おはようございます。
7時になりました。
南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁はきょう午前3時に、太平洋沿岸を中心とする各地に津波注意報を発表しました。
岩手県の宮古港と久慈港では、午前6時過ぎに10センチの津波を観測しました。
画面はその岩手県宮古港の様子です。
岩手県沿岸に津波注意報が出されたことを受けて、岩手県宮古市は、防災行政無線で今後の津波の情報に注意するとともに、海岸付近から離れるよう呼びかけています。
岩手県の宮古港では、午前6時16分に10センチの津波を観測しています。
そのほか岩手県の久慈港では午前6時25分に10センチ、小笠原諸島の父島では午前6時11分に微弱、数センチの微弱な津波を観測しています。
このほかにも津波が押し寄せている可能性があります。
東日本大震災の被災地では、地盤が沈んだり、堤防が壊れたりして、津波の被害を受けやすくなっています。
海や川の河口付近には近づかないでください。
また、今回のような震源が遠い場合、津波が周辺の陸地などに反射して、長い時間続きます。
注意報が解除されるまで、海などには近づかないようにしてください。
では岩手県大船渡市から中継でお伝えします。
岩手県南部、大船渡湾を臨む高台に来ています。
ご覧いただいているのは、湾の東の方向。
こちらが開けていて、先には太平洋の外洋が広がっています。
県内のほかの場所では、津波の到達が観測されましたが、こちらではこれまでに何か物が流されてきたりするような様子は見られません。
そして湾に浮かんでいる黒いブイ。
この辺りでは盛んにカキの養殖が行われています。
まもなく水揚げの時期を迎えます。
漁協の担当者によりますと、1メートルの津波でも、養殖のロープが絡み合い、カキが落ちて殻に傷がついてしまう。
そうなると売り物にならない。
津波の前にできることはないので不安ですと話していました。
水産業への懸念も続く大船渡でした。
気象庁によりますと、きのう午前8時前に発生した、南米チリ中部の沖合を震源とするマグニチュード8.3の巨大地震では、これまでにチリの沿岸で4メートルを超える津波を観測し、震源からおよそ1万キロ離れたハワイの検潮所でも、昨夜遅くに90センチの津波を観測しました。
気象庁によりますと、午前6時16分に岩手県の宮古港で10センチの津波を観測したほか、岩手県の久慈港でも午前6時25分に高さ10センチの津波を観測しました。
また、小笠原諸島の父島でも、午前6時11分に、微弱な津波を観測しました。
気象庁は、北海道から九州にかけての太平洋沿岸と、沖縄・奄美、伊豆諸島と小笠原諸島、青森県日本海沿岸、大分県の豊後水道沿岸と瀬戸内海沿岸、愛媛県宇和海沿岸、それに鹿児島県西部に津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
予想される津波の高さは最大で1メートルです。
では、各地の津波の到達予想時刻と高さをお伝えします。
北海道の太平洋沿岸東部、太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部は、すでに津波到達と見られます。
予想される高さはいずれも1メートルです。
画面の表示はすでに時刻を過ぎています。
現在は7時を過ぎています。
津波の到達予想時刻を大きく過ぎています。
各地で津波到達と見られます。
青森県日本海沿岸では津波到達と見られます。
予想の高さ1メートル。
青森県太平洋沿岸では到達と見られます。
高さ1メートル。
岩手県ではすでに津波が到達しました。
予想の高さ1メートルです。
宮城県、津波到達と見られます。
高さ1メートル。
福島県、到達と見られます。
予想の高さ1メートル。
茨城県も津波が到達したと見られます。
予想の高さ1メートルです。
千葉県の九十九里・外房、そして千葉県の内房も津波が到達したと見られます。
予想の高さは1メートルです。
津波の到達予想時刻、そして高さをお伝えしています。
東京湾内湾では、到達と見られます。
予想の高さ1メートルです。
各地ですでに到達と見られる表示が出ています。
伊豆諸島もすでに津波到達と見られます。
予想の高さ1メートル。
小笠原諸島はすでに津波が到達しました。
津波を観測しています。
予想される津波の高さは1メートルです。
相模湾・三浦半島、到達と見られます。
高さ1メートル。
静岡県、津波が到達と見られます。
予想の高さ1メートル。
愛知県外海、すでに到達と見られます。
伊勢湾・三河湾も到達と見られます。
いずれも予想の高さは1メートルです。
