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【ゴルフ】

小田孔明 大会最少61で首位タイ

2015年9月20日 紙面から

第3日、17番でバーディーパットを沈める小田孔明。通算13アンダーで首位タイに浮上=札幌GC輪厚で

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◇ANAオープン<第3日>

▽19日、北海道北広島市、札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(7063ヤード、パー72)▽曇り、気温17・8度、北北西0・6メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽74選手(アマチュア1人)▽観衆3609人

 昨季賞金王の小田孔明(37)=プレナス=が、18ホールのツアー史上歴代6位タイ、大会最少ストロークを更新する「61」の快記録をマーク。1イーグル、10バーディー、1ボギーの通算13アンダーで、10打差の31位から、67で回った石川遼(24)=カシオ=と並んで首位に立った。

 5番パー5(520ヤード)。残り45ヤードの3打目。高低差があり、ピンはギリギリ見える程度。小田孔は手前5ヤードに落として、「なんとか寄ってくれれば」。サンドウエッジを振ると、球は思い描いた軌道を描いたが、到着点は「見えない。グリーンにいったら球がない。『あっ、入ったんや』と」。自身も驚くチップインイーグルで、ビッグウエーブに乗った。

 グリーン上では別次元にいた。「打ったら入るんじゃないか、手が動けば入るんじゃないかって」。6、9番で2メートルを沈めると、11番から3連続バーディーを奪った。16番では10メートルのパットをねじ込んだ。

 グリーンと格闘した予選2日間。スコアが伸びず神経質になり、「ラインを読みすぎていた」。だから、迷いは封じた。自分らしく、思い切りよく。「浅く、強めに打とう。外してもいいから」と無欲に攻めた。技術と戦略、そして精神力。「ゾーンに入っていたね」

 先週、小田孔は小樽で知人とヒラメ釣りに興じた。釣り糸を垂らしながら、無心の時間を楽しんだという。釣果はいまひとつだったが、今季初優勝を釣り上げる“ヒント”としては、十分だったかもしれない。 (松岡祐司)

 

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