おはようございます。
6時になりました。
きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、きょう午前3時に、太平洋沿岸を中心とする各地に、津波注意報を発表しました。
予想される津波の高さは最大で1メートルで、すでに津波の到達予想時刻を過ぎている所があり、気象庁は、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
では北海道苫小牧市の上空と、岩手県大船渡市から中継でお伝えします。
苫小牧市の上空です。
現在、太平洋に面した海岸を撮影しています。
30分ほど前に、私はこちらの上空に到着しましたが、上空から見るかぎり、大きな波の変化は確認できませんでした。
それでは海の様子を詳しく見ていきます。
私がこの海に到着した際には、たくさんの船が港から沖合に動いている様子が確認できました。
現在、それらの船は、沖合で待機しているのが分かります。
また沖合には、およそ10隻ほどの貨物船が待機している様子も確認できます。
苫小牧市の上空からお伝えしました。
岩手県南部、大船渡市です。
大船渡湾を望む高台にいます。
ご覧いただいていますのは、湾の東の方向です。
こちら側が開けていて、先には太平洋の外洋が広がっています。
津波の到達予想時刻の5時30分を過ぎましたが、こちらからは目立った潮位の変化などは、見られませんでした。
ただ、満潮の時刻が、このあと6時8分と、津波の到達と重なるおそれがあります。
見えている辺り、避難勧告が出ているまつざき地区です。
きのうの夜、地元の方に話を聞いたところ、東日本大震災で地盤が1メートルほど沈み、津波の被害を受けやすくなっている地域もあるので、心配ですと話していました。
注意が続く大船渡市でした。
気象庁によりますと、きのう午前8時前に発生した、南米チリ中部の沖合を震源とするマグニチュード8.3の巨大地震では、チリの沿岸で、4メートルを超える津波を観測し、震源からおよそ1万キロ離れたハワイの検潮所でも、昨夜遅くに90センチの津波を観測しました。
気象庁は、日本にも津波が到達するおそれがあるとして、午前3時に北海道から九州にかけての太平洋沿岸と、沖縄・奄美、伊豆諸島と小笠原諸島、青森県日本海沿岸、大分県の豊後水道沿岸と瀬戸内海沿岸、愛媛県宇和海沿岸、それに鹿児島県西部に津波注意報を発表しました。
予想される津波の高さは、いずれも最大で1メートルで、すでに津波の到達予想時刻を過ぎている所があります。
このあとも午前8時にかけて、北海道から沖縄県の各地で第1波の到達が予想されています。
各地の津波の到達予想時刻と高さです。
時刻はあくまでも目安です。
北海道太平洋沿岸東部、午前5時、北海道太平洋沿岸中部と青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、茨城県で午前5時30分、予想高さはいずれも1メートルとなっています。
東日本大震災の被災地は、地盤が沈んだり、堤防が壊れたりして、津波の被害、浸水の被害などを受けやすくなっています。
注意をしてください。
津波注意報の地域です。
千葉県九十九里外房、小笠原諸島、午前5時30分、予想高さ1メートル、時刻はあくまでも目安です。
北海道太平洋沿岸西部、青森県日本海沿岸、福島県、千葉県内房で、午前6時、予想高さ、いずれも1メートルとなっています。
海や川の河口には近づかないでください。
東京湾内湾、伊豆諸島、相模湾、三浦半島、静岡県、到達予想時刻、午前6時、予想高さ、いずれ1メートル。
ここまでの各地域では、すでに到達予想時刻を過ぎていますが、これはあくまでも目安です。
実際に津波がこれよりも大幅に遅れて到達することもあるかもしれません。
注意を続けてください。
愛知県外海、伊勢湾・三河湾で、午前6時30分、予想高さ1メートル。
三重県南部、和歌山県、高知県で午前6時30分、予想高さ1メートル、徳島県、愛媛県宇和海沿岸、大分県豊後水道沿岸、到達予想時刻は午前7時、予想高さ、いずれも1メートルです。
海岸や川の河口には近づかないでください。