各地に津波注意報が出されています。
三重県南部では到達と見られます。
予想の高さ1メートル。
和歌山県、到達と見られます。
予想の高さ1メートル。
各地に津波が到達したと見られています。
海や川の河口付近には近づかないようにしてください。
このあと津波は長い時間、続きます。
そして2回目、3回目の波のほうが高くなることがありますので、海には近づかないようにしてください。
引き続き津波注意報が出ている範囲、そして到達予想時刻、高さをお伝えしていきます。
徳島県では午前7時、予想される津波の高さは1メートル。
愛媛県宇和海沿岸では午前7時、予想の高さ1メートル。
高知県、津波が到達したと見られます。
予想の高さ1メートル。
大分県瀬戸内海沿岸では、午前8時が津波の到達予想時刻です。
予想の高さは1メートル。
大分県豊後水道沿岸は午前7時、予想の高さ1メートル。
宮崎県、午前7時、予想の高さ1メートルです。
すでに津波の到達予想時刻を過ぎていますが、このあと津波が押し寄せるおそれがあります。
海や川の河口付近には近づかないでください。
各地に津波注意報が出ています。
鹿児島県東部、午前7時30分が津波の到達予想時刻、予想の津波の高さは1メートルです。
種子島・屋久島地方は午前7時、予想の高さは1メートル。
奄美群島・トカラ列島は午前7時、津波の予想の高さは1メートルです。
鹿児島県西部は午前7時30分、予想の高さは1メートルです。
沖縄本島地方、午前7時30分、予想の高さが1メートル。
大東島地方、午前7時、予想の高さ1メートル。
宮古島・八重山地方、午前7時30分、予想の高さ1メートルです。
すでに津波が観測されている場所があります。
津波は何度も押し寄せます。
これからさらに高くなるおそれがあります。
決して油断しないで、海や川の河口付近には近づかないようにしてください。
津波は強い力で人や物を押し流します。
震源が遠い地震では、津波が周辺の陸地などに、何度も反射して、長い間続きます。
そして東日本大震災の被災地は、地盤が沈んだり、堤防が壊れたりして浸水しやすくなっています。
気象庁は津波注意報が解除されるまでは、海岸や川の河口付近には近づかないよう呼びかけています。
では、北海道苫小牧市と、愛知県田原市の上空から中継でお伝えします。
苫小牧市の上空です。
現在、太平洋に面した海岸を撮影しています。
1時間半ほど前に、こちらの上空に着きましたが、そのときには、港から船が沖合に向かう様子が見えました。
またおよそ50キロほど、東へ行った日高町までの海岸線の様子を見ましたが、大きな波の変化は確認できませんでした。
沖合の様子を詳しく見ていきます。
沖合には、何隻もの漁船が待機している様子が見えます。
また近くにはおよそ10隻ほどの貨物船が待機している様子も確認できます。
苫小牧市の上空からお伝えしました。
愛知県田原市の上空です。
現在、太平洋に面した海岸を撮影しています。
上空で取材を始めてから30分がたちますが、大きな波の変化は見られません。
画面中央に見えるのは、赤羽根漁港です。
港の様子を詳しく見てみます。
津波に備え、多くの漁船が係留しています。
また注意を呼びかけるためでしょうか、警察車両も見えます。
以上、田原市の上空からお伝えしました。
津波注意報の発表に伴い、各地で避難指示や避難勧告が出されました。
また、鉄道の運転見合わせなどの影響が出ています。
津波注意報が発表されました。
東日本大震災の津波で、大きな被害が出た、宮城県石巻市です。
津波注意報の発表直後に、防災行政無線などで注意を呼びかけました。
岩手県陸前高田市でも、消防車が市内を巡回し、津波への注意を呼びかけました。
各地に避難指示や避難勧告が出されています。
津波が最も早く到達すると予想された北海道。
根室市の花咲港では、市の担当者などが防潮堤の門を閉めました。
さらに津波警戒中と書いた大きな看板を設置し、海岸付近に近づかないよう呼びかけていました。
津波の到達予想時刻を回りました。
八戸市の公民館には、地元の人たちが次々と自主的に避難してきています。
各地で、避難所が開設されました。
近くの高台に避難する人も。
沿岸部を走る鉄道にも影響が出ています。
JR東日本は、JR仙石線の高樹町と石巻の間で、始発から運転を見合わせることを決めました。
大学4年生は。
JR釜石線、JR八戸線などでも、全線や一部の区間で、運転を見合わせています。
一方、東京電力福島第一原発では、構内の作業員に対して、作業を中断し、高台に避難するよう指示したということです。
では東北地方の情報を、仙台放送局からお伝えします。
