逮捕された殺人犯、28人の殺害リスト所持していた

逮捕された殺人犯、28人の殺害リスト所持していた

 女性を殺害し、遺体を車のトランクに入れて火を付け逃亡した疑いで逮捕されたキム・イルゴン容疑者(48)は警察に身柄を拘束された際、怨みを持っていた人物の名前が書かれたメモを所持していた。ソウル城東警察署がキム容疑者を逮捕した直後に所持品を調べたところ、28人の名前や職業、あるいは職業だけが書かれた縦20センチ、横15センチの紙2枚を発見した。同警察署が18日明らかにした。

 警察によると、キム容疑者が服のポケットに入れていた2枚の紙には、28人の名前や職業が書かれており、キム容疑者が名前を覚えていない十数人については「医師」「看護師」など職業だけが記載されていたという。その職業は医師・看護師が十数人で最も多く、そのほか裁判官、刑事、飲食店経営者などもあった。警察の説明によると、紙は黄色く非常に薄いもので、一見するとかなり前に書かれたもののようだという。

 建国大学警察学科のイ・ウンヒョク教授は「キム容疑者はささいなことで大きな怒りの感情を抱き、衝動的な行動を抑えられない双極性障害を持っているのではないか」とした上で「強盗や窃盗などで前科22犯にもなり、犯行によって生計を維持してきたようだが、これは通常の双極性障害患者とは異なり、怒りや衝動が自然に犯罪行為として現れる傾向があるからだろう」との見方を示した。

 一方、警察庁はキム容疑者を検挙したキム・ソンギュ警衛(日本の警部に相当)=57=とチュ・ジェジン警査(警部補に相当)=40=を1階級進級させ、検挙に当たった警察官6人を表彰することにした。またキム容疑者の身柄を確保する際、警察官と共にキム容疑者が所持していた凶器を奪った50歳と67歳の市民2人にも、姜信明(カン・シンミョン)警察庁長から「勇敢な市民賞」と200万ウォン(約20万円)の報奨金が贈られた。警察はさらに、キム容疑者が安楽死のための薬を要求し暴れた際、これを警察に通報した動物病院の院長など3人にも報奨金を贈ることにしている。

ムン・ヒョンウン記者
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