「熱海」といえば、ご存知のとおり日本を代表する有名な温泉地。1604年には「徳川家康」氏が来湯したほか、太宰治氏や志賀直哉氏など名だたる文豪にも愛されたことでも有名。「メロスとセリヌンゎ……ズッ友だょ……!!」の元になった「走れメロス」のエピソードが生まれた場所だとも言われています。
さて、その熱海のお楽しみとえば、「温泉」「新鮮な魚介類」そして…そう!「熱海駅前の食べ歩き」。
熱海駅前から海に向かって下る坂に伸びる通りにある商店街には、いろいろなお店が食べ歩き用のグルメが用意されています。
旅先で、歩きながら食べるグルメは、なぜあんなの美味しいのか。 その謎は謎のまま、今回はボススケがおすすめする「熱海駅前から徒歩10分!熱海堪能食べ歩きコース」をご紹介します!
熱海駅前にやってきた!
ナマステ!ナマステ!ということで、ここは静岡県は「熱海駅前」!!
"静岡県を知りつくす男" こと、内山ボススケです。そういう設定です。ナマステ。
今回の食べ歩きのポイントは、食べる順番。 見つけたものから食べてしまって、後で「あぁ!しまった」と思うことがないよう、おすすめのコースをご案内します :)
それでは、さっそう行ってみましょうー♪
「熱海駅前平和通り商店街」へ
ここが熱海駅前の2大商店街のひとつ「平和通り商店街」の入り口。
ショーケースですら特注を要するこの坂。うろうろするだけで筋トレになります…!食べながらカロリーが消費できるなんて夢の永久機関!!
まずは「温泉まんじゅう」を食べましょう
熱海と言えば、温泉。温泉と言えば、温泉まんじゅう。平和通り商店街には、たくさんの温泉まんじゅう屋さんがあります。1つ味見をするもよし、全て制覇するもよし。
「熱海 x 温泉まんじゅう」という、「いいね!」必須のグルメを押さえておきましょう!
泉屋
平和通り商店街の中ほどにある、自家製まんじゅう専門店。ファンも多く、泉屋さんの薄皮まんじゅうを楽しみに熱海に来る人も多いとか。店頭には、いろいろな温泉まんじゅうが並びます。えんじ色の看板がおしゃれ♪
あつあつあつーー!の薄皮に包まれたまんじゅうの中身はたっぷりあんこ。薄皮すぎて、もう…ちょっと破れてます!限界ギリギリを攻めた温泉まんじゅうが、「おまえは死ぬ気でやっているのか!?どこかで逃げていないのか!?」と問いかけてくるようです。ごめんなさいごめんなさい。
あっさり&優しい味ですが大きめで食べ応えもしっかり!このよもぎの他にも、黒糖つぶあん、黒糖こしあん、栗入りなどのバリエーション豊かに揃っています♪
紅葉堂
お土産も販売していますが、歴史ある看板にはしっかり「温泉まんじゅう紅葉堂」の文字。レトロな雰囲気が素敵♪「あたみ」の文字が入った、かわいいおまんじゅうもこちら。SNSにもピッタリ!!
あっつあっつ!!な、蒸したて温泉まんじゅうの中身はたっぷりあんこ。甘みもちょうど良くて本当においしい。ほくほくほくほく!!黒糖の香りが沖縄を思い出します。2回しか行ったことないけど。
そして…こちらはまさかの「餡なし」!!まんじゅうの定義を覆しかねない問題作!!口の中の水分を全て持って行かれます。旅の想いでに、ぜひ一度お試しを!!
利久
熱海に来たらここ!と決めている人も多い名店。お土産の薄皮まんじゅうもファンが多く、買って帰る人続出。それに応えるかのように、お店の奥で温泉おまんじゅうが、せっせとこしらえられていきます :)
その場で食べられるのは「温泉まんじゅう」。見よ!この一点の曇りもないおまんじゅう! あつあつ!ではなく、ふわふわ!とした皮がとても特徴的。表面の薄皮と、ふわふわした皮と、あんこのバランスが絶妙!日本の未来はフワフワフワフワッ!!