宮崎県、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、大東島地方で午前7時、予想高さ1メートル、鹿児島県東部と鹿児島県西部で午前7時30分、予想高さ1メートルとなっています。
津波は、この目安の時間を大幅に遅れて到達することもあります。
これより早く到達することもあります。
注意を続けてください。
津波注意報の地域です。
沖縄本島地方、午前7時30分、宮古島・八重山地方、午前7時30分、大分県瀬戸内海沿岸では午前8時、予想高さはいずれも1メートルとなっています。
津波は強い力で人や物を押し流します。
今回のように震源が遠い地震では、津波が周辺の陸地などに、何度も反射して長い間続きます。
また東日本大震災の被災地は、地盤が沈んだり、堤防が壊れたりして、浸水しやすくなっています。
到達予想時刻と満潮時刻が重なっている地域もあります。
気象庁は津波注意報が解除されるまで、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
では、北海道の情報を札幌放送局からお伝えします。
札幌です。
北海道の太平洋側では、午前5時から7時にかけて、津波の到達予想時刻を迎えますが、津波が観測されたという情報はありません。
また、満潮時刻は各地ですでに過ぎました。
ご覧いただいているのは、釧路市の中心部で、海岸に近い幣舞橋の今の様子です。
下流の釧路港では、午前5時に到達予想時刻を迎えました。
この時刻はあくまでも目安です。
今回のように、地震の震源が遠く離れている場合、津波が予想より早く到達したり、大幅に遅くなったりすることがあります。
津波注意報が出ている間は、海岸や川の河口付近から離れ、近づかないでください。
十勝の広尾町の役場では、防災無線を使って、住民に津波注意報が出たことを知らせました。
ただいま、広尾町を含み北海道太平洋沿岸に、津波注意報が発表されました。
海岸には近づかないよう、お願いいたします。
また、消防が広報車で十勝港や町内を回り、津波に十分注意し、海岸に近づかないように呼びかけました。
根室市の花咲港では、市の担当者などが、海岸付近に近づかないよう、津波警戒中と書いた大きな看板を設置しました。
また防潮堤の水門を閉めていました。
一方、根室海上保安部は巡視艇を出して、港の周辺にいる漁業者らに注意を呼びかけています。
また道東の浜中町の漁協は、けさ予定していた昆布漁の中止を決めました。
厚岸町の厚岸港でも、さんま漁船の水揚げは当分、行わないということです。
北海道の海の玄関口、苫小牧港です。
津波注意報を受け、沖合では入港できなくなった船が待機しています。
午前3時に、苫小牧港長による入港帰省が発令され、貨物船などおよそ10せきが、沖合で待機しています。
登別市は市内の6つの地区の1740世帯3270人に避難準備情報を発表し、市内に3か所の避難所を開設しました。
また北斗市は、沿海地区の1850世帯およそ4100人に避難準備情報を出しました。
ここまで札幌からお伝えしました。
続いて東北地方の情報を仙台放送局からお伝えします。
仙台です。
東北地方では、津波の第1波到達予想時刻を過ぎました。
画面は宮城県の気仙沼港の様子です。
30分ほど前と比べましても、海面の高さの大きな変化は見られません。
画面の手前、そして左側が海面、画面の奥には外洋が広がっています。
津波の到達予想時刻を過ぎていますが、あくまで時刻は目安です。
また東北地方では、この時間、満潮を迎えている所も多くなっています。
満潮と津波が重なりますと、津波の高さがより高くなるおそれがありますので、海岸や川の河口付近には近づかないでください。
また東日本大震災の被災地でもあります。
東北地方では、避難指示が青森県三沢市と八戸市、五所川原市、岩手県久慈市、大槌町、福島県いわき市、広野町に出されています。
このほかにも避難勧告や避難準備情報が出されている地域があります。
岩手県釜石市の避難所になっている釜石小学校には、午前4時過ぎ、2人の男性が避難してきました。
一応、食料と水、準備して。
やっぱり、注意報とか出たときは、避難とか心がけてましたか?
そうですね。
やっぱり怖いんで、すぐ避難します。
地震のたびにすぐ思い出します。
交通機関にも影響が出ています。
運転を見合わせているのは、JR仙石線の石巻駅と高城町駅の間、JR八戸線の全線、JR釜石線の遠野駅と釜石駅の間、三陸鉄道南リアス線の全線、JR気仙沼線とJR大船渡線のバス交通システムのBRT全線です。
仙台からお伝えしました。
続いて、関東地方の情報をお伝えします。
関東地方の状況です。
まず茨城県大洗町、神奈川県鎌倉市から中継です。
…の北側を流れるなか川の河口付近の様子です。
画面向かって右奥のほうが太平洋です。
30分ほど前から僅かに水位が上がってきて、時折、対岸の防波堤で大きな白波が上がるのが見えます。
ただこれはまもなく満潮時刻を迎えるためとも考えられます。
町役場では、5時35分に、海岸や河川の近くの住民を対象に、避難指示を出しています。
また消防では、3台の車両が出て、海岸線のパトロールを続けていますが、現時点では浸水などの報告や情報は入っていないということです。
茨城県大洗町でした。
海岸沿いから500メートルほど離れた高台から、相模湾を見ています。
鎌倉市では先ほど5時半から、この海岸沿いを消防車両が巡回し、海に近づかないよう呼びかけています。
鎌倉市ではきのう、海岸の歩道から海岸に下りる通路に設置した防潮扉を閉めるなど、浸水しないよう警戒に当たっています。
また鎌倉市をはじめ、小田原、よこすかなど、海岸沿いの自治体では、防災行政無線を使って、住民や漁業者に海岸に近づかないよう呼びかけています。
鎌倉からお伝えしました。
千葉県旭市では、津波注意報が発表されたことを受けて、防災行政無線で海岸や河川、それに河口付近に近づかないよう、市民に呼びかけています。
また東京都港区は、東京湾内湾に津波注意報が出されたことを受けて、区内のお台場海浜公園に避難指示を出しました。
区によりますと、避難指示の対象となる世帯はないということですが、付近の防災行政無線を使って、訪れる人に公園から離れるよう呼びかけています。
津波注意報が発表されたことを受けて、茨城県神栖市は、沿岸や河口付近に近づかないよう、防災行政無線やメールで住民などに呼びかけたほか、消防などが市内をパトロールして、警戒に当たっています。
関東各地の津波の到達予想時刻と高さです。
茨城県と千葉県九十九里外房、小笠原諸島が午前5時半、千葉県内房と東京湾内湾、伊豆諸島、神奈川県の相模湾・三浦半島が午前6時、予想される津波の高さはいずれも最大で1メートルです。
お伝えしているのは、津波の到達予想時刻と高さで、あくまで目安です。
ここまで関東地方の状況についてお伝えしました。
続いて、東海地方の情報を名古屋放送局からお伝えします。
ではお伝えします。
東海地方は、静岡県、愛知県、三重県で、最大1メートルの津波が予想され、各自治体は海岸や川の河口に近づかないよう呼びかけています。
ご覧いただいているのは、静岡県の伊東市役所に設置したカメラからの映像です。
伊東市の津波の到達予想時刻は、午前6時、すでに過ぎています。
画面からは目立った潮位の変化は見られません。
静岡県伊東市ではこれまでのところ、津波が観測されたという情報は入っていません。
東海地方では、静岡県から三重県南部にかけての太平洋沿岸で、最大1メートルの高さの津波が予想されています。
愛知県外海、伊勢湾、三河湾、三重県南部には、第1波がこのあと午前6時半に到達すると予想されています。
ただし、予想されている到達時間や高さはあくまで目安で、実際は到達が早かったり、高い津波が来ることもあるため、気象台では海岸や川の河口には近づかないよう呼びかけています。
また津波注意報を受けて、静岡県沼津市は、沿岸部の4つの地区の5255世帯1万2073人に避難指示を出しました。
また避難勧告が、三重県志摩市沿岸部の2万1151世帯と、三重県鳥羽市の沿岸部7746世帯に出されています。
さらにこのあと午前7時過ぎから午前9時前にかけて、静岡県や三重県の各地では、満潮の時刻を迎えるため、津波の影響が大きくなるおそれがあります。
沿岸部の自治体は、防災無線などで、海岸や川の河口から離れ、海の様子などは見に行かないよう、呼びかけを強化しています。
以上、名古屋からお伝えしました。
お伝えしていますとおり、きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、きょう午前3時に、太平洋沿岸を中心とする各地に津波注意報を発表しました。
予想される津波の高さは最大で1メートルで、すでに津波の到達予想時刻を過ぎている所があり、気象庁は海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
ここに注目!です。
今の国会の最大の焦点である、安全保障関連法案は、きのう、参議院の特別委員会で可決され、与党側はきょう中にも参議院本会議で可決して、成立を図りたい考えです。
これに対し、民主党など野党5党は、安倍内閣に対する不信任決議案を、衆議院に共同で提出することにしており、与野党の攻防は最終局面を迎えています。
おおた解説委員です。
国会ではきょうも未明まで審議が行われましたが、これまでの与野党の攻防、どう見ますか?
与野党ともに、国民の目を強く意識しながら綱引きをしているという状況です。
与党側はきのう、参議院の特別委員会で、民主党などの反対を押し切る形で採決に踏み切り、関連法案は賛成多数で可決されました。
昨夜からは、参議院本会議に舞台を移して、攻防が続いています。
政府・与党には、反対デモなどが過熱するのは避けたいとして、連休前に関連法案を成立させたい考えで、きょう中にも本会議で採決を行いたい考えです。
一方の民主党など野党はどうでしょうか。
成立阻止に向け、徹底抗戦の構えを崩していません。
野党側が強気なのは、この法案に対する国民の厳しい声が、後押ししてくれるという思いがあるからです。
民主党は、昨夜からきょう未明にかけて、法案の採決より優先される、中谷防衛大臣に対する問責決議案や、山崎参議院議長への不信任決議案などを相次いで提出しました。
さらに民主党など、野党5党はきょう、安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出することにしているほか、民主党が安倍総理大臣に対する問責決議案を参議院に提出するなど、なんとか法案の採決を阻止したい考えです。
そうしますと、きょうも与野党の激しい攻防が続きそうですね。
そうですね。
与党側は、これらの決議案を順次、否決することにしており、今後の焦点は、いつ関連法案の採決が行われるかになります。
今回の関連法案は、日本の安全保障の姿を大きく変えるものです。
与野党の攻防は、最終局面を迎えますが、歴史の転換点にある今、政治が意識している以上に多くの国民の目が、各党のふるまいに向けられていることを、与野党ともしっかり自覚してもらいたいと思います。
ここに注目!でした。
お伝えしていますように、きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁は、きょう午前3時に、太平洋沿岸を中心とする各地に津波注意報を発表しました。
気象庁は、海岸や川の河口付近に近づかないよう呼びかけています。
気象庁は、きのう発生した南米チリ中部の沖合を震源とするマグニチュード8.3の巨大地震で、日本にも津波が到達するおそれがあるとして、午前3時に、北海道から九州にかけての太平洋沿岸と、沖縄・奄美、伊豆諸島と小笠原諸島、青森県日本海沿岸、大分県の豊後水道沿岸と瀬戸内海沿岸、愛媛県宇和海沿岸、それに鹿児島県西部に、津波注意報を発表しました。
予想される津波の高さは、いずれも最大で1メートルで、すでに津波の到達予想時刻を過ぎている所があります。
気象庁は津波注意報が解除されるまでは、海岸や川の河口付近には近づかないよう呼びかけています。
お伝えしていますとおり、きのう、南米チリの沖合で発生した巨大地震で、気象庁はきょう午前3時に、太平洋沿岸を中心とする各地に津波注意報を発表しました。
気象庁は海岸や川の河口付近に近づかないように呼びかけています。
津波注意報、このあと長い時間にわたって、出続ける可能性があります。
長い時間にわたりますけれども、海岸や川の河口付近に近づかないなど、安全な行動を取るように心がけてください。
では続いて気象情報です。
今の東京・渋谷の様子はどうでしょうか。
渡辺さん、おはようございます。
おはようございます。
けさも雨が降っていますけれども、それほど雨、強くありません。
ただ先ほどから断続して、ごろごろと雷の音が聞こえるんですよね。
時々、空もぴかっと光ったりします。
落雷のおそれがありますから、こういったときはできるだけ安全な場所にいるようにしてください。
私もこうして軒下に移動してきました。
窓から離れて過ごすことも大切です。
このあとも大気の不安定な状態、続く所があります。
大雨のおそれもありますから、警戒が必要です。
予報見ていきましょう。
2015/09/18(金) 05:00〜06:30
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