東前頭9枚目の臥牙丸(28=木瀬)は、同7枚目の遠藤(24=追手風)を小手投げで破って際どい相撲を制した。「今日は良かったですね。相撲は良くないけど。あれしかなかった。やったーと思った」と喜んだ。
それもそのはず。その手には19本の懸賞金があった。「懸賞のことは考えない、と思っていた。勝ったらもらえるのは当たり前なんだからと。どうせ考えちゃうけど」。
前日は安美錦(36=伊勢ケ浜)との際どい一番に物言いの末、行司軍配行司差し違えで敗れた。取組後は風呂場で、母国ジョージア語で大声で叫び「どう見ても同体でしょ」と、怒りが収まらなかった。だが、一夜明けると「VTRを見たら(自分の)足が返っていた。審判部は悪くないね」。素直に受け入れて出直した一番で勝利。ヌケヌケ(白星と黒星が交互)の状態は、まだ続く。