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【コラム 撃戦記】

「アジアシニア空手」は東京五輪につながったか

2015年9月16日

北海道から沖縄まで日本を縦断する宣伝カー=横浜文化体育館前で

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 全日本空手道連盟(全空連)はアジアシニア空手道選手権(4〜6日)の記者会見で、日本で初めて開催することの意義を「2020年東京五輪のため」と明言した。発祥国の日本で行うことで、追加種目入りをアピールしたいという考えだ。会場の横浜文化体育館は2、3階席とアリーナの仮設席で5000人が収容可能。観客席は全席無料だった。

 ところが、一般客は空席が目立った。新聞やテレビのメディアも少なかった。ネットのニコニコ動画が生中継したが、初日に確認したアクセス数は6万〜7万と期待以下。空手団体からの動員もなかった。知人の全空連関係団体の師範も「行かない」と言っていた。「これでいいのか…」が正直な感想だった。

 会場前には宣伝車が置かれ、来年の五輪種目入り最終決定まで国内を回り、機運を盛り上げていくという。

 だが、過去3度種目入りを逃し、初開催のアジアシニア選手権は“今度こそ”の必死の思いだったはず。それが伝わってこない。会場に国際オリンピック委員会(IOC)委員がいたら「大丈夫か日本」と言われたかもしれない。 (格闘技評論家)

 

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