仙台です。
東北地方では岩手県の宮古港と久慈港で、津波の第1波を観測しました。
現在の岩手県の久慈市の港に設置されたカメラからの様子です。
雨が強く降っていて、カメラがぬれていて見づらくなっていますが、岸壁には漁船が数せきとめられています。
時折、大きくこの漁船が揺れる様子が分かります。
気象庁によりますと、岩手県の宮古港で午前6時16分に10センチの津波を観測したほか、岩手県の久慈港で午前6時25分に10センチの津波を観測しました。
この津波の高さは、あくまで検潮所での記録です。
実際の津波は、場所によっては、この数倍の高さに達するおそれがあります。
海岸や川の河口付近には近づかないでください。
地元の漁協によりますと、漁船はすでに沖合に避難しているということで、港からは10隻以上が停泊している様子がうかがえます。
東北地方では、避難指示が青森県三沢市と八戸市、五所川原市、岩手県久慈市、大槌町、福島県いわき市、広野町、楢葉町に出されています。
このほかにも、避難勧告や避難準備情報が出されている地域があります。
岩手県内では午前6時現在、沿岸部すべての市町村で、避難所が開設され、各自治体によりますと、これまでに合わせて263人が避難しているということです。
交通機関への影響です。
運転を見合わせているのは、JR仙石線の石巻駅と高城町駅の間、仙石東北ラインの全線、JR八戸線の全線、JR釜石線の遠野駅と釜石駅の間、三陸鉄道南リアス線の全線、JR気仙沼線とJR大船渡線のバス交通システムのBRT全線です。
仙台からお伝えしました。
先ほど、音声が乱れました。
失礼しました。
では社会部災害担当のふじしま記者に聞きます。
藤島さん、津波が実際に各地で観測され始めました。
この状況、どう見たらいいんでしょうか。
気象庁の観測では、すでに津波が到達している所が出てきました。
あと、これから、それ以外の地域でも、このあと、津波の到達が予想されますので、引き続き注意が必要になってきます。
すでに津波が到達した地域でも、このあと何度も津波が押し寄せてきます。
地形や複数の波が重なることで、高い波となることがあります。
特に今回のように、遠い場所で発生した津波の場合には、第1波のあとの第2波、第3波、こういった波が高くなるという特徴がありますので、引き続き注意が必要になってきます。
では改めて今後の注意点を整理してください。
すでに津波が観測されている所もありますけれども、気象庁が発表している津波の高さの記録というのは、これはあくまでも検潮所がある場所での観測になります。
実際には、入り江ですとか湾の奥、それから岬だったり、半島とかっていう所では、局地的に津波の高さが高くなるというケースもあります。
また現在、各地で満潮の時間帯を迎えていますので、そこに津波が重なりますと、さらに潮位が高くなるというおそれがありますね。
引き続き海岸ですとか、川の河口の近くには近づかないということと、それから様子を見に行ったりしないということが大事になってきます。
また、東日本大震災の被災地では、地盤が沈んでいたり、それから防潮堤、防波堤がまだ壊れたままという所もありまして、津波の影響を受けやすいという地域も、まだたくさん残っています。
これらの地域では特に、注意が必要になってきます。
また今回は、遠くで発生した津波ということで、その影響が長時間にわたって続くことも今は懸念されています。
特徴ですよね。
そうですね。
去年も同じように、南米で巨大な地震が発生して、日本に津波がやって来たというケースがあったんですが、このときも、半日以上にわたって、津波が繰り返し、やって来たりですとか、潮位の変化が続くというふうに、影響が長引いたということがありました。
ですから、津波注意報が解除されるまでは、長時間になることが予想されますけれども、油断をせずに、海岸などに近づかないということが、大切になってきます。
あと、一方で、今回は注意報ということになりますので、海岸から離れた場所ですとか、建物にいる場合は安全ですから、慌てずにゆっくりと落ち着いて、行動をしてほしいというふうに思います。
社会部の藤島記者でした。
南米チリの沖合で発生した巨大地震で、午前6時半前に、岩手県の宮古港と久慈港で、高さ10センチの津波を観測しました。
気象庁は、太平洋沿岸を中心とする各地に、津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう、呼びかけています。
地震の起きたチリでは、建物が壊れるなどして、これまでに11人が死亡しました。
沿岸では、4メートル80センチの津波が到達し、家屋を押し流すなどの被害が出ていて、チリ政府は、被害の全体状況の把握を急いでいます。
アメリカの地質調査所によりますと、日本時間のきのう午前7時54分ごろ、チリの沖合を震源とするマグニチュード8.3の巨大地震がありました。
ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、震源に近いチリ沿岸のコキンボで、4メートル80センチの津波を観測したほか、震源から1万キロ以上離れたハワイでも、日本時間の昨夜11時過ぎに津波が到達し、ハワイ島のヒロで93センチ、マウイ島のカフルイで66センチの津波を観測しました。
今回、1メートルほどの津波が押し寄せたというコンコンという地域です。
津波で3つの建物が押し流されたということです。
チリの内務省によりますと、倒壊した建物の下敷きになるなどして、これまでに11人が死亡したということです。
現地からの映像では、最大の4メートル80センチの津波が観測されたコキンボで、道路に押し流された家屋のがれきなどが散乱し、海水が至る所にたまっているほか、海岸沿いでは多くの船が陸に乗り上げていることが分かります。
コキンボの近くの町に入った、チリのバチェレ大統領は、どれぐらい被害が広がっているのかを確認して、被災地域への支援を急ぎたいと話し、被害の全体状況の把握を急ぐ考えを示しました。
チリのサンティアゴにある日本大使館によりますと、これまでに日本人の被害の情報は、入っていないということです。
では津波についての新しい情報が入ってきました。
さらに各地で津波が観測されています。
岩手県の久慈港では、さらに午前7時13分、30センチの津波を観測しました。
画面の赤い矢印は、潮位が上昇中であることを示しています。
実際にはさらに高い津波が来ている可能性があります。
岩手県の久慈港では午前7時13分、30センチ上昇中です。
海や川の河口付近には近づかないでください。
そしてテレビの画面、岩手県の宮古港ですが、宮古港では午前6時16分に10センチ、そして新たに観測された情報です。
北海道浜中町で午前6時33分に10センチ、北海道えりも町で午前7時5分に10センチ、岩手県の釜石港で午前7時9分に10センチ、そして小笠原諸島の父島では午前6時11分に微弱、数センチの微弱な津波を観測しました。
実際には、もっと高い津波が来ている可能性があります。
そしてこの場所以外にも、津波が来ている可能性があります。
油断しないようにしてください。
海や川の河口付近には近づかないでください。
テレビの画面は、岩手県の宮古港ですが、この画面からは、潮位の変化など、詳しくは分かりません。
引き続き、海や川の河口付近には近づかないでください。
各地でさらに津波が観測され始めています。
岩手県の久慈港で午前7時13分に30センチ、津波上昇中です。
赤い矢印は、潮位が上昇中であることを示しています。
実際にはさらに高い津波が押し寄せているおそれがあります。
今回のような震源が遠い場合、津波が周辺の陸地などに反射して、長い時間続きます。
そして何度も押し寄せるおそれがあります。
到達予想時刻が過ぎても、決して油断しないでください。
各地で津波が観測されています。
岩手県の久慈港で、午前7時13分、30センチ、津波上昇中です。
そして新たに入った情報では、北海道浜中町で午前6時33分、10センチ、北海道えりも町で午前7時5分、10センチ、岩手県の釜石港で午前7時9分、10センチの津波を観測しました。
さらにこれまでに入っている情報では、岩手県の宮古港で午前6時16分に10センチ、小笠原諸島の父島で、午前6時11分に数センチの微弱な津波を観測しました。
画面変わって、岩手県の久慈市の今の様子です。
太平洋が見えています。
雨が激しく降っているようで、海の様子、はっきりとは見えにくくなっています。
この岩手県の久慈港では、先ほど午前7時13分に30センチの津波を観測し、さらに上昇中ということです。
港の様子を見に行ったりはしないでください。
そして東日本大震災の被災地では、地盤が沈んだり、堤防が壊れたりしています。
近づかないようにしてください。
津波については、新しい情報が入りしだい、またお伝えします。
今の国会の最大の焦点である安全保障関連法案。
きのう、参議院の特別委員会で自民、公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決されました。
与党側が、きょうにも参議院本会議で可決して成立を図る方針なのに対し、民主党など野党5党は、安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出するなどして、採決を阻止したい考えで、与野党の攻防は最終局面を迎えます。
きのう午後、安全保障関連法案を審議する参議院の特別委員会です。
野党が提出した鴻池委員長に対する不信任動議の採決が行われ、自民、公明両党などの反対多数で否決されました。
よって本動議は賛成少数により、否決されました。
そして、鴻池委員長が席に着くと、議員たちが委員長席に一気に押し寄せました。
危ない!
暴力反対!
民主党などが抗議する中、法案の採決が行われ、自民、公明両党と次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の賛成多数で可決されました。
こんなの茶番だ!
無効!
きのうも、法案に賛成、反対の人たちがそれぞれ集まり、集会が開かれました。
東京・新宿では、法案に賛成する人たちが、早期成立を訴えました。
政府頑張れ!
一方、国会周辺では、委員会での採決に抗議する訴えが、夜まで続きました。
強行採決絶対やめろ!
国会前では、きょうも反対集会が予定されています。
国会内での攻防は、本会議へと移りました。
特別委員会での法案の可決を受け、参議院議院運営委員会の理事会で、中川議院運営委員長が、法案を参議院本会議に緊急上程することを職権で決めました。
これに反発した民主党は、参議院に中川議院運営委員長の解任決議案と、中谷防衛大臣兼安全保障法案担当大臣の問責決議案、それに山崎参議院議長に対する不信任決議案を、相次いで提出しました。
このうち中川委員長の解任決議案と、中谷防衛大臣の問責決議案は、きょう未明までに自民、公明両党と、次世代の党などの反対多数で否決されました。
これらの決議案の採決は、法案の採決より優先されるため、安全保障関連法案の採決は、きょう以降に先送りされました。
この状況に、街の人は。
国会には、政治部の田村記者がいます。
与野党の攻防も大詰めを迎えていますが、野党側はどう臨むんでしょうか。
法案の成立を阻止するため、国会審議にできるだけ多くの時間を費やすことで、参議院本会議での採決の先延ばしを図る戦術を駆使するものと見られます。
民主党は、法案が委員会で可決され、本会議に緊急上程されたことを受けまして、中川議院運営委員長の解任決議案、中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣の問責決議案、それに山崎参議院議長に対する不信任決議案を、相次いで提出しました。
これらの決議案の採択は、法案の採決より優先されるため、安全保障関連法案の採決を先送りすることができるんです。
加えて民主党は、安倍総理大臣に対する問責決議案を参議院に提出することにしています。
さらに民主党はきょう、維新の党や共産党などと野党5党の党首会談を開いたうえで、安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出することにしています。
では一方の与党側は、どう対応するんでしょうか。
委員会での法案の採決で賛成に回った、次世代の党など3党の協力も得まして、数の力を背景に、民主党などが提出する決議案を順次、粛々と否決していく方針です。
自民、公明両党は、法案の採決を行う参議院側だけでなく、衆議院側も安倍内閣に対する不信任決議案に備える必要があるとして、すべての所属議員に、国会近くで待機するよう求める禁足を終日かけています。
そして、できるだけ早く参議院本会議での採決にこぎ着け、きょうにも法案を参議院本会議で可決・成立させたい考えです。
ただ、依然として国民の間でも意見は分かれていますよね。
そうですね。
安全保障法制の整備は、安倍総理大臣が第1次内閣当時から、その実現に執念を燃やしてきました。
ただ、歴代内閣が憲法上、許されないとしてきた集団的自衛権の行使を可能にすることなどが盛り込まれていることから、これまでの国会審議でも、合憲か違憲かといった、憲法論争に発展しまして、国民の間でも賛否両論、意見が分かれています。
国会で審議を始めてからおよそ4か月になり、安全保障関連法案の採決を巡る与野党の攻防は、最終局面を迎えます。
政治部、田村記者でした。
次です。
注目された利上げは見送られました。
アメリカの中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会は、金融政策を決める会合を終えて声明を発表し、焦点となっていたゼロ金利政策の解除は見送りました。
FRBは17日まで2日間、金融政策を決める公開市場委員会を開き、終了後、声明を発表しました。
