民主が反攻　「白紙に戻せ」岡田代表ら糾弾キャンペーン

街頭演説する民主党の岡田代表（中央）ら Photo By 共同

　安保関連法成立から一夜明け、民主党の岡田克也代表は東京・銀座で街頭演説し「国の在り方を根本から変える暴挙を安倍政権が力で押し通したことを忘れないでほしい」と厳しく批判した。さらに「（安倍首相は）もう一回白紙に戻して説明すべきだ」「政権交代できる政党を作り上げていく」と力説した。

　「安倍政権の暴走をただす全国キャンペーン」と題した街頭演説。数時間前まで国会で激戦を展開してきた議員たちが次々と登場し、シルバーウイークで買い物をするために銀座を訪れた約２０００人（民主党発表）が足を止め、演説に聞き入った。

　マイクを握った蓮舫代表代行は「（安保関連法を）執行停止にするため、廃案にするため活動していこうと思います」。枝野幸男幹事長も「選挙で勝ったからどんな憲法を作ってもいいという権限は与えられていません。民主党のすべてを応援してくださいとは言いません。権力の暴走を止める民主党を応援してください」と声を張り上げた。

　枝野氏は演説後、安保関連法の執行停止を目指すと表明し「野党連携を強化したい」と強調。来年夏の参院選の主要な争点に、安保法制の是非を据える考えを示した。

　民主党は全国的に広がった反対デモの流れを支持につなげようと、岡田氏、枝野氏ら党幹部がシルバーウイークを“返上”して各地で街頭演説を行うことにしている。