阿部商店
昭和35年、平和通り商店街の第一号店として誕生したという阿部商店。「いいらまんじゅう!いいらまんじゅう!」と、そこかしこに掲げられています。
ちなみに「いいら」とは、静岡県の方言で「いいね」「いいでしょ」のこと。マーク・ザッカーバーグ氏が熱海生まれだったら、Facebookは「いいら!」ボタンになっていたはず!ないか!!
残念ながら、温泉まんじゅうは売り切れていましたが・・・。
老舗がくり出した、まさかの新製品は、萌え絵の「温泉まんじゅうアイス」!!揚げた温泉まんじゅうの間にアイスが挟まっています!色々とすごい!!余裕があったらお試しください!!
甘いものの後は、辛いもの!?
いくら美味しい温泉まんじゅうと言っても、続けて何個もは食べられません。 そこで次に食べるものは、こちら!
寺子屋本舗 熱海店
手焼きせんべい専門店の寺子屋本舗。お土産もありますが、左手にある食べ歩きがお目当て。
ばーん!!この「串ぬれおかき(七味唐辛子)」が美味しい。香ばしい醤油の香りと、なんと言ってもこの七味が、甘くなった口を一気に辛みの世界に引きこみます。相乗効果だなぁ。シナジーシナジー。
「まだ行ける!」という方は、また温泉まんじゅうに戻ってもok!
熱海で唯一のかまぼこ屋さんで練り物を
ここまで読んで「オレは海産物が食べたいんだーー!」そう叫んだ皆さん。気があいますね。でも叫んじゃダメ。大人でしょ。
とにかく、次は熱海地物のかまぼこです。
駅前にある「丸天」も練り物屋さんなのですが、本店は三重県。せっかくなので熱海の地物も食べて行ってください。ちなみに、「丸天」は熱海駅改札横に販売所があるので、帰りに買うのがいいと思います!もちろん、おいしい!!
お魚のすり身の店 山田屋
商店街から歩いて3分。ちょっと下ったところにある「お魚のすり身の店 山田屋」。オープンスペースで開放的♪ 実は、熱海で唯一のかまぼこ屋さんで、地物の色々な練り物・揚げ物を買うこともできます。
その場で揚げてくれる彩り揚げ。この三角形の彩り揚げは「イタリアン」。イタリア人が食べたら怒るんじゃないか…と思うほど日本人好みの味!それこそイタリアンな陽気なお母さんがその場で揚げてくれました。あつあつ!うまい!!!
桜えびが大量に入った揚げかまぼこ「大漁!えび娘」もおすすめ♪
そして名物、熱海産の原木シイタケを使った「シイタケぼっちゃん丸」。エビと魚のすり身に肉厚シイタケをかぶせ揚げしているそうな。バラ売りで、そのまま食べることもできます♪
「まだ行ける!」という方は、また温泉まんじゅうに戻ってもok!!(再)
忘れちゃいけない「温泉たまご」
「温泉と言えば、まんじゅう」で通してきましたが、それは伏線。 ここで「温泉たまご!温泉たまご!!」と言うための伏線だったのです。温泉たまご!温泉たまご!!
小沢の湯と天神酒店
山田屋から歩くこと5分。温泉地らしく蒸気の上がる小沢の湯(こさわのゆ)に到着。謎のフタの脇から湯気が上がっています。
さぁ…ここにお目当ての「温泉たまご」が…………ない!!ないぞッ!!
振り返るとそこにあるのは「天神酒店」。どこにも書いてないけども、なんとなく「たまご」を売っていそうな雰囲気が!!
売ってた!!
カゴに入れた!!
8分ほど待った!!
カゴを上げた!!
半熟温泉たまごが、できてた!!!
そう、ここは「手作り温泉たまご」を楽しむことができる温泉!すごくない?これすごくない? ちなみに、割らない自信があれば、家から「生たまご」を持ってきてもokです♪
※「たまご」以外のものを入れることは禁止されています :)
「まだ行ける!」という方は、帰り道に温泉まんじゅうを!!!(再々)
まとめ
ボススケがおすすめする「熱海駅前から徒歩10分!熱海堪能食べ歩きコース」いかがでしたか?
「フラっと、どこかに出かけたいな」と思ったらチャンス! 「たまご」を握って、部屋を飛び出そう! You can make a boiled egg!!
書いたひと
内山ボススケ
静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。
Twitter:@bosssuke
Webサイト:静岡のすゝめ
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて