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キャラクターデザイナー・石田可奈さんの多発するデザインミス

原作ファンの間では定期的に話題となる、アニメーターでイラストレーターの石田可奈さんのデザイン問題です。小説未読の人には分かりづらいかもしれませんが、イメージとして知っておいてほしい内容があります。

更新日: 2015年09月20日

yamahenさん

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16巻で、「ワンレングス」の髪型を理解せずにデザインする

「ワンレングス」とは、フロント(前髪)を他の髪と同じ長さに切り揃えたヘアスタイルのこと。

「ワンレングス」は前髪が顔を隠せるくらいに長くなるので、当然このイラストのように前髪が短いはずはない。

前髪が、後ろ髪と同じ長さになるのが見分け方。ネットで検索するだけで簡単に調べられること。

17巻では、「ドレープ」などのファッション用語も調べられてない

ファッション用語の「ドレープ」とは、ゆったりとした布のたるみがひだを作り、くるっと回転すれば美しく広がるようなデザインを指す言葉。

この挿絵ではヒダがないだけでなく、わざわざ膝の位置にフリルを縫い付けて、裾の布が広がりにくいデザインにしてある。

ちなみに「マキシ丈」も聞きなれない用語かもしれないが、このくらいに長い裾のことを言う。

これらは最新刊(2015年9月時点)やその前巻のイラストだが、読者からすると「今に始まったわけではない」という問題だったりする。

悲しいことに、このレベル以上の(イメージダウンする方向の)デザインはたくさんあった。

魔法科はそろそろ挿絵をなんとか…こう、深雪のワンピもエプロンもドレスも描写から想像しながらページめくってがっかりする流れ飽きたよ…?

ていうか魔法科の石田さんはやれないんなら別に言わないんだけどやれる人なのにやってないのがありありと分かるからやなんだよな…新刊出る度に酷くなってる気がする

文庫が第12巻まで発売されていた頃に、読者から言われていたこと。

こう言われるイラストに対して小説の方は、あまり一般的でないファッション用語も駆使した外見描写をよくしており、ファッションについてちゃんと調べて書いていると感じられる作風がある。

カラー口絵など、読者は「イラストを見てから小説を読む」こともあるのだから、「作者がファッション用語の使い方を間違っている」と思わせるようなイラストを石田可奈は出し続けていることになる。

また、この作品は文庫の第11巻までは「原稿が全て書き上がった状態から発売が企画されている」という点に注意。石田さんはその原稿にすべて目を通してからデザインすることが可能だった。

そもそも舞台となる高校の制服デザインが設定無視。ブレザーとボレロの区別がついていない

背広型のジャケットの一種である「ブレザー」は、(主に金属製の)ボタンで前合わせにしたデザインを指す。

丈がウエストよりも高く、ボタンで前合わせしないデザインは「ボレロ」に分類される(出典リンク先の記事参照)。

『艦これ』の千歳型が着ている制服なんかも「ボレロ」。

本編中には「素材は大きく変化したが、服のデザインは百年前からほとんど変化していない」(1巻p55)というファッション文化の解説もあって、デザイン(用語)の変化という解釈も考えにくい。

作中の「百年前」とは、つまり1990年代のファッションのこと。

物語開始直後にデザインが破綻する

開始1ページ目でいきなり、男子Aと女子Bの制服は、スラックスとスカートの違いを除けば「微妙にしか違わない」、という描写がある。つまり、トップスのデザインは同じブレザー。

その「微妙に異なる」点というのも、(科目分けによる)校章の刺繍の有無にすぎない。だがイラストでは男子がブレザーで女子がボレロだから、「微妙に」どころじゃないだろ、とツッコまれそうだ。

6巻p179のテキスト(※画像左端)は、女子の制服が「ブレザー」と直接表現されている例。

なぜこんな破綻が1巻から起きてたの?

新人デビュー直前の作者にしてみれば、イラストレーターに対して強く抵抗しにくかったのだと思われる。

帰宅なう。というわけで、テキスト担当の佐島です。小説書きのお仕事の前に雑談などを少し。 突然ですが、皆様はテキストとイラストの同調率についてどのようにお考えでしょうか。

読者としての私は、テキストとイラストは一致しなくても良いという考え方でした。カラフルな髪の色、カラフルな目の色も人種的な特徴に翻訳して解釈していました。

しかし今回イラストをお願いするにあたり、髪の色と長さには拘ってしまいましたね、何故か(^^; その一方で、瞳の色は見栄え重視でOK、でしたので、我ながらスタンスが定まらないことです(汗) #mahouka

唯一こだわったのが「髪の色」と「髪型」で、それ以外は設定から外れていても「気にしないようにしていた」様子が窺えた。
ところが、そのこだわって指定したはずの「髪の色」も、2巻以降からどんどんカラフルにされていくことが読者から指摘されるようになる。

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yamahenさん

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