声明でFRBは、アメリカの景気は緩やかに拡大していると指摘しました。
一方で、中国経済の減速をきっかけにした世界的な株価の急落などを踏まえ、最近の世界経済と金融市場の動向が、景気をいくぶん下押しする可能性があるとも指摘しました。
そして焦点のゼロ金利政策については、今回は解除せずに、利上げを見送りました。
今回の決定にあたっては、10人の会合参加者のうち9人が賛成し、1人は反対して利上げを求めたということです。
アメリカ経済は先月、失業率が5.1%となり、FRBが目標としていた水準まで改善するなど、利上げを始める環境が整ったという見方も出ていました。
ではワシントンの布施谷記者に聞きます。
注目されたアメリカの利上げですが、見送られたのはなぜなんでしょうか?
やはり、世界経済への懸念が大きかったんだと思います。
アメリカ国内の景気を見れば、FRBのシナリオにほぼ沿って、雇用や消費は回復して、そろそろ利上げをしてもよい状況になってきています。
しかし予想外だったのが、中国経済の先行きへの懸念をきっかけに、世界同時株安が起きたことです。
中国経済の減速は、世界中にダメージとなりますし、株価の値下がりが、アメリカの消費者心理をどれだけ冷え込ませたかは、まだ見えていません。
7年続けたゼロ金利の解除を、念には念を入れて、安全運転に徹するべきだと判断したということだと思います。
FRBは今後も利上げの時期を探っていくんでしょうか。
イエレン議長は、記者会見で、FRB内の大多数は、年内に利上げする意向だと改めて明確にしました。
FRBにとって、ゼロ金利政策は、リーマンショックで、どん底に落ちたアメリカ経済を立ち直らせる、いわば緊急の対応です。
金利を上げたり下げたりして、景気をちょうどよい状態に保つ、本来の姿にできるだけ早く戻りたいという思いも強いんです。
ただ、FRBが利上げを始めれば、世界のお金がアメリカに向かってしまい、新興国が試練にさらされてしまうという懸念は根強くあります。
中国経済の先行きが不透明になっているだけに、心配はなおさらです。
世界経済を引っ張るアメリカが、景気回復の歩みを止めないよう、いかに手堅く、異例の政策を転換していくか、FRBのかじ取りを、世界が慎重に見つめています。
お伝えしていますように、きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、太平洋沿岸を中心とする各地に、津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
では、岩手県久慈市から中継です。
岩手県久慈市です。
津波が観測されたことを受けて、久慈市では、防災無線や消防の車両によって、海岸付近や河口に近づかないよう、注意を呼びかけています。
また、活動していた消防団を高台に退避させ、安全な場所からの警戒を行っています。
久慈市には引き続き、防潮堤の海側の地域に避難指示が出されています。
久慈市によりますと、午前6時半現在、3か所の避難所に合わせて12人が避難しているということです。
地元の漁協によりますと、久慈港では先ほどまで、20せき以上の漁船が沖合に避難していたということですが、現在は港に戻って、様子を見ているということです。
岩手県久慈市から中継でお伝えしました。
きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、太平洋沿岸を中心とする各地に、津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
気象庁によりますと、岩手県の久慈港で午前7時13分に、高さ30センチの津波を観測し、さらに上昇しています。
また北海道浜中町で、午前6時33分、北海道えりも町で午前7時5分、岩手県釜石港で午前7時9分に、いずれも高さ10センチの津波を観測しました。
また岩手県宮古港で午前6時16分に、高さ10センチの津波を観測し、小笠原諸島の父島では、午前6時11分に、微弱な津波を観測しています。
この津波の高さは、あくまで検潮所での記録です。
実際の津波は、場所によってはこの数倍の高さに達するおそれがあります。
今後も津波注意報が解除されるまでは、海岸や川の河口付近には近づかないでください。
気象庁は、日本で津波が観測されたことを受けて、午前10時から長谷川洋平津波監視課長が記者会見を行い、津波の注意点や今後の見通しなどについて説明することにしています。
お伝えしていますように、きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は太平洋沿岸を中心とする各地に津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
