岸和田だんじり祭が始まる 観客から拍手

2015年9月19日12時13分  スポーツ報知
  • 大阪府岸和田市で始まった「岸和田だんじり祭」

 重さ約4トン、高さ約4メートルのケヤキ造りのだんじり(山車)が豪快に疾走する大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」が19日始まった。「ソーリャ、ソーリャ」の掛け声とともに法被姿の男たちが引く34台のだんじりが朝の城下町を駆け抜けた。

 市によると、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して1703年に始まったとされる伝統行事で、最大の見せ場は、勢いよく走りながら街角で直角に向きを変える「やり回し」。

 引き手に加え、大屋根の上で舞いながら進行方向を示す「大工方(だいくがた)」、木の棒を片側の車輪に当てて旋回のきっかけをつくる「前梃子(まえてこ)」らが呼吸を合わせ見事に曲がりきると、沿道を埋める観客から拍手が上がった。

 長崎市から帰省した73歳の女性は「小中高と引き手をした。しの笛と太鼓の音を聴くと今でも胸が躍る」と涙を浮かべて見詰めた。神戸市から訪れた岸和田市出身の55歳女性は「この迫力が岸和田らしさ。血が騒ぐ。かっこいい引き手を追いかけて、写真を撮ったっけ」と笑った。

 祭りは20日まで。同日は、市内の3神社に入る「宮入り」が行われ、午後7時からはちょうちんで飾られただんじりが夜の姿を見せる。

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