燃え上がっている話題に便乗して、炎上PVを稼ぐのは正直どうかと思いますが……。
ええやん! どんどん燃やそ!!!
「Webメディア運営者 vs アドブロッカー」という対立構造の誤謬
広告ブロックのアプリが氾濫すれば、広告収益でブログやサイトを運営している人は、損失を被る。ゆえに広告ブロック問題を語るときに『Webメディア運営者 vs 広告ブロッカー』という対立構造が用いられるのんやけど、これは大きな間違い。
上の図のような構造は、前提として間違ってるんやね。
Webメディアがユーザーに対して、記事コンテンツを提供しているのは正しい。しかし『ユーザーがコンテンツの対価として、運営者に収益を与えている』というのは間違い。
上図のような認識だと『コンテンツの対価を支払わない広告ブロックユーザーはフリーライド(ただ乗り)をしている!!』といった発想をしてしまう。
実際は、ユーザーはコンテンツに対して何の対価も支払っていない。支払っているのは閲覧ユーザーではなくて、広告主や! ユーザーではなく広告主!!
よって正しい認識は次の図のようになる。
ユーザーは、興味のある広告をクリックするだけ。そして、広告主がWebメディアに対しての対価を支払っている。よって対立構造は『広告主 vs 広告ブロッカー』という視点から論じるべきやね。
何が違うんかって言うと『Webメディア運営者 vs 広告ブロッカー』であれば広告クリックは収益となるのに対して、『広告主 vs 広告ブロッカー』であれば広告クリックは費用となること。
広告主は、ユーザーがバナーをクリックするたびに費用を支払わなければならないのだから、Web運営者側とは正反対の考えをする。
『広告がクリックされれば(俺たちは)儲かるからいいんだ!』ではなく、『商品を購入する意欲のあるユーザー、商品に興味のあるユーザーにだけ、広告をクリックしてほしい』
広告主が望むこと
- 誤クリックを避ける
- 商品購買意欲のないユーザーのクリックを避ける
- 商品購買層のユーザー以外へのバナー配信を避ける
こうすることで、余計な広告コストを削減できるし、1クリックあたり換算の儲けを最大化することができる。
Adblockユーザーはもともと、バナークリックして商品を購入する可能性の極めて低い人たちなので、彼らが広告を非表示にしたところで何一つ困らない。むしろターゲット選定の手間や、誤クリックが減ってありがたいくらい。
(ただしパケット節約とかの目的で、商品購買層にまでAdblockが普及して、広告ブロックが導入されるのはめっちゃ困る。そうなればうちは手のひらを返して「アドブロック滅びろ!!」と叫ぶ。広告嫌いな人が、広告を消す目的で入れる分には構わない。そうでないパターンが困る)
とにかくここで主張したいのは、広告が嫌な人がAdblockを入れたところで、広告主は何一つ損をしないこと。誤クリックや望まぬクリックが減るのであれば、嬉しい。そうなれば広告主としては、1クリック単価をもっと引き上げて出稿したって構わない。スポンサーが安泰でこれからも広告料を支払う意思がある以上、広告ブロックでWebメディアが衰退するわけがない。
せやから広告ブロックしてる人は「フリーライダー(タダ乗り野郎)」でも何でもない。元から広告配信すべきターゲットユーザーではないというだけの話。
以上、ダンガンロンパ!
最後に、ポジショントークと言われたくないから弁解するけども、うちは一切広告ブロックはしてないで。Webビジネスを営むものにとって『他社の広告』ほど貴重な情報源はないからな。バナー広告は誰よりもよく観察している自信がある。
ずいぶんと煽りましたね。もうどうなっても知りませんよ……。
もしこれで炎上したら、私だけ別ブログに逃げ込んで知らないふりをしますからね!
ええのええの、これでホッテントリ入りしたら、広告いっぱい貼って、まねまねマネタイズや!!
(おわり)