明るいお母さんだったので、普通に、いつも世間話とかして」と話した。
警察は、身柄を確保したペルー人の男に対し、16日の事件とは別の住宅への住居侵入容疑で逮捕状を取った。
一方、16日の現場から1kmほど離れた熊谷市見晴町の住宅では、14日、資産家の田崎 稔さん(55)と、妻・美佐枝さん(53)が殺害される事件が起きている。
田崎さん夫婦を知る人は「恨まれるような人ではなかった」と話した。
わずか1kmの範囲内で、立て続けに起きた3つの殺人事件。
警察は、捜査本部を設置し、関連を調べている。