往年の大泥棒・趙世衡(チョ・セヒョン)が盗みをはたらいて収監された。18日付京郷新聞は「満期出所からわずか5カ月で、盗品等処分あっせんの容疑で再び捕まった」と報じた。
同紙によると、ソウル竜山警察署は17日、盗難貴金属の売買をあっせんした容疑(刑法上の盗品等有償処分あっせん)で趙容疑者の身柄を拘束したという。趙容疑者は、自分が売買を仲介した約7億ウォン(約7170万円)相当の貴金属が盗品だと知りながら、流通に関与した疑いが持たれている。現行法上、盗品を取得・あっせんした者は7年以下の懲役または1500万ウォン(約154万円)以下の罰金に処される。
窃盗の前科11犯の趙容疑者は、1970年代から80年代にかけて富裕層などを狙って窃盗行脚を繰り広げ、一時は「大盗」の別名でも呼ばれたが、2013年4月3日にソウル市瑞草区のヴィラ(低層マンション)にガラス窓を破って侵入、5000万ウォン(約512万円)相当の貴金属を盗んで警察に捕まった。当時、趙容疑者を警察に通報した市民は、趙容疑者が町中に音が響き渡るほど荒っぽくガラス窓を破っているのを見て、一時は家の住人と誤認したほどだったという。