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【大相撲】

稀勢Vへ攻める1敗死守 昨年の黒星忘れない…逸に雪辱

2015年9月20日 紙面から

逸ノ城(右)と激しく競り合う稀勢の里=両国国技館で(沢田将人撮影)

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◇秋場所<7日目>

(19日・両国国技館)

 単独トップの大関照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=は佐田の富士を寄り切って7連勝。横綱鶴竜は佐田の海を退けて6勝1敗とした。他の大関陣は、稀勢の里(29)=田子ノ浦=が逸ノ城を下して1敗を守り、照ノ富士を追走。琴奨菊も5勝目を挙げたが、豪栄道は隠岐の海に屈して3勝4敗と黒星先行。関脇栃煌山は嘉風に敗れて2敗。1敗は平幕の勢と蒼国来を加えた4人となった。

 ちょうど1年前。稀勢の里はそのときのことを忘れていない。

 逸ノ城が新入幕でブレークした昨年秋場所。立ち合いで変化されたとはいえ、その前に立ちはだかるべき大関が、史上最速(年6場所制が定着した1958年以降)での大関戦勝利を許した。

 これまでの成績は666勝430敗だが、「勝った相撲もあるけど、負けた相撲が何より印象に残ってる。いついつ負けたまで覚えている」。その中のひとつに、逸ノ城との初対戦も刻まれている。

 7回目の対戦となったこの日は、得意の左を差せなかったが、形にこだわらず前に出た。「(勝因は)攻める相撲じゃないですか」。3連勝で対戦成績は4勝3敗となったが、負けた悔しさはこれから先も稀勢の里を突き動かしていく。

 この1年間、逸ノ城は成長したか。取組後にそう聞かれると、「どうだろうねえ」。では、自分自身は? 「どうでしょうねえ」。はっきり答えなかったが、「晩成タイプと思ってますから。実際に25歳のころより、今の方が元気だよね。貯金を使うんじゃなく、このままもっともっと稽古して」と話していたのは遠い昔のことではない。

 栃煌山に土をつけられ1敗はした。稀勢の里に勝った栃煌山はそこから2連敗と崩れる中で、大関として責任がある。

 本命の白鵬が消えた今場所。日本出身力士の優勝に期待がかかるがと聞かれても、「一日一日だと思う」。いつものように受け流したが、心の内を熱くたぎらせる稀勢の里を、期待せずにはいられない。 (岸本隆)

 

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