日本ハム時代、森本は主力として活躍し、日本一などに貢献した【拡大】
明るいキャラクターと数々のパフォーマンスで球界を盛り上げてきた“ひちょり”がユニホームを脱ぐ。すでに親しい関係者には報告済みで、週明けに引退会見を開く。
日本ハムでは積極的な1番打者として活躍し、2006年には北海道に移転後、初めてとなる日本一に貢献。06、07年の球宴では優秀選手賞を獲得するなど、新庄剛志氏とのコンビで、お祭り男として知られた。
10年オフにFA移籍した横浜(現DeNA)では不本意な成績に終わり、3年で戦力外となった。「ここが墓場」と気持ちを新たに、昨年から西武に加入。主砲の中村らに慕われ、ムードメーカーとしてもチームを支え、99試合に出場した。
しかし今季は、開幕1軍を果たすも1カ月で2軍落ち。それでも手を抜くことなく、2軍戦でも元気いっぱいのプレーを続け、若手の手本となっていた。
球宴後に1軍再昇格のチャンスが巡ってきたものの、結果を残すことができなかった。今後は未定だが、多方面での活躍が期待される。
森本 稀哲(もりもと・ひちょり)
1981(昭和56)年1月31日生まれ、34歳。東京都出身。帝京高では3年夏に甲子園出場(3回戦敗退)。99年ドラフト4位で日本ハム入団。2006年から3年連続ゴールデングラブ賞に輝く活躍で、チームのリーグ2連覇に貢献。ユニークなパフォーマンスでも多くのファンを魅了した。10年オフにFAで横浜(現DeNA)に移籍し、14年からは西武。1メートル85、81キロ。右投げ右打ち。既婚。年俸2500万円。背番号0。
(紙面から)