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【プロ野球】

虎はヤクルト2連戦 勝つしかない 能見、痛恨逆転3ラン あぁ連敗

2015年9月20日 紙面から

DeNA−阪神 3回、DeNA・筒香(奥)に逆転3ランを浴びた阪神・能見=横浜スタジアムで(堀内翔撮影)

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◇DeNA7−5阪神

 DeNAが競り勝った。1−3の3回に筒香の20号3ランで逆転し、4回には荒波の三塁打で加点。6、8回にも1点ずつ加えた。井納は5月30日以来の5勝目。阪神は先発の能見が4イニング5失点。打線も攻めきれなかった。

 ひとつ懸案事項が消えつつあるのに、阪神はまた新たな不安を残した。

 リードオフマンの鳥谷が初回先頭打者本塁打を放ち、クリーンアップが合計7安打の4打点。不振だったゴメスに27試合ぶりの一発も飛び出した。

 ところが先発の能見が4イニングで6安打の5失点。守りに足を引っ張られた部分もあるが、球威が落ちている厳然たる事実が首脳陣を憂えさせる。和田監督も険しい表情で認めざるを得ない。

 「打たれたコースはそんなに甘くはない。いいところに投げて、とらえられているから、ちょっと(投球に)キレがなかったのかもしれない」

 象徴的なのは、2点を勝ち越した直後の3回の投球だ。1死から鳥谷が失策し、梶谷に右前打でつながれたあと、筒香に右翼ポール際へ逆転3ランされた。内角の直球を豪快に弾丸ライナーで飛ばされた。

 「いいところを打たれたのが多かった」。淡々とした口調で振り返る能見も自覚する。

 2年ぶりの10勝をマークし、通算83勝の左腕。ローテーション投手としては、まだ優勝に貢献したことがない。栄冠を渇望する思いは強いはずだが、ここにきて疑問符がつく内容。一過性の問題か、それとも先発ではチーム最年長の36歳という年齢による衰えか。あと2度あるかないかの先発に影を落とす。

 「きのう、きょうは(投打の歯車が)かみ合わなかった」と和田監督。攻撃では再三、今成がブレーキとなり、6番と7番で畳み掛けられなかった弱点もある。正念場の12連戦は連敗スタート。20日からは本拠でヤクルト2連戦だ。岩田、藤浪の先発で1つでも落とすと、自力優勝の可能性が消滅する。優勝戦線に踏みとどまれるかどうか、瀬戸際だ。 (吉川学)

 

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