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シゴトノオト
シゴトがうまくいくヒントがありそう!人気のコノ人に「シゴト」について聞きました
月曜更新
さかぐちけんたろう 1991年7月11日生まれ、東京都出身。『MEN'S NON-NO』専属モデル。俳優として、2015年は『娚の一生』『予告犯』『海街diary』などの映画が公開され、『ヒロイン失格』(9月19日公開)『俺物語!!』(10月31日公開)『残穢―住んではいけない部屋―』(16年1月30日公開)など公開予定は絶えない。原宿でバイトをするも「店が駅前過ぎて人に会わずに家に帰れた」ため、スカウト経験はほぼナシ。モデルを始めたばかりのころは、深夜の居酒屋でバイトの掛け持ちをやっていた経歴も持つ。
やるからには
積極的に、とことん
学生時代はファッションには無縁。
原宿も「練習試合のときに通るくらい」だった男子が、20歳で『MEN’S NON-NO』のモデルとなり、
ほんの小さな夢だった「いつか芝居をやりたい」を23歳の今、実現させている。
誰もがその伸びしろに、関心を示さずにはいられない。
しかし、坂口健太郎本人が、一番貪欲に、自分の可能性をキャッチアップしたがっている。
モデルのオーディションに
短パンにサンダル履きで
大学生になってアルバイトを始めたのは、もっと広い世界を見たいと思ったからでした。高校時代は部活のバレーボール一色の生活で、趣味もなく服装もジャージばかり(笑) 原宿でアパレルのバイトを始めると「はたらいているんだから、服のことをもっと知りたいな」とファッションに興味がわき、ファッション雑誌も買うようになり、そこで『MEN'S NON-NO』のオーディションを知ることになりました。バイトをするうちにモデルのシゴトに興味が出てきて、結局ギリギリまで悩んで、姉に背中を押してもらい応募しましたが、オーディション会場についてビックリ! みんなバッチリ服装をキメているんですよ。
ボクは短パンにサンダル……。ある意味、目立っていました(苦笑)幸福なことに、最初のオーディションで、モデルのシゴトがスタートしたのですが、最初は月に1回くらいしか撮影には呼ばれませんから、バイトと掛け持ちでしたし、友人にも「モデルになった」と言えませんでした。でも、楽しかったですね。掲載されるたった1枚の写真のために、たくさんの人が長時間、集中してはたらいている。一員として自分がその場にいられることがうれしかったです。「たくさん(雑誌に)出るにはどうすればいいだろう」と考えるようになり、スタッフさんに積極的に話しかけてアドバイスをもらうようにしました。当時はいまより10キロ以上体重があり、筋肉でかなりガッシリしていたんです。流行のほっそりしたシルエットの服が似合わない体型から、服自体が映えるような体を目指し、体重を落としました。努力していると、少しずつ声をかけてもらえる回数が増え、ますます楽しくなりました。「このシゴトで生きていこう」と決心もできました。
声を上げなきゃ
気づいてもらえない
モデルのシゴトを頑張るうちに、もうひとつの欲求「芝居がやりたい」という気持ちも大きくなっていきました。実はモデルになるときに、いつか芝居も、と考えていました。ただ、事務所などに所属せずフリーで活動していたこともあり、いつどこでオーディションがあるかもわからなかったんです。ある時期から「芝居がやりたい」と積極的に口に出すようにしたんです。モデルも「出たい」という気持ちをアピールし努力をしていたら、気づいてくれる人がいました。だから躊躇せず、「芝居をやりたい」という気持ちをどんどん伝えたところ、現在の事務所を紹介してもらえたんです。やっとレッスンを受け、俳優としてのオーディションに挑戦できるようになりました。最初の作品は「右も左もわからない」と思っている間に終わっちゃいましたが、それでもとても楽しく「このシゴトを選んでよかった」と思えました。同時に「もっといろんな作品に出たい」「いろんな場面を演じたい」という思いが大きくなってきて……現在に至る、です。映画『ヒロイン失格』で演じた弘光廣祐は、監督から「太陽みたいな役」と言われました。でも印象は、クールでちょっとチャラいけど、芯はまっすぐで熱血だったりする……。難しい! どう演じるか考えて「周りから太陽のような人にされちゃってて、なかなか自分が出せないキャラなんだ」と自分なりの弘光像ができあがりました。彼の複雑な感じや葛藤が出せたかなと思います。セリフはすっごくキザですけどね~。素の自分なら、とてもあんな言葉は言えないです(笑)
いつまでも
驚かれる人でありたい
俳優の醍醐味は「いつもと違う自分になれる」ことかと思います。映画『予告犯』『海街diary』と出演作品が続いていますが「あの役って君だったの?」と驚かれます。
それがうれしいんですよ。ガラリと印象の違う役を演じることができている、ってことでしょうか。「うまく演じられたのかな」とうれしくなります。完成した作品を見ると、どんな小さな役でもつい自分の姿を追っちゃうので、客観的には見られないんです。だから見た人に驚いていただけるのは非常にうれしいです。今後もいろんな役を演じて、驚かせたいと思います。作品が増えると、少しずつ名前も顔も覚えていただき、それでも作品の世界の住人になりきって「あれって、坂口健太郎!?」と驚かれたいです。
Ⓒ2015映画『ヒロイン失格』製作委員会
Ⓒ幸田ももこ/集英社
別冊マーガレット誌上で連載された『ヒロイン失格』。作者・幸田もも子氏が連載中密かに主人公・はとりのモデルにしていたのが、今回奇しくもヒロインを演じる桐谷美玲さん! 漫画のファンや、女子だけじゃなく、男子も大人も楽しめるラブコメディに仕上がっている。
公式HP ➡ http://wwws.warnerbros.co.jp/heroine-shikkaku/
■出演:桐谷美玲、山﨑賢人、坂口健太郎