気象庁によりますと、岩手県の久慈港で、午前7時13分に高さ30センチの津波を観測し、さらに上昇しています。
では気象情報です。
渡辺さん。
天気もとても不安定です。
今、青空も見えているんですが、雨は相変わらず降り続けていまして、先ほどから、ごろごろとひっきりなしに雷の音が鳴っているんです。
大気の状態、かなり不安定です。
晴れ間が見えていても、油断しないようにしてください。
木の下で雨宿りなどすると、落雷のおそれもあります。
このあとも東日本、北日本、太平洋側を中心に、このように不安定で、激しい雨や落雷、突風のおそれがあります。
では、レーダーの様子、見てみましょう。
けさは関東から東北にかけて雨が降っていて、局地的に雨足、強まっています。
東日本の太平洋側、落雷もかなり多くなっていますよね。
突風の吹くおそれもありますから、気をつけてください。
では今後の見通しを見ていきましょう。
朝8時から動かします。
特に午前中は、関東や静岡県、局地的に非常に激しい雨がまだ降る見込みです。
このあと午後になりますと、引き続き不安定で、急にざっと雨が強まる可能性があります。
そして今夜にかけても、関東から東北、雨雲の発達しやすい状態が続くでしょう。
さて台風情報です。
台風20号、非常に強い勢力です。
あすの未明から朝にかけて、小笠原諸島にかなり接近する見込みです。
特に今夜以降は、暴風や高波、大雨に警戒をしてください。
では、きょうの全国の予報です。
お伝えしていますように、きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、太平洋沿岸を中心とする各地に津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
気象庁によりますと、岩手県の久慈港で午前7時13分に、高さ30センチの津波を観測し、さらに上昇しています。
また北海道浜中町で、午前6時33分、北海道えりも町で午前7時5分、岩手県釜石港で午前7時9分に、いずれも高さ10センチの津波を観測しました。
また岩手県宮古港で、ごぜん6じ16分に、高さ10センチの津波を観測しました。
小笠原諸島の父島では午前6時11分に、微弱な津波を観測しています。
この津波の高さは、あくまで検潮所での記録です。
実際の津波は、場所によってはこの数倍の高さに達するおそれがあります。
今後も津波注意報が解除されるまでは、海岸や川の河口付近には近づかないでください。
気象庁は、日本で津波が観測されたことを受けて、午前10時から長谷川洋平津波監視課長が記者会見を行い、津波の注意点や今後の見通しなどについて説明することにしています。
きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、太平洋沿岸を中心とする各地に、津波注意報を発表し、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
今回のように震源が遠い場合、津波が周辺の陸地などに反射して、津波が長い時間続きます。
津波注意報が解除されるまで、海岸や港の様子を見に行ったりはしないでください。
川の河口付近からも離れるようにしてください。
このあとも気象庁などが発表する情報に十分注意してください。
2015/09/18(金) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼南米チリ沖で起きた巨大地震・日本沿岸への影響▼安保関連法案、参議院本会議に緊急上程▼アメリカのFRB=連邦準備制度理事会、金融政策決める会合・利上げか見送りか
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番組内容
▼国内外の最新ニュース ▼世の中の動きを独自の視点で取材し伝える特集 ▼スポーツ情報 ▼気象情報 ※番組内容は変更になる場合があります 【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭
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【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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