沖縄県警は20日、米軍普天間飛行場の移設先、同県名護市辺野古沿岸部に近い米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、移設反対派のテントにいた男性を殴ってけがをさせたとして傷害の疑いで、同県西原町我謝、土木作業員宮平安人容疑者(40)を逮捕した。
また、反対派の横断幕を破ったとして器物損壊の疑いで、同県北谷町宮城、建築作業員田場公也容疑者(32)ら2人も逮捕した。
反対派によると、19日午後から20日未明にかけて、右翼団体の街宣車数台で乗り付けた男女約20人が何度もゲート前に現れ、「テントを撤去しろ」「基地がないと中国に攻められる」と声を上げ、一部が横断幕をカッターナイフで切るなど暴れ、反対派と一時もみ合いとなった。
逮捕容疑は19日午後11時前~20日午前0時20分ごろ、宮平容疑者が与那原町の男性(49)の顔を殴ってけがをさせ、田場容疑者ら2人が横断幕を引きちぎった疑い。県警によると宮平容疑者は酒に酔っていた。宮平、田場両容疑者は否認している。